漫画研究室

ジャンプ作品の感想や考察を書いている個人ブログです。ジャンプ感想を毎週更新中。ワートリ感想を毎月更新中。呪術廻戦・アンデラの単行本感想を随時更新中。

【2021年28号】週刊少年ジャンプ感想:次号より休載「呪術廻戦」夏討伐編完結「アンデラ」表紙&巻頭カラー「サカモトデイズ」

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週刊少年ジャンプ2021年28号 集英社

今週のアンケートは「呪術廻戦」「アンデラ」「サカモトデイズ」で送ろうと思います。
アオのハコとニライカナイにも入れたかったんですが、今週は枠が全く足りない…。




呪術廻戦 152話

母親の死の解釈で少し悩んでます…。

真希さんが「あの時なんで『戻れ』って言ったの?」と訊いたのは、『戻れ』が「娘に死んで欲しくない」という母の優しさから出た言葉かもしれないと思ったからだと思います。
あるいは、母の優しさではないと内心ではわかっていながら、確認せずにはいられなかったのかもしれません。

それに対して母親が「何の話?」と返したということは、やっぱり母娘の情は無かったということか…。


母親が直哉にトドメを刺したのも解釈が難しいところ。

真希さんの思い(禪院家をぶっ壊せ)を汲んで直哉にトドメを刺したと読むこともできなくはないと思いますが、どちらかというと、仕えていた直哉への鬱憤を晴らしただけじゃないのかな…と思ってます。ただの私怨ですね。

そうなると、「産んで…よかった…」も言葉通りの意味とは違うのかなと。
最期に思い浮かべてるのが、まだ家に反抗していない頃の幼い姉妹というのも、何か意味がある気がします。少なくとも、母と娘の理想的な関係とは程遠そう。


そして、次週からしばらく休載。

もちろん、呪術を読めなくなることが残念という気持ちもありますが、それ以上に、芥見先生がゆっくり休むことができて良かったです。
番外編掲載、内容の薄い単行本おまけ、下書き掲載など、アニメ放送あたりから明らかに疲れてるようでしたからね。期間を気にせずしっかり休んで頂きたいです。

あと、休載の提案と決定をしたジャンプ編集部にも感謝を。

アンデッドアンラック 67話

サマー、前回かなり強さを強調されてたのに、あっさり倒されたの笑うしかない。
黙示録が「攻撃力は四季UMAの中でも一番だ!」って言ってたのに、まさか一度も攻撃しないまま退場するとは…笑

でも、このテンポ感が好きです。


この作品の魅力の一つである否定能力コンボバトルが久しぶりに見れました。
エモさを全面に出したバトルも良いけど、こういうロジカルなバトルも面白いんですよね。

海苔の答え合わせツイートで先行公開されていたチカラくんのゴーグルは、不動の対象を絞るためのゴーグルだったようです。便利だけど強すぎない…?笑


サマー編もエンディングが最強…!

ファンには絶対悪の魅力を感じてたので、最後の最後に「情」を出してきたのにはビックリしたんですが、いざ出してこられると、これはこれでアリだなと考えを改めさせられました。

「俺は一度だってお前らを家族などと思ったことはない」
「それが不真実(しんじつ)なんだね」

ムイちゃんがファンを視ていることに気づかないと意味が分からないので、あまり親切な描写とは言えないかもしれませんが、さりげなく描かれてるからこそ、気付いて読んだときの感動は何十倍にも膨れあがるやつ…!!

SAKAMOTO DAYS 27話

表紙&巻頭カラー!!

巻頭カラー、カラフル。
水鉄砲を持った花ちゃんが前列にいるのが良いですね。物騒さが軽減されて可愛くなってます。
あと、カラーの"連載に慣れてる感"が強くて、まだ始まったばかりの作品ということを忘れそう笑

にしても、27話で獲得は本当に早いですね…。しかも、逃げ若の松井先生みたいに実績のあるベテランじゃなくて、新人の先生の作品だから尚更すごい。


オーダーの女性(大佛)、坂本さんを見て「くまさんみたい…」になるの可愛いですね。
「読者が好きなキャラのことを好きになるキャラは読者に好かれがち」の法則で好きになりました(そんな法則はない)


透明人間セバちゃん VS シン

なるほど。この組み合わせで戦うのか。少し意外でした。
高速で軽く戦ったとき、やや苦戦してたので、シンには荷の重いレベルの敵だと思ってたんですよね。

…と思いきや、真霜参戦でコンビバトル!
これは熱い。マジでこいつカッコいいな。
この作品で一番好きなキャラかもしれません。




アオのハコ 9話

へ…変態だ…!
お巡りさん!ここに変態がいますッ!!笑

着替え音妄想、前々回の千夏先輩のモノローグがなければ、「猪俣変態だね…(わかる)」で終わってたんですが、千夏先輩も猪俣に少なからず好意を持ってるのが明らかになったことで、違う文脈が生まれてるの面白いですね。

「男として意識されてないんだろうな…」じゃなく、むしろ男として意識されてるからこそ、目の前で着替えようとされたんですよ!?

えっ…ヤバいですね…?
一体、何を読まされてるんだ…?


あ、針生先輩や雛との絡みも普通に面白かったです(普通とは)

灼熱のニライカナイ 46話

油断してました…。

この漫画なら、お通夜ムードからでも、ギャグみたいにひょっこりオルフェが戻ってきてくれるんじゃないか、そう思って読んでたんですよ。

ただ、ギャグみたいに復活してくれるだろうという期待が、ページをめくるたび、少しずつ否定されていくんです。少しずつ死という現実が確定していくんです。
それでも期待を捨てきれずに読み進めて…。

ラスト4ページ、チャコのガチ泣きとボイルのナレーションで感情ぐちゃぐちゃです。

ニライカナイでこんな感情にさせられるとはね…。想定外というか何というべきか…。


ここまで読んで頂きありがとうございました。
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