漫画研究室

ジャンプ作品の感想や考察を書いている個人ブログです。ジャンプ感想を毎週更新中。ワートリ感想を毎月更新中。呪術廻戦・アンデラの単行本感想を随時更新中。

呪術廻戦15巻「渋谷事変-変身-」感想

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呪術廻戦15巻 芥見下々 集英社

注意
ネタバレを含みます。
ジャンプ本誌を読んでいたときの感想を再編集しています。

累計3600万部…?
なんかもう怖いくらい売れてますね。

ファンブックも同時発売ですよ〜。




表紙・扉

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呪術廻戦15巻 芥見下々 集英社

真人が惨めな表紙ですね〜笑(同情の余地なし)
アニメ効果で売れてきたにも関わらず、キャラ人気に頼らないデザインです笑


扉(最初のページ)についてなんですが、どうやら1巻と14巻、2巻と15巻が対になってるらしいです。ここから計算して26巻で完結になるんじゃないか…?みたいな話もあるらしいですよ。

このページはずっと謎だったんでビックリしました。
これ、前会ったときは呪術読んでなかった友達に久しぶりに会ったら教えてもらったんですよ。本当に人気になってるんだなって実感しましたね笑


じゅじゅさんぽ(外出自粛)

真希さん、正論だけど辛辣すぎない?笑

正論が人を救った例は有史以来一度も存在しないってどこかのお嬢様が言ってましたよ。
あ、パンダは人間じゃないか…。


じゅじゅさんぽ、ずっと外出自粛ですね…。
11巻からだからもう3分の1になります。

まさか芥見先生もこんなに長引くとは思ってなかったんじゃないかな。
やめるタイミングが難しそう(小並感)


第125話 あの子の話

冒頭、野薔薇さんのモノローグだと勘違いしたんですが、これはふみちゃんのモノローグだったんですね。

「私は赤も黒も好きだけど」とか話し方から優しさが滲み出てます。
きっと優しい子なんでしょう。そして振り回され体質なんでしょう笑


呪術的に田舎の悪いところが描写されるのかと思いきや、普通に田舎の悪いところでしたね…(ヘイトスピーチ)。赤飯とか雪を積むとか。
自分は田舎暮らしじゃないんですけど、こういうことって実際にあり得るものなんですかね?別に知りたくもないですけど。


そして最後。野薔薇…。

「悪くなかった」は絶対生存フラグですって。
悔いのない呪術師は死なないんだよ!

呪術師に悔いのない死なんてないんです!!

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呪術廻戦第3話 芥見下々

野薔薇さんはこんなところで死なない!いいね!?
ナナミンが真人に領域展開されたときの「悔いはない」もそうだったでしょ?(必死)


第126話 渋谷事変㊸

25万のシャツ、アニメスタッフや単眼猫は、ほのぼの日常を絶望の引き立て役としてしか認識してないんじゃないですか?

これまでは「いいぞもっとやれ」とか言ってましたが、そろそろ流石に勘弁して欲しいです…。


うわぁ…。「黒い火花は微笑む相手を選ばない」か。
真人の黒閃なんか最悪でしかないはずなのに、ナレーションだけはいつも通りキレッキレでカッコいいな…。
複雑な感情すぎます。

真人が虎杖をボコりながら叫んでるのもヤバい。ペラッペラの正義とか真人の価値観と虎杖の価値観をまるで対等なものとして扱うのとか色々とヤバいです。


真人は渋谷事変で祓われると思ってたんですが、ここに来てしっかりラスボスとしての格を上げてるので、もうどうなるか分かんないですね。

まあ、作中のバランスとか気にせず普通に祓われてくれ(心からの願い)


そして東堂…ありがとう。

絶望を覚悟して読み始めたのに、読み終えたときには笑顔でした。不思議ですね笑




第127話 渋谷事変㊹

満円の笑みの真人と犠牲者たち。これは酷すぎる。

この感情は真人に対する嫌悪感というより、単眼猫の所業に対する嫌悪感と言った方が正確かもしれないですね(芥見先生を嫌いなわけではないので悪しからず)

何もここまでしなくても…。


そこからの東堂の見開き。
笑わざるを得ないのズルいって笑
意味分からなすぎて戸惑いながら吹き出しました。なんだこれ?笑


そして本編。

東堂なのにですよ?
東堂なのに素直にカッコ良かったです。

呪術師の先輩として最適な説教、二人を庇いながら真人を抑える実力、虎杖復活の黒閃のお膳立て…。

何でこんなにカッコ良いのにネタキャラ扱いされてるんだろう(東堂だから)


新田弟が虎杖が本当に東堂の弟だと信じてるの笑えますね。

口調が関西弁なので新田家は関西の家のようです。
新田姉は実家から離れて東京に来たのかな?


東堂の説教にも感動しましたが、一番良かったのはやはり虎杖復活の黒閃でした。

東堂が手を叩いた瞬間から物語の質感が一変したんですよ。
ここからの5ページが本当に凄い…。

虎杖の決意がここに濃縮されていたと思います。


第128話 渋谷事変㊺

やはりミニメカ丸の3個目は三輪ちゃんのところでしたか…。

メカ三輪は好きだけど、こんなに悲しいメカ三輪じゃなくて、幸せなやつが読みたかったんだよ…!

三輪ちゃんの叫び声と震えた声、そして堰を切ったように溢れ出す泣き声。
この音の強弱が作り出す空気感が堪らないです。


与幸吉が新幹線の窓に写る演出そのものも良いけれど、次のページをめくると三輪ちゃんしか描かれてなくて、メカ丸が一瞬でフッと消えた感じが出てるのも良い。
嘘、辛い。

三輪ちゃん…幸せになってね…。


狙って黒閃を出せる東堂マジで半端ねえ…。
言動がアレなのでアレですが、作中屈指の実力者なのは間違いないんですよね。ほんとに心強い。

「120%の潜在能力を…」の見開きカッコええ…!!
ナレーションもいつにも増してキレッキレでした。


第129話 渋谷事変㊻

不義遊戯も無為転変も単品だったら画面映えする技なんですが、2つ同時に使われると画面がゴチャゴチャして読み辛いですね…。

呪術のタイマンが読み易すぎるが故にちょっと気になっちゃいました。
やっぱり集団戦の描写は難しいのか。


真人の領域展開マジか!?
宿儺が反応するより前に仕留めるつもりなのか?

真人の策が成功した場合(というかメタ的にまず成功する)、東堂の生死が危ないはずなんですが、あまり危機感が無いですね…笑

Twitterで感想を見ていても誰も心配してない…。
どういう信頼だよ笑


領域展開のシーンは見開きとしても最高でした。
コマ割りとか構図とかセリフとか全部です。

展開的に盛り上がるのはもちろん、ここのページの使い方が最高に最高なんですよ…!


第130話 渋谷事変㊼

東堂の簡易領域に安心…と思いきや、たった3コマ先に絶望が待ってました。
何このスピード感。そういうんじゃなイ。

左腕欠損、見たこともない苦しそうな表情、腹にモロに入る黒閃…。

何だかんだ実力"だけ"は信頼してるキャラがここまで追い詰められると、読みながら怖くなりました。


少し意味深に描かれていたペンダントは、ただのネタでしたか笑
普通に気持ち悪いし、東堂はやっぱり東堂なんだなって笑

真人もこんなのに気を取られるんじゃないよ笑


遍殺即霊体…また真人の長い技名が出てきました笑

虎杖との決着も気になるところですが、真人が自分の肉体を変形させて「魂の本当の形を掴んだ」って言ってるのも地味に重要なポイントな気がします。

「肉体と魂の関係」は作中でよく触れられますし、物語の根幹に関わってくる設定だと思うんですよね…。




第131話 渋谷事変㊽

最初の見開き、ジャンプ本誌だとカラーなんですが、めちゃくちゃカッコいいので単行本の方は是非見て欲しいです。
2020年の52号です。ジャンプラとかゼブラックの無料試し読みで見れるはずなんで是非。


アクション回。
まさに圧巻でした。

衝撃展開なし素のバトル描写でこの面白さか。
アクション回の感想は書きにくいんで、ひたすらに凄いというしかないですね。

動いてないのに動いて見えます。
タイマンの肉弾戦に関しては、今のジャンプで呪術の右に出る作品は無いんじゃないかな。


「黒閃を狙って…」とかナレーションがキレッキレなのはもはや言うまでもなく、今回は「自分探し」とか「お互い元気いっぱいだな」とか、短い掛け合いに因縁が凝縮しいるのが半端なかったですね…。


第132話 渋谷事変㊾

東堂の術式マジですか…?

フェイク自体は見慣れたものではあるんですが、流石にしんみりとしてしまいますね。
術式を「死んでいる」と相棒のように表現する東堂からは切なさすら伝わってきました。


虎杖のメンタルも心配です。
虎杖の発言が100%間違ってるわけではないですが、少なくとも少年漫画の主人公が行き着く答えではないんですよ…。


偽夏油…!遂に来たか。
まず間違いなく真人のことを取り込むでしょう。

渋谷事変も終局が近そうです。


第133話 渋谷事変㊿

偽夏油「我ながら流石」

虎杖呪骸説か…!?
まあ呪骸かどうかはともかくとして、虎杖が人為的な産物であることは確定ですね。
渋谷事変のラストにとんでもない発言をぶっ込んで来たな…。

自分は呪骸説より、呪胎九相図の九番説を推していこうかな。
こっちだと、順平や東堂は親友という記憶を流し込まれたのに、腸相だけ兄弟という記憶なことに理由をつけれるので。
あと、偽夏油=加茂憲倫説との相性が良い。


冥冥さん、日本に見切りつけるの早すぎ〜笑

でもここまで行動原理が損得とはっきりしてるキャラがバッサリと決断してるの、独特の絶望感がありますね。
直接の描写はないのに、日本が終わりつつあるという現実を分からせてくる。


真人も遂に取り込まれたか…。

この呆気ない感じが何とも言えない。
虎杖が親友の仇を討ったなんてカタルシスは与えてくれないです。


偽夏油の「これからの世界」発言、まず間違いなく「呪霊の生まれない世界」でしょうね〜。
真人の無為転変を使えば、術師を非術師に変えること(メカ丸)も非術師を術師に変えること(順平)もできるので。

もっとも偽夏油の目的が不明なので、どういうアプローチで実現するのか、実現した後どうするかについては依然謎のままです…。

鍵になってくるのはやはり宿儺=虎杖か?


単行本おまけ

決着!!無下限呪術

全体的にふわっとしていた微妙な解説でしたが、芥見先生がスッキリしたならそれで良いんじゃないでしょうか笑(適当)

Tさんの無下限の設定は面白かったです。
ガチで設定を作り込んだオリジナル術式を募集する企画とかやったら面白そうですね。

ここがスゴイぞ!!遍殺即霊体!!

旋空孤月が出てきて笑いました。ワートリ好きだな笑



ここまで読んで頂きありがとうございました。

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また別の記事でお会いしましょう!