漫画研究室

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【2021年8号】週刊少年ジャンプ感想:松井先生の新連載「逃げ上手の若君」

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週刊少年ジャンプ2021年8号 集英社

新連載も面白かったですし、今週は満足度高め。

注意
ネタバレを含む感想です。
未読の方はご注意ください。




🥇逃げ上手の若君

松井先生の新連載!

やっぱり面白かったですね〜。

ネウロ暗殺教室という高いハードルがあったはずなんですが、乗り越えずに横に躱す感じですり抜けて来ました笑
「面白い」と同じくらい「上手い」と思わされる先生です。


舞台は南北朝時代。主人公は北条時行

マイナーとはいえ史実に結構なぞらえる感じの作品になりそうです。読み味としては大河ドラマに近いかも。

誇張されたリアクションやギャグで面白く演出されてますが、展開はある程度史実に引っ張られるので、そこの塩梅が難しそうです。


時行、「テストが終われば皆忘れる」なんて辛辣なこと言われてますが、僕はうっすら覚えてましたよ。本当にうっすらだけど笑

たしか史実では鎌倉の奪還に一度成功するはず。それが最後のナレーションの「2年後」ってやつかな?でも、そのあと普通に幕府軍に負けるんですよね…。

wiki見てきました。自分がうっすら覚えてたのは中先代の乱のことでしたね。
どうやら、そのあとも南朝側の武将として活躍したようなので、2年分の物語だけでは終わらなさそうです。少し安心。


蹴鞠が落ちる瞬間のコマから首が落ちるコマに繋げるの、こういう演出好きです。

死ぬほど暗い状況にも関わらずギャグはしっかり挟んでくるし、とにかくずっと読み易い。
「おい💢」とか「死んだらどうする」とか、キメるコマのインパクトも凄かったです。


少しだけ不安なのは海外勢や小学生には前提知識が足りてないのでは?という点。

幕府とか足利尊氏とか蹴鞠とか。
小学生が歴史勉強するのは高学年になってからですからね…。


🥈アンデッドアンラック

不可視の否定者の名前がショーンと判明。
「シーン→ショーン」のもじりですね。

リオで拷問されてたときは可哀想だと思ってましたが、風子ちゃん暗殺未遂で同情の余地は完璧に消え失せました笑


第三の目が気になりますが、真っ二つにされたのでこれ以上の掘り下げはなさそうですね…。

こんな目があるときっと生きづらかったでしょうね。
キャップを被ってるのも周囲の目から隠すためかな。
キャップを後ろ向きにしたところから第三の目が覗くキャラデザが秀逸でした。


8月のカレンダーがこの形になることと、全101巻の君伝の「連載が始まってしばらく経った頃」という情報から、1999年の回想っぽいですね。

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アンデッドアンラック No.048/戸塚慶文/集英社

このときは曜日の概念がないので、全てこの形のカレンダーだった可能性も一応ありますが…。


アンディが習得した居合の月光流の技名「盈月」「三日月」などは、月の満ち欠けが由来の単語です。

現時点のアンデラ世界には月の満ち欠けは存在しないので、月光流もループを超えて受け継がれてる可能性があります。
友才さんのお父さんも伏線になってるのかな。


安野雲先生の回想にビリーも含まれてて、ビリーにはビリーなりの考えがあって裏切ったんだなって再確認できました。

「裏切りの顛末」と言われてるので、最終的にはビリタチが完全復活するかもしれないですね。
頼むからしてくれ。


安野雲先生、自ら左腕欠損したり最初からエンジン全開だな〜と思ってたんですが、この一瞬を変えるためだけに全力を費やしてたんですね。
先生、未来を変えてくれてありがとう。

ラストに「ここからはボクの知らない物語だ」を持ってくるの最高です…!


回想やって目的達成して…。
先生に死亡フラグが少し立ってますけど、まだ死んだら駄目ですからね。

登場時に自分でなんて言ったか覚えてますか?
「オレの知らない最高のエンドを見せてくれ」って言ったんです。
最後まで見届けてくださいよ。


🥉呪術廻戦

九十九さん、ラルゥと組んでるの?
そもそも故夏油も呪霊の生まれない世界を作ろうとしてたわけなので、協力関係になるのは分からんでもないかな。

渋谷事変では夏油一派が再登場しましたが、悲しいくらいにバラバラになってますね…。


偽夏油と九十九が一味じゃないの確定?

…ということは。
え?これ悪意ゼロで言ってたの?ヤバすぎるって。

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呪術廻戦 第77話/芥見下々/集英社

ナチュラルボーン呪詛師製造マシンかよ…。


呪力からの"脱却"は、全人類を禅院甚爾のように呪力を一切持たない人間にすることで、呪霊の生まれない世界を作ることが目的。

呪力の"最適化"は、呪力を扱えることが生存の絶対条件となるくらい厳しい世界を作ることで人類の進化を促すことが目的。

こんな解釈でいいかな。


天元の結界が必要な不可欠な理由や日本だけでしか実現できない理由はよく分からないです…笑

あと、これまで無為転変を使えば無条件で非術師を術師に出来ると予想してたんですが、それも間違いだったようです。
無為転変で術式そのものを与えることは無理っぽい。
後天的に術師になった順平も、術式自体は生まれ持っていたんですね。


伏黒津美紀!!

ここで来るか〜。

疑う余地もなく善人の"はず"の津美希が人を殺めたとき、伏黒恵はどんな顔するんでしょうね。

「少しでも多くの善人が平等を享受できるように俺は不平等に人を助ける」か…。
これはメンタル潰れそう。


「呪術全盛 平安の世」

矛盾した言葉の並びなんですが、偽夏油や宿儺にとっては平安の世で間違いないんですよね…。
皮肉が効いてて好きです。


「千年前からコツコツ契約…」ってことは、偽夏油の初代が生きてたのは平安時代なのかな?

天元本人説もあるけど、菅原道真説もあり得そうですよね。
日本三大怨霊と格は十分だし、五条先生や乙骨の先祖として名前も一応登場してる。




僕のヒーローアカデミア

やっと終わった…。
ても「日常が戻ってきた」なんて言えない社会状況になってしまいました…。

被害は甚大で雰囲気は最悪だけど、無事に生き残ったヒーローや生徒を再び見ることができて何よりです。


轟くん、覚悟の決まり方が高校一年生のそれじゃないんだよな。

因縁的に「俺がやらなきゃ」ってことなんだろうけど、水の個性が使えるプロヒーローに任せようよ…(それを言ったらおしまい)

お兄さんとお姉さんが連れてきたのはお母さんかな?髪型が少し違う気もするんですが、他に候補も浮かばないですし。


デクの全身ギプス、絵面は正直ネタみたいなんですが、流石にこれは笑えないですね…。

あそこで終わらせる気で身体がズタボロになるまで戦ったわけですが、その決断が裏目に出てしまいました。あくまでこれは結果論なんですが。

「あと何回か骨折したら腕が使えなくなる」みたいなことを以前言われてましたが、今回はぎりぎりセーフですかね。たとえ治ったとしてもOFAに耐えれるかという問題は残りますが。

壊理ちゃんに治してもらうのは可能なんだろうか?


Dr.STONE

石化装置自体はオーパーツですが、21世紀の科学で分かる部分から少しずつ解き明かしていく感じが良いですね〜。

「誰がやろうが必ず同じ結果が出る」は科学の本質。再現性ってやつですね。
冷静なイメージのある科学ですが、セリフ1つで熱量を生み出すので強い。


メタノールを熱するだけでダイヤモンドできるってマジですか!?
コハクの握力じゃないの?笑

どうせ現実だともっと難しいんだろうな〜と思いきや、本当にできるそうです。凄い。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsee1995/43/3/43_3_54/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsee1995/43/3/43_3_54/_pdf

中高生向けということで、千空抜きの実験にしてはちょうど良いレベルだったのかも笑

筆者の方も子供たちに科学の面白さを伝えたい…との思いで開発されたようですし、それが少年誌のジャンプに載ったというのは胸熱ですね。


SAKAMOTO DAYS

冒頭の見開きとか魅せられるアクションですね…。
呪術廻戦のバトル描写に近い気がします。

違うのはバトルの奥にある動機の温かさ。
人が死ぬ雰囲気の漫画でもないですし、楽しんで読めるのが強みだと思います。


テレパシーの新鮮な使い方が見れて良かったです。
テレパシー自体が応用の効く能力なので、バトルの幅もこうやって広がるんですね〜。

特に今回の共闘なんかは、シンの格上げと坂本さんの格上げとコンビの絆を深める一石三鳥になってました。強すぎる笑


ツクモギリライフ

絵柄や作風は好みなんですが…。
面白くはあったけど、少しノリきれない部分もある読切でした。

序盤のいじめの終わり方に対してモヤっとした気持ちがあったのと、ハッピーエンドとは言い難いラストで読後感がそこまで良くなかったからですかね。


前作の読切も面白かった記憶があるのでオススメです。

旅立ちの夜/2019年4月期JUMP新世界漫画賞 - 川江康太 | 少年ジャンプ+


高校生家族

前半
先輩が連呼されすぎてゲシュタルト崩壊
なぜこんなシンプルなネタで爆笑してしまうのか…。悔しいけど面白いですね〜笑


後半
洲崎とお父さんが絡む回はだいたい神回。
青春と年齢差と家族がカオスを生み出している…!



ここまで読んで頂きありがとうございました。

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また別の記事でお会いしましょう!