週刊少年ジャンプ感想2021年49号:ウィッチウォッチ37話・ヒロアカ332話・サカモトデイズ46話
ジャンプ2021年49号の感想です。
今号のアンケートは「ウィッチウォッチ」「ヒロアカ」「サカモトデイズ」で送りました。
ウィッチウォッチ 37話
今週のアンケート1位はウィッチウォッチです。
比喩とかじゃなくガチで腹を抱えて笑いました。こんなにギャグ漫画がツボに入ったのは久しぶりです。面白すぎて何回読み返しても笑ってしまいます。
最初の注意事項あたりから既に笑ってましたが、本格的にツボに入ったのは「3日やない 30日や」とカンシが気づいたところから。
本人が真剣に苦しんでいるからこそ、高速で歩き回ったり喋ったりするカンシのシンプルな絵面の面白さが際立っていました。笑っちゃいけないときほど笑ってしまう法則ですね。
3コマ使って伝えられた情報量が「つらいー」だけというコミュニケーション効率の悪さとか、モリヒトの「彼にとっては一瞬ではないのだろう オレは自分ののろさを恥じた」というシリアスなモノローグとか、下着を手洗いしてるのに乾燥が間に合わないという寂しい状況とか。切ないのが面白かったです。
スローで喋る技術を会得して「練習したあ」と涙を浮かべてるところは逆に感動シーンっぽくなっていて面白かったですね。
どっちにせよ「10倍速のカンシ」というアイデアを出された時点で全てが面白くなることが確定していました。
僕のヒーローアカデミア 332話
今週のアンケート2位はヒロアカです。
新型極超音速大陸間巡航パンチの見開きなど、引き続きバトルに迫力があったのも良かったですし、スターの内面的なところが見れたのも良かったです。
「(パワー増強に限度があるのは)女の子だからかな」
「嫌いな言葉 彼らは一度だって言わなかった」
ここの回想が良かったです。
たった2ページの回想なんですが、スターとチームの信頼関係・絆を理解するには十分すぎました。
チームを眺めているスターの微笑みが可愛らしかったのも良かったですね。
スターの第一印象が戦闘モードのカッコいい姿だっただけに、ギャップのあるオフの表情で心を掴まれてしまいました。
ラスト、チームを犠牲にすれば勝てる状況。
ここで葛藤した表情すら見せなかったのが良かったです。当然と言わんばかりの選択に、器の大きさ・ヒーローとしての格の高さを感じました。
スター・アンド・ストライプというヒーローのことをどこまでも好きになってしまいます…。
死柄木に触れられて絶望的な状況ですが、なんとか生き延びて欲しいところ。新秩序で「顔の前の空気を固める」みたいなルールを一瞬で指定すれば回避できる気がします。
とにかく死なないで欲しいです。
サカモトデイズ 46話
今週のアンケート3位はサカモトデイズです。
南雲の無双回。
前回のヒキで相当期待が膨らんでいたんですが、その期待すら超える爽快な無双でした。
無双バトルを盛り上げたのはやはり演出でした。サカモトは演出が強いです。
南雲の変装反射演出が特にオシャレで好きです。ショーケースの扉に反射しているミニマリストが実は変装した南雲だったというネタです。
アイデア自体も面白いんですが、「最初は全く同じ動き→顔が違う動きをする→ガラスを割って攻撃」というネタバラシの仕方がカッコいいんですよね。
アイデアと演出のかけ算で面白さが増幅しています。
冷静に考えてみると、ミニマリストがショーケースに突っ込む行動は無意味で支離滅裂なんですが、その違和感をかき消してしまうくらいキマった演出でした。
あと、南雲の武器が初めてお披露目されました。南雲が武器を構えるページがカッコよかったですね。
「サイコロ→ミニマリストの舌の上に手品で移動→武器決定→いきなり首を刎ねてしまう」という流れも良かったです。
強者の余裕ゆえの遊び心が本気の殺意に一瞬で切り替わりましたね。本気を出したら一瞬で勝ててしまうあたりに南雲の実力を感じました。