週刊少年ジャンプ2021年51号感想：守れ！しゅごまる1話・高校生家族63話・呪術廻戦166話
ジャンプ2021年51号の感想です。
今号から「恋するワンピース」の伊原先生の「守れ！しゅごまる」がスタート。
アンケートは「守れ！しゅごまる」「高校生家族」「呪術廻戦」で送りました。
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守れ！しゅごまる 1話
「恋するワンピース」の伊原先生の新連載。
恋ピ休止時の「『ONE PIECE』がいるあの場所に行きたいと望んでしまうようになりました」というコメントが格好良くて印象に残っていただけに、伊原先生のオリジナル作品が本誌に載っている状況が既に感慨深かったですね。しゅごまるのすぐ後ろにONE PIECEが掲載されていたのも胸熱でした。
一方で、「ファンタスティックビーストやってんじゃねえんだぞ」というワンピース以外の作品を使った例えツッコミには少し寂しさもありました。恋ピなら何てツッコんでたんでしょうね…。
こんな気持ちで新連載を読むのは初めてです笑
内容の感想。
石像破壊、毒ガス自滅、落雷漏電で笑いました。いきなり何でもアリでしたね…。
ギャグのためなら手段を選ばないというか、伊原先生はこのへんのブレーキを全く持っていないのが魅力だなと再確認しました。
「イカれた狂人とキレキレのツッコミ」という構図で、恋ピと似たような読み味になりそうです。しゅごまるが嘘風ポジション、さなぎがナミのポジションですね。
恋ピも倫理や道徳が皆無なところが好きだったので、本誌に来てもその辺は全く萎縮してなさそうで良かったです。
ただ、正直なところ、恋ピと比べると…と思ってしまう気持ちは少なからずありました。そもそもスピンオフ作品の面白さをオリジナル作品に求めるのはお門違いなのかもしれませんが。
ギャグ漫画は個性的なキャラが出揃ってから面白くなるみたいなところがあるので、回が進むにつれ面白さが増していくんじゃないかと期待しています。
今後への期待込みでアンケート1位で送りました。
高校生家族 63話
将棋回。安定の面白さ。
奨励会に入りたい気持ちと部活の皆を好きな気持ちの間で揺れる春香。この状況、ヒカルの碁で読んだことがあります笑
春香に触発されて切磋琢磨する部員とか真面目な将棋漫画みたいなテンションでした。
高校生家族は、真面目にやればやるほどシュールで面白くなっていきます。
最後の盤面は、あえて歩を成らないことで王手をかけていないようですね。奨励会に入るかどうかの決断を保留にしたことの暗喩になっているのかな。
将棋監修がついていないとは思えない将棋漫画らしい演出でした。
呪術廻戦 166話
虎杖vs日車、決着。
日車の弁護が虎杖の大量殺人の精算に繋がるのではないか？という予想に反して、日車の心情に寄り添う展開になりました。
「醜く弱い人の穢れこそ尊ぶべきものだと思っていた」は生前の夏油の闇落ちを彷彿とさせられる考え方でしたね。優等生タイプが陥りがちな罠なのかもしれません。
虎杖自身の罪の認識は「やっぱり俺のせいだ。俺が弱いせいだ」と変化なしでしたが、その虎杖の「弱さ」が日車を救うことになりました。必要以上に罪悪感を抱いてしまうところが虎杖の「弱さ」ということだと思います。
日車が虎杖を罪の意識から救えるかどうかは今後に期待です。
「自分の意思で人を殺めたことがあるか？」という質問に対して「あるよ」と正直に答える虎杖。これは改造人間を殺したことを言ってると思うんですが、全く言い訳せずに即答するところに虎杖の人間性が現れています。
面白かったのは、これに日車が「最悪の気分だったろう」と返したこと。登場時の「思っていたより気持ちがいいぞ」と正反対で綺麗な構成になりました。
ただ、構成としては綺麗だったんですが、日車の心情変化を考えると少し釈然としない部分もありました。
最初の台詞は虚勢で、最後の台詞が本音ということでしょうか？
再読して解釈を深めたい部分ですね。
日車戦、アクション面でも心情面でも楽しめる名バウトでした。
