漫画研究室

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【2020年21・22号】週刊少年ジャンプ感想 新連載:ボーンコレクション

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週刊少年ジャンプ2020年21・22号
ネタバレあり。未読の方はご注意ください。

↓次号の感想はこちらから↓

2週間ぶりのジャンプが体に染みますね〜。
新連載を含めて、今週は全体的にレベルが高かった気がします。
誌面の下の方に良い作品が詰まってきたので、そろそろ上の方から何作品か抜けて頂きたいところ。


ボーンコレクション

第一話 死にたくない!
Hで落ちこぼれの陰陽師の主人公と妖怪の少女が出会って…というところから始まるドタバタ系バトル(…でジャンルは良いかな)。

これ面白いですね。
正直、表紙と巻頭カラーからは死臭がしたんですが(特に陰陽師と妖怪の説明のところ)、読み進めると意外にも夢中になりました。

キャラの個性がそれぞれしっかりあるのに、不快感の強いキャラがいません(変態な主人公にドン引きしてる方もいるみたいですが)。敵キャラでもこのゆるさというのは結構珍しい気がします。
この優しいキャラ設定に加えて、ストーリーもギャグ多めのおかげでバトル漫画なのに終始雰囲気が明るかったのが良かったと思います。

現連載陣の中では夜桜さんと雰囲気が近いと思うのでそこで票を食い合いそう。


1話で完成度が高い割にクセのない漫画は2話から落ちることが多いイメージがありますが、次回以降どうなるか注目したいと思います。

鬼滅の刃

第203話 数多の呼び水
無残な無惨を無視して炭治郎復活です。良かった。本当に良かった。

「無惨」という名前は「"惨"めという感情が"無"い」という意味だったのか、と妙に納得させられる回でした。
大体の悪役には、そいつなりの論理や魅力みたいなものがあって、そこが主人公とは絶対に分かり合えないからこそ、お互いに自分の考えを貫き通すための戦い…みたいなことが多いと思うんですが、コイツの言い分に関しては意味分からなすぎました。ずっと「何言ってんのコイツ…」って感じでしたね。


そういえば、この前の巻頭カラーで死者と生者が左右に分かれる法則がありましたよね。炭治郎はあの法則に従うと死ぬはずだったんですよ。なのに今回生き返ってるのっておかしくないですか?
「人として死ぬ→鬼になる→人として蘇生」で一応矛盾はしないということでしょうか。
まあ、ここはなんでもいいか。幸せならそれでいいや。


次号クライマックス巻頭カラー!!
もしかして…終わるのか?

やり残してることはどうするんですか?上弦の伍青い彼岸花は未回収のままですか?
「青い彼岸花=藤の花」なんて説もあるみたいですが、個人的にはしっくりきてないんですよね。藤の花はそもそも紫色だし…。

完結予告が無いので、さすがに次回で終わりってことはないと思うんですが…。
楽しみなような怖いような気持ちで次回を待ちたいと思います。

ONE PIECE

第978話 飛び六胞登場
帰りの船は要らないと沈める侍たち。
覚悟決まりすぎてて怖いな…。まあ実際そうなんですけどね。負けても逃げる場所なんかない。
決戦への覚悟と緊張感が増していきます。

フクフクの能力で変装して侵入。
フクフクのこともカン十郎からバレてはいるんでしょうが、バレてたところで見破れない作戦なので強い。
今まで大した活躍もなく印象が薄かったんですが、急に大活躍ですね。パンクハザードからこの作戦のためだけに仕込んでたのかな…?その割にはあっさり流されてしまいましたが。


そして飛び六胞全員登場!!
新キャラばっかだ。これは覚えるのが大変ですね…。
アプーやホーキンスですら飛び六胞に入れないとは百獣海賊団は層が厚い。
厄介そうな敵の幹部は大看板・ナンバーズ・飛び六胞・真打ち・見廻組・御庭番集・ビッグマムの子供達あたりでしょうか。多いな。これを相手にするにはとても今の勢力では足りないと思います。

少なくともアプーとホーキンスは裏切るんじゃないかな。最悪の世代がいつまでも誰かの下で海賊やってるのはらしくないですし。
それでも戦力差は大きいと思うので、白ひげ海賊団の残党あたりとかも登場しそう。


Dr.STONE

Z=148 地球の開拓者たち
アメリカ到着!ワニを倒してタンパク質GET!

「戦闘員の大幅増強?アメリカで他勢力と戦闘でもするのかな?」とずっと疑問に思ってたんですが、猛獣対策だったんですね。そういや最初のライオン以来登場してなかったから忘れてましたが、この世界は猛獣が闊歩してる設定でした。。
そもそもの話してしまうと、人間がワニに勝てるはずないので猛獣対策に戦闘員増強はおかしいんですが、このメンツなら勝っても不思議じゃないという妙な納得感がありますね笑

科学王国に反発する現地復活民への抑止力という目的もありましたが、これ以外にも何か稲垣先生には隠している意図があるんじゃないのかなぁという気がしてなりません。
このまま順当に話が進むのも普通に面白いと思うんですが、サプライズな展開が一つくらいあるんじゃないかなと期待しています。

僕のヒーローアカデミア

No269 三人で
死柄木死亡でAFOの野望潰える?

まさかプロヒーローだけでここまで追い詰めれるとは思いもしませんでした。
ただしこれで終わりになるはずがない。死柄木復活は絶対あると思います。

メタ的にデクが最前線に立たないといけない状況になるのは確定的でしょう。となるとプロヒーローが(物語的には)邪魔になります。
現状、プロヒーローがだいぶ一箇所に集まってるんで、死柄木とマキアの同時覚醒で一網打尽。ヒーロー社会の終わり…って感じでしょうか。
メタ的には悲しい未来が確定的なのに作中世界は希望に溢れてて、そのギャップが辛いです。

ハイエンドの掃討白雲の仇など、最低限やっておいて欲しかったことはクリアしたかな。できれば殻木も処理しておいて欲しかったんですが、この位置ならどうせ巻き添えで死柄木に殺される気もします。

チェンソーマン

第67話 最初のデビルハンター
高校生疑惑が急上昇中の吉田ヒロフミ
「マキマさんが護衛を依頼したの全員3流のヤツらですよ 俺を含めてね」というセリフ。
自称三流ですけど、実際はどうなんですかね。超一流ではないけどそれなりの一流とかですかね。クァンシとそれなりに殴り合えてたんで本当に3流ってことはないと思います。

そして、高校生疑惑の方がとても複雑

  1. 本当に高校生説
  2. 高校の先生説
  3. 普通に大人説

の3つがあるっぽいです。僕が推しているのは3つ目の説。

そもそも吉田ヒロフミは学校とは関係がなく「期末テストがあるんですよ」はただのジョーク。なのに、それを知ってるはずの岸辺先生が「お前まだ高校生だったな」と話に合わせてきたので、冗談を真に受けるなよという意味で「馬鹿ですかアンタは」と言ったのかな、という解釈です。
吉田ヒロフミと高校が似合わなすぎるので深読みしてみました笑


クァンシが弓矢の悪魔(?)となって復活!?
この復活は魔人が勝手にやった可能性もあるかと思ったんですが、クァンシ本人が特に驚いていないことから多分用意していたものだったんでしょう。これがクァンシの本気モードっぽい。
「最初のデビルハンター」というセリフを含め、分からないことが多すぎるので、本編の説明があるのを待ちたいと思います。


デンジへの非人道的攻撃。
民間人の乗ってる車を敵に投げたことのあるような奴に効くはずがないんだよな笑。
次回いきなりズタズタに切り裂きそうで楽しみです。


ハイキュー!!

第391話 思い出なんか
稲荷崎回

序盤でサブタイ「思い出なんか」が出てきたので、「ほうほうこれは最後のページで『思い出なんかいらん』が完成するやつですな」と思いながら読んでいたら、北信介が米作ってる見開きで終わりました笑
農家が似合いすぎです。商品名が「ちゃんと」ってのもちゃんとしてますね笑


「バレーボールの『思い出』なんか1個もない ぜんぶここにあんねん 全部!!! 俺の筋肉や!!!!」

ハイキューは言葉が強い。感想なのに全部書き出したくなる魅力があります。今回の宮侑のモノローグも最高でした。
力強いセリフを読むと自分もちょっと頑張れる気になります。

プロ編に入ってから何度も言ってる気がしますが、明らかにバレー以外にも通じることを言う頻度が高くなってると思います。
もはやハイキューは「バレー漫画」じゃなくて「人生の漫画」

アクタージュ

scene110. 宣伝
打ち上げ回以来の神回です(頻度が高い)。
まっすぐな夜凪とそれをフォローする大人達が良かったですね…。

呪術廻戦

第104話 渋谷事変㉒
頭脳廻戦と見せかけてゴリラ廻戦(定期)

本当かどうか分からない謎科学な説明、クソ好きです。
こういうのって事実とフィクションの配分を間違えたら「何言ってんだコイツ」ってなるんですが、今回のはかなり信じ込まされました。てか実際そうなんじゃないかな。いや、血液を操るキャラがいる時点で事実もクソもないんですが笑。
呪術が多用するナレーションとの相性もいいと思います。


肝臓直撃
肝臓はヤバイよね。知らんけど。なんかやばそうな気がする。
ここまで追い詰められたなら、宿儺の術式が体に刻まれる展開がくる可能性も結構高いと思います。

アンデッドアンラック

No.014 Dream
スポイルがフェーズ2に移行
「ビジュアルがイマイチ・ボスキャラの割に強くない・アンディと相性が良すぎる」と微妙な評判のスポイルさんでしたが、まさかそれが伏線だったとは。もうこの漫画弱点ないでしょ笑
フェーズ2があるということはフェーズ3もありそうです。


ビームをシェンが能力で逸らします。
自由の女神がなぜここに?NYは遠すぎるし…」って思ったら、ラスベガスにも自由の女神ってあるんですね。初めて知りました。


シェンの能力の発動条件=ウインク説が結構有力っぽいですね。それとクローゼスには効かなかったのにスポイルには効いたという謎も出てきたので、シェンの能力についてはGW中にじっくり考えてみたいと思います。


スポイルの言う「生まれ腐り還る美しさ」は分からないでもないですね。これって無常感に通じる感性と言えそうですし、こういう納得させられそうになる論理持ってこれるのが敵役に必要な魅力だと思います。
おい、無惨。お前に言ってるんやぞ。

それに対して「人が生きるのは夢があるから」と主張する風子ちゃん。
「夢があれば!! 心は絶対腐らない!!」
いいね。最高だ。かっこ良すぎて惚れます。

ボスを倒す過程に主人公の魅力が増すエピソードを自然に入れられる仕組みが上手すぎますね。スポイルさんの能力、序盤のボスとして完璧ですよ。


シェン参戦!!
「腐る」という能力に対して「不壊」の武器で解決するの、もっともシンプルかつ納得できるアンサーです。しかも不壊は1話から登場していた設定で、デザインは中国人のシェンと相性がいい如意棒。
完璧じゃないですか…。

次回も楽しみすぎます。


ここまで読んでいただきありがとうございました。
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また別の記事でお会いしましょう。