漫画研究室

ジャンプ作品の感想や考察を書いている個人ブログです。ジャンプ感想を毎週更新中。ワートリ感想を毎月更新中。呪術廻戦・アンデラの単行本感想を随時更新中。

【2021年18号】週刊少年ジャンプ感想:Dr.STONE衝撃展開&仄見える少年最終話

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週刊少年ジャンプ2021年18号 集英社

呪術廻戦とヒロアカが同時休載…。
ちょっと辛いですが仕方ないですね。

今週のアンケートは
1.Dr.STONE
2.SAKAMOTO DAYS
3.見える少年
で出そうと思います。

注意
ネタバレを含む感想です。
未読の方はご注意ください。




Dr.STONE Z=191

今週のアンケート、圧倒的1位です。
読んだ瞬間に「今週はこれを超える作品はないだろうな」と確信しました。いや〜面白かったですね〜。


北米組、「死ななきゃ大丈夫」の精神で玉砕突撃!

展開的にはこの行動が最適解なのは言うまでもないんですが、キャラが血を流すのを見ると辛くなってきませんか…?
陽が腹を撃たれたり、ほむらが腕を撃たれたり、ジョエルが腕を挟まれたり…。かなり生々しい負傷描写でした。辛い。

あとで治せるとはいえ、銃で武装した兵士に突撃するって凄い勇気ですよね。ちょっと異常な領域に突入してない?
仲間同士のヤバい信頼関係を再認識できました。


千空の作戦は「石化光線で北米と南米を包む」
作戦自体は予想内でしたが、発動方法が完全に予想外でした。
まさかここでホワイマンの通信を利用するとは…!

これは頭の片隅にすらなかったですね〜。ほぼ忘れかけてました笑
前回の時点でこの展開を予想できてた人はいなかったんじゃないかな。

「ホワイマンの声が千空の声」という伏線もおさらいできましたし、石化の謎の解明の前フリも兼ねた展開なのかもしれませんね。


北米と南米全体を石化させたとなると、次に気になってくるのは石化の解除方法。

前回までは「日本で留守してるメンバーに解除してもらう」と予想してたんですが、12800km(=地球の直径)で石化装置を発動したら、日本も石化してしまうですよね。となると、宝島のときと同じで真上に復活液を投げるのが本命の解除方法になるのかな。

別の方法で解除しても面白いとは思うんですが、同じ方法だと「科学の再現性」という言葉で説得力を持たせられるんですよ。
どっちに転んでも問題ないので無敵です。

SAKAMOTO DAYS DAYS18

アンケート2位作品。
本編が面白いのは言うまでもありませんが、Cカラーもオシャレで好きでした。クリアファイルとかグッズにちょうど良さそうな雰囲気ですね。


坂本・シン vs 真霜!!

真霜、普通に実力者でした笑
素が素だけに意表を突かれました。前回の時点でもう「ギャップ好き!」となってはいたんですが、今回でさらにそのギャップを広げられた感じです。
実力はあるけど泣き顔を晒すキャラとか、好きになるしかないじゃないですか笑

ただのマスコットと思っていたピー助を狙撃支援に使ったのも、通信機×エスパーのクレバーな決着なつけ方も大好きです。
1つの設定が色々な使われ方をされていて、設定に無駄がないというか…。

「構成が上手い」という言葉以外出てこないですね笑


真霜も仲間に入ってくれないかな〜と期待しておきます。

仄見える少年 最終話

今回で連載終了。
ジャンプ+移籍説もありましたが、普通に終わってしまいましたね。綺麗な最終回だったと思います。

「お疲れ様でした」の意味も込めてアンケート第3位です。
最終回に票を入れるくらいなら連載中に入れろって話なんですが、ぶっちゃけそこの判断が微妙な作品だったんですよね。面白いは面白いけどアンケートに入れるには決め手が足りないというか…。

「面白い打ち切り」というかなり珍しいタイプの作品だったと思います。


最終話の内容の感想としては…

「想いと能力が一致するとは限らない。でも想いを持った自分を否定しなくていい。」

1話と同じセリフが来たの本当に最高でした。

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仄見える少年 第1話 後藤冬吾 松浦健人 集英社

このセリフだけでも「良い作品だったな」という気持ちで見送ることができましたね。
この言葉は胸に留めておこう…。


単行本が重版してたり、最終回に大増を貰ってたり、人気がなかったわけじゃないと思うので、すぐにジャンプに戻ってきそうです。




ONE PIECE 第1009話

わざわざ福ロクジュが説明してくれましたが、そういや赤鞘はオロチが死んだこと知らなかったですね…。

ワノ国編は、こういう情報のズレの描写が多い気がします。
最近だとサンジがヤマトのことを知らなかったせいで赤鞘とモモの助のどっちを優先するか悩んだやつですね。

意図的な演出なのか偶然なのかどっちなんだろう。


オロチ、生存が判明してすぐに死ぬの流石すぎるだろ笑
これはまた生きてる流れでしょう。
八岐大蛇の能力で「八つの首を同時に斬らないと死なない」とかそういう感じじゃないかな。

赤鞘を騙したことで少しだけ格が回復した気がします。少しだけ。所詮小物です。


四皇v最悪の世代
前回はダイジェスト形式だったので、久しぶりにしっかりとしたバトルが見れて満足度高め。ゾロが四皇×2の攻撃を1人で凌いだの地味にヤバいです。

直接ダメージを与えるのは無理と割り切って、連携で海に叩き落とすのも賢くて好きです。我が強いようで連携はちゃんとできるんですね。
約1名(ルフィ)勝手に動いてるやつがいますけど笑


これでビッグマムは一時退場になりそう。
ただ、時間が経ったら戻ってくるんじゃないかな。
ビッグマム海賊団の誰かの能力で飛ぶとか、やりようは色々とありそうです。


クーロンズ・ボール・パレード 第8話

クーロンズ、好感と不快のバランス感覚が上手い。

正直、ショートは不快指数高めのキャラなんですが、後輩や剣くんに説教されてたり、「今は嫌いでいいんだ」というお墨付きがあるので、あまり気にせず読めてます。
「小豆田→龍堂→かりん→剣→ショート」みたいに、真面目キャラと楽しげなキャラが交互にメンバー入りしてるのも、作品のバランスを整えるためなのかな?勝手な推測ですが。


あとは、最後に試合を始めたのも凄かったですね。

仲間集めばかりでいつになったら試合になるんだよ…という最大の懸念材料が、パッと解決しました。
この手があったか!恐れ入りました笑

アンデッドアンラック No.058

ファン襲来。

久しぶりに敵らしい敵が来ましたね〜。
リップとかビリーは、もはや敵として見てないですし、ファンには貴重な純粋悪として頑張って欲しいところです。

古代遺物「死亡遊戯
古代遺物の名前は映画やゲームのタイトルが元ネタになってることが多いですが、今回はブルース・リーの映画が元ネタのようです。

死者を弄ぶ能力は外道ポイントが高いですね。
シェンは、兄弟子が殺されてたことについて「どうだっていいよ」と言ってますが、目元が影で隠されてますし、悼む気持ちが全くないわけではないんじゃないかな。
もちろん、過去の達人と戦えた喜びがかなり大きいのは事実でしょうけど。この戦闘狂め。


さて、ファンの正体について。
最有力は師匠説ですね(というかこれ以外知らない)

「座り方が同じだから」というのがヒントになってるようです。
これは…もう当たりじゃない?これが偶然なはずないでしょ。

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アンデッドアンラック No.058 戸塚慶文 集英社

ファンの能力については「UNFUNCTION-不機能-」説を推してたんですが、ファン=師匠だと「UNFADING-不老-」説が有力になってきそうです。
かなり高齢のはずの師匠が存命であることを説明するのに丁度いい能力ですからね。

「未だ名の無い俺の拳」というセリフから、自分の道を極めるのに寿命が足りず…という筋書きも何となくイメージできそうです。

きょうせいキノコ

ジャンプ・ショート・フロンティア。
カクレミの百田先生の作品ですね。


いや〜面白かったです。

まず絵がめっちゃ良いですよね。
そもそも画力が高いのもあると思うんですけど、ただ綺麗なだけじゃない雰囲気を感じました。
キャラに生活感があるというか(語彙力不足)
構図?ポーズ?理由は分からないです。この漠然とした"良さ"の正体は何だろう。


そして、テーマは「共生」
キノコと街が共生していたということですね。冒頭の話で前フリをしていて、それがそのままオチになってました。

さらに面白いのは、男女キャラの方にも「共生」が埋め込まれてたこと。
男女キャラの亀裂と重ねてるんですかね?
ちょっと「巧いな…」以外の感想が思いつかないです笑


あえてケチをつけるなら、この企画じゃなくて普通のページ数で読みたかったくらいですかね。


ここまで読んで頂きありがとうございました。
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