【アンデッドアンラック】「満月」の描写から「100個目の理=公転」を読み取る考え方
注意
31話までのネタバレを含みます。
単行本派の方・未読の方はご注意ください。
この記事では、「月の満ち欠けがない」描写から、「100個目の理=公転」を読み取る考え方の解説をしています。
月の満ち欠けが存在しないことの確認
アンデラ世界には、月の満ち欠けが存在しません。
まずはこのことを確認します。
作中の月の形と現実世界の月の形とを比較していきます。
なお、現実世界の月の図はこちらのアプリを使わせて頂いてます。
1. ジーナ戦(2020年8月5日)
2. スポイル戦前夜(2020年8月7日以降)
3. UMA銀河追加時(2020年8月31日)
作中に登場する月は全て満月であることが分かると思います。
そして、現実世界とアンデラ世界の月の形が一致していないことも分かると思います。
このことから、アンデラ世界には月の満ち欠けがなく、月は常に満月であるという仮説が立てられます。
ここからは、この仮説を基に話を進めていきます。
ずっと満月のままの理由
月の満ち欠けが存在しない理由を考えるために、まずは現実世界の月が満ち欠けする理由をおさらいします。
現実で満ち欠けをする理由
月は自分で光っているのではなく、太陽の光を反射しています。
そのため、月は太陽を向いた側だけが明るくなっています。
また、月は地球の周りを約1ヶ月かけて公転しています。
そのため、太陽と地球と月の位置関係は徐々に変化しています。
月が満ち欠けするのは、月の明るい面は常に太陽の方を向いているのに、地球から見た月の位置が変化するためです。
上の図を見れば、地球から見える月の形が変化することが理解しやすいと思います。
月が満月に見えるのは「太陽-地球-月」と一直線に並んでいるときです。
このことを踏まえた上で、アンデラ世界の月が常に満月である原因を考えていきます。
仮説1:月が自分で光ってる説
月が自分で光っているなら、いつでも満月に見えるはずです。
これはシンプルで分かりやすい仮説なんですが、アンデラ世界に何らかの理(ルール)が存在しないことで起こる現象とは考えにくいです。
強いて言うなら、「衛星」の概念がないとか「光の反射」の概念がないとかですかね…。
どちらにせよ「銀河」の次にくる理にしてはインパクトが弱い気がします。
この説は微妙ですね。
別の仮説を考えましょう。
仮説2:太陽と地球と月の位置関係が変化しない説
太陽と地球と月が常に一直線に並んでいるなら、いつでも満月に見えるはずです。
つまり下の図の位置でずっと固定されてる状態ですね。
この仮説の根拠になりそうな描写が21話にありました。
ジュイスと風子の会話場面の背景です。
これは、太陽系を模した天井画だと思われます。
ここでは、太陽-地球-月が一直線に描かれています。
アンデラ世界で、太陽と地球と月が常に一直線に並んでいるのは、ほぼ間違いないでしょう。
位置関係が変化しない理由
次に、太陽と地球と月の位置関係が変化しない理由を考えていきます。
仮説1:月の公転周期=地球の公転周期説
月の公転周期=地球の公転周期、すなわち地球が太陽の周りを一周する間に、月が地球の周りを一周するなら、太陽と地球と月の位置関係は変化しません。
この原理は、地球から月の同じ面しか見ることができない現象と似ていると思います。
詳しいことが気になる方はググってみてください。
これでも説明はつきますが、アンデラ世界に何らかの理(ルール)が存在しないことで起こる現象とは考えにくいため微妙です。
本命は次の仮説になります。
仮説2:公転という概念が存在しない説
本命の仮説は「公転という概念が存在しない説」です。
地球や月が公転しないのならば、それらの位置関係は変化しませんし、月は満ち欠けをしません。
太陽系の惑星や衛星は、天井画で描かれていたように、同じ位置にずっと固定されているのではないでしょうか。
以上が、「月の満ち欠けがない」描写から「公転がない」ことを読み取る考え方の解説でした。
次に、「100個目の理=公転」を前提すると矛盾する点や気になる点を紹介します。
「100個目の理=公転」で気になるところ
1つ目は、アンディの技の「紅三日月」「赤盈月」とリップの古代遺物 風刃脚の「クレセント」です。
これらの技名は、月の満ち欠けがあることを前提としています。
アンディの技は前ループで習得したものであることや、古代遺物はループを繰り返しているということを示唆しているのでしょうか。
2つ目は、日付を表す概念に「月」と「年」という概念があることです。
2020年8月とかのことです。
月の満ち欠けが無いならば、月の満ち欠けを元に考えられた「月」は暦の単位として存在しないはずです。
「年」も同様に、地球の公転周期を元に考えられたので、公転がなければ存在しない概念のはずです。
3つ目は、「季節」について公式から言及があることです。
このツイートに返信する形で、皆さんのご要望を是非ぜひお聞かせ下さい。単行本おまけの参考にさせて頂きます!よろしくお願い致します!!#アンデラ #単行本おまけ募集 pic.twitter.com/k5M5n2CvWQ
— アンデッドアンラック公式 (@undeadunluck_of) March 4, 2020
分かりにくいですが、シェンが「好きな季節は?」と風子ちゃんに聞いています。
しかし二人が出会ったのは、随分と暑い日だったんですね…。今日、この空気を感じながら読む1話目も、また乙かもしれません。よろしければ是非!#アンデラ記念日 pic.twitter.com/KZB4Rrg3uJ
— アンデッドアンラック公式 (@undeadunluck_of) August 1, 2020
これも夏の存在を示唆するツイートです。
季節は、地球の公転(と地軸の傾き)によって引き起こされる現象です。
つまり、公転がなければ季節も存在しないはずです。
ただ、これについては、UMAスプリングなど各季節に対応するUMAが登場したので、現実世界の原理とは関係なく季節は存在しているのかもしれません。
ここまでご覧頂いたのは、公転についてでした。
実は、この記事は100個目の理が判明する前に書いていたため、当時の自分はもう少し深読み(妄想)をして、間違った予想をしていました笑
消すのも勿体無いので残しておきます。
おまけ(間違えていた深読み)
公転と万有引力の関係
「公転が存在しない」ということで一連の説明がつくとは言え、「公転が100個目の理」というのは、銀河の次に追加される理として少々インパクトに欠けるように思われます。
そこで、他の理が追加されることで「公転」の概念も付随的に追加されるのではないかと考えてみました。
「曜日」が「銀河」の追加に付随して追加されたのと同じイメージです。
公転は、万有引力と遠心力が釣り合うことで成り立っています。
このことから、「万有引力」が100個目に追加される理なのではないかと考えました。
100個目の理「万有引力」説
「万有引力が存在しない」という仮説を立てましたが、アンデラ世界は無重力ではありません。
みんな地面を歩いてますしね笑
ここで思い出して欲しいのは、銀河が追加される前から「宇宙」「地球」「太陽」「月」「隕石」といった概念は既に存在していたことです。
このことから、追加以前の概念であっても、その一部は世界に既に組み込まれている可能性が考えられます。
万有引力はニュートンが唱えるまで「世界に存在してたのに認知されていなかった」概念だったこともあり、地球上の重力と万有引力は少し違う認識を持たれているように思います。
このようなイメージで、万有引力は追加される前でも「地球上の重力」は存在していると考えることができると思います。
さらにこれに加えて、単行本2巻のおまけにも気になる点があります。
キャラのプロフィールで体重の欄が「言わない」「知らん」「言いたくない」とはぐらかされていることです。
一人だけならともかく、全員の体重が伏せられているのは怪しいですよね…。
「重さを表す単位が違う」「重力が現実より強い/弱い」など、万有引力に関係する何らかの事情があって伏せているのではないでしょうか。
以上が間違えていた考察(妄想)でした笑
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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また別の記事でお会いしましょう。