漫画研究室

ジャンプ作品の感想や考察を書いている個人ブログです。ジャンプ感想を毎週更新中。ワートリ感想を毎月更新中。呪術廻戦・アンデラの単行本感想を随時更新中。

【2020年9号】ジャンプ感想:新連載マッシュル

 

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週刊少年ジャンプ2020年9号 表紙

ネタバレあり。未読の方はご注意ください。

次号の感想はこちらからどうぞ。

 

合併号のペースにすっかり体が慣れてしまったせいで供給過多気味です。

ジャンプ感想、はじめます。

 

 

マッシュル-MASHLE- 

ギャグ漫画来たか〜〜

ミタマアグラビティという連載経験者の堅調なギャグ漫画が2作品ある状況にも関わらず新人を挑ませる編集部はなかなか鬼畜ですね笑

 

第一印象としては「爆笑するほど好きではない」って感じです。警官の服を脱がした時(2回目)は不覚にもクスッとしてしまいましたが笑

 

そして個人的に気になるのは「ギャグ漫画でありながらストーリーに重きを置いている」ところです。

この「ギャグ:ストーリー=1:1」という型は扱いが難しいと思ってます。というのも、読んでいてギャグ漫画を読むテンションで読めば良いのかストーリー漫画を読むテンションで読めば良いのか戸惑ってしまってイマイチ作品に入りこめないんですよね。例えば田中誠司なんかもそれが原因で人気が出なかったと思ってます。

もちろんギャグとストーリーを混ぜ合わせること自体を否定しているわけではありません。ワンピースの時々入るギャグ要素は大きな魅力ですし、ミタマもシリアスっぽい展開を最近やってましたが特に否定的な意見というのは見受けられないです。つまりどっちがメインかはっきりしていることが大事なんだと思います。

 

なんていきなり否定的な感想書いてしまいましたが、1話は世界観の紹介とキャラの紹介にかなりページ割いてましたし、ストーリー漫画(?)の本領が発揮されるのは2話からだと思うんで来週以降に期待ですね。

 

 

呪術廻戦

東京の土地勘全くないので地図助かります…あとできれば帳のこととか渋谷事変全体のまとめが欲しいです…(ちゃんと読めば良い話)

 

伊地知さん流石に生きてるでしょと言いたいところだが、芥見下々のことなので安心できないですね。刺したやつに指示を出してた白髪おかっぱは前にも出てたそうですが全く思い出せなかったので完全に初登場だと思い込んでました笑。

呪霊達は基本的に人間を全員殺すスタンスなので、この白髪おかっぱを含めて呪詛師は偽夏油の配下という理解でいいですかね。

 

そしてミニメカ丸の隠し場所ですがもう一つは地下鉄の天井でした。一つ目が虎杖だったんで人物限定と思い込んでしまっていましたね。確かに内通者として作戦の内容を知っているなら五条悟封印予定地に隠すのは必然でした。

残り一つは三輪ちゃんであってくれ…

 

◆真人の「虎杖殺しちゃお」発言について

虎杖を殺す流れで一番得をするのは呪霊のことを嫌ってる偽夏油ですよね。元々特級呪霊達とは手を組むという関係だったし、あまりにも強大すぎる宿儺が復活すると元々の目的に支障をきたすと予想されるので。 もしかして虎杖殺害へ誘導してる?

ただ「二陣営の勢力がイーブン」って言ってるのとは辻褄が合わないんだよな…。「既に呪霊側が有利」と伝えた方がスムーズに虎杖殺害に誘導できるはずなので。まだ何か裏がありそうですね。

 

 

 

ワンピース

裸踊りしてるの最初マネマネで化けてるババアだと思ってたから、その後本物だったと気付いて衝撃を受けました…

 

おでんが屈辱的状況を受け入れていたのは、毒矢で町人を人質にとられていた上に、カイドウとの船に関する約束(?)さえ実現すればそれほど悲惨な状況にはならない、とおでんが考えていたからなんでしょうか?

おでんがそれほどまでに期待していた船とは?やはり開国に関連する何かでしょうか?

 

最後の口上が凄いカッコいんだけれど、結末がわかってるせいで悲壮感みたいなものが漂っているのがなんとも言い難い情緒ですね。

 

 

僕のヒーローアカデミア 

「街からヒーローが消えた」のは一つの場所に集合したからだったか…。

か〜こっちも予想外れたw とは言え、通常の治安維持業務もあるから地方のヒーローは集まってないはずですし「消えた」ってのは違和感あるのでまだ何かあると思います。

学生も参加しているものの後方支援ってのは納得いく配置ですね。もちろんそれだけで済むとは思えませんが。

 

そして意味深なモノローグ。これ決戦開始と同時にホークスがトゥワイスのこと暗殺するんじゃないだろうか?

 

映画の感想も書いているのでよろしければどうぞ。

 

 

 

 

 

鬼滅の刃

前回これで行けるかも…?と思わせといて一気に絶望へ落としてくるのワニ先生は本当に人の心がないな。鬼滅は明確な宣告がない限りは死んでないことがほとんどなので恐らく誰も死んでないはず…なんですけどやっぱり怖い。

少し強引な気もしますが一気にラストバトルへ。鬼化した炭治郎を合流した禰豆子が爆血で治療して二人でトドメってのが一番幸せな結末なんだろうけれど、このまま炭治郎が自分のヒノカミ神楽で無惨ごと死んでしまうっていう展開もありえそうで怖い。

 

 

 

AGRAVITY BOYS

ババ、ゲラルト、クリスと順調にキャラが立ってきてるから、そろそろサガメイン回くるかな〜と思ってたのに、さらにクリスにキャラ属性ぶっ込んできやがったwww

6話にしてキャラの渋滞が起こり始めるの強すぎる。しかもまだメイン4人のうち1人は全然掘り下げられてないという余裕っぷり。 他の生存者まで登場し始めたら、さらに混沌として面白くなりそう。

 

 

アンデッドアンラック

先週は一方的かつキツすぎる下ネタが気になって受け付けなかったんですけど、今週で女の子がアンディに抱いている感情が好感だったというのが「デレ」で強調されて一気に抵抗が消えました。

主人公二人の関係が進展しただけでなく、設定の開示、敵キャラのお披露目などなかなか内容が濃い。特に敵の二人がかなり魅力的だったので、組織の席を奪い取ったとしてもそのまま残って欲しいです。

 

 

 

アクタージュ

これは….これでいいのか?

 

◆舞台にとって

台本通りに演じなければならないというルールを破っただけでなく、かろうじて保っていた作品としての整合性も完全に崩壊して観客も不審に思っているので完全に失敗です

最後の芭蕉扇のシーンも羅刹女としてではなく夜凪景として振ってるのでこれはどうしようもないですね。

 

◆夜凪にとって

父親や花子への怒りを「許す」のではなく「今の豊かさに気づかせてくれた」とポジティブに捉えることで鎮めるという答えを導き出しました。なんとか一番綺麗なところに収めたなという感じですね。

役者としての夜凪景が守られたのは良かったですが、根本的に怒りが解決したわけでもないし特に成長は感じれれない結末になってしまいました。「仲間のおかげで〜」っていうのはどちらかというと学園編での成長要素なので。

ひたすらに怒りを煽られ、そして役者としての尊厳も傷つけられた。辛すぎる。

 

◆花子にとって

夜凪が描く「続き」が自分にも答えを与えてくれるのではと期待してたわけなので、夜凪のこの答えでは納得いかないだろうし怒りは鎮まらないでしょう。むしろ期待していた夜凪にも救われなかったとなると絶望するんじゃないだろうか

 

◆千世子にとって

千世子の目標は「本物である王賀美や夜凪に勝つことで自分も主人公だと証明すること」でしたが、芝居を捨てられたためもはやまともに戦ったとは言えなくなりました。

これで千世子が負ける可能性は限りなく低くなったものの、今までのキャリアやプライドを全て賭けて挑んだのをある意味で無視された千世子の心情は穏やかではないでしょう。サイド乙の芝居は一層禍々しくなりそうですね…。怖い。

アキラ君、君の出番だ。

 

 

ハイキュー!!

「なんでバレー続けてる方が『成功者』みたいな認識なん?」

部活を題材にした漫画が、部活を辞めた後の進路についてこんなにも誠実に向き合ってるのって中々凄いことですね。これは宮兄弟の間のやりとりでしたが、宮兄弟に限らず全てのキャラの進路選択の葛藤を代表しているように感じました。

そういえば新章になってからわざわざ全員の現在の職種を明らかにしてるのも古舘先生がそこを大事にしてるからなんじゃないかと。 

 

 

次号予告

来週は新連載「魔女の守人」が連載開始!!

 

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週刊少年ジャンプ2020年9号 次号予告


どこかで見たことがある絵柄だと思って検索したところ、ジャンプGIGAで「炎獣のアラン」を連載されていた作家さんの作品だそうです。

1話だけ読んだ記憶はあるんですが感想をツイートしてなかったんで、当時の僕はそこまで気に入らなかったみたいですが笑

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

また別の記事でお会いしましょう!!