漫画研究室

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アニメ『スーパーカブ』の「日常」と「音」が良かったという感想

アニメスーパーカブの感想。

「効果音とかBGMまで素敵なアニメでした」という話。


日常アニメ

この作品、端的にいうとスーパーカブのある日常を楽しむアニメ」ということになると思います。
ここで力点を置きたいのは「スーパーカブ」ではなく「日常」の方です

主人公の小熊さんは、何か夢や目標があってカブに乗っているわけではありません。
カブに乗ることを楽しんでいますが、その先に"何か"があるわけではない。カブに乗ること自体を、カブと共に過ごす日常を楽しんでいるんだと思います。

カブが日常に溶け込んだ存在として描かれていました。
アニメとしてのジャンルは「日常アニメ」ということになると思います。



BGM

ここから本題。「音」について。

このアニメは音が良かったです。本当に。
PVとか評判を聞いただけだと「作画の良いアニメ」というイメージだったんですが、最終話まで見終わったときに印象に残っていたのは「音」でした。


BGMには、基本的に落ち着いた音楽が使われていました。心が安らぐやつ。

クラシックも使われていましたね。月の光とか。
BGMがこんなにもスッと心に入ってくるものか…と感動しました。

当たり前ですが、綺麗な作画に綺麗な音楽が重なると綺麗な世界が生まれます。
作中の優しく綺麗な世界は、BGMが作っていたと言っても過言ではないと思います。

クラシックがBGMとして使われるアニメはあまり見たことがなかったので、個人的には新鮮さもありました。やっぱり珍しいんですかね?


クラシック以外のBGMだと、オープニングの口笛バージョンが好きです。

効果音

そして、BGMが流れてるシーンと同じくらい良かったのは、BGMを"流さない"シーン。
このアニメ、BGMが流れない場面がそこそこの割合を占めていました。

BGMが流れない時間は、効果音がよく聞こえます。
雨の音や虫の鳴き声の環境音。服の擦れる音やドアの開閉の生活音。

実際に自分が普段の生活の中で聞いている音と近い「日常の音」をしっかりと感じることができました。これもこのアニメの雰囲気を良くしていた要因の一つだと思います。


特に良かったのは、カブのエンジン音です。

街中で聞こえる原付のエンジン音は、不快に思うことはあっても、その逆は無いんですけどね…。なぜか、このアニメでは心地良く聞こえました。
このアニメでカブのことを好きになれたのは、これが一番大きかったんじゃないかな。

おわり

このアニメを見てたらちょっと原付が欲しくなりました。乗る機会ないですけど笑

良いアニメだったので、ご覧になったことのない方は、是非一度見てみてほしいです。