アンデッドアンラック7巻 感想「鉄山靠」ジュイスVSビリー&サマー討伐編開幕
注意
ネタバレを含みます。
ジャンプ本誌で読んでいたときの感想をベースにしています。
- No.053 紅茶はあるかい?
- No.054 希望
- No.055 己が理で
- No.056 信じているから
- No.057 精彩(チンツァイ)
- No.058 龍の目
- No.059 鉄山靠
- No.060 真実
- No.061 興味
- 単行本おまけ
No.053 紅茶はあるかい?
「協力してくれてありがとうございました!!」
風子ちゃん律儀ですね〜。善性の塊だ。
自分を殺しかけた相手にお礼を言える人なんていないですよ笑
リップにはリップの目的がありますし、流石にそのまま味方になるわけではなかったですが、一定程度お互いを認め合ったみたいな感じです。
まさかオータム編でリップとの関係性がここまで変わると思ってませんでした。
最終バトルである神戦のときはどうするんでしょうね。
風子は神を殺してループを終わらせたいですが、リップはループを続けないとライラに会えないわけですから、どうしても対立する気がします。
風子とバニーの会話が可愛らしかったですね〜。
「銃盗ってごめんなさいなのら」
「こちらこそぶってごめんなさいなのら」
バニーに合わせて風子ちゃんも語尾に「なのら」をつけてます笑
他にも、ラトラがGライナーの破片を集めてくれたり、さりげない描写でキャラの関係が近くなったことが分かります。
「神は彼を不明にし攻略情報を閉じ込めようとした」
神にも意思があり、しかもかなり意地が悪い奴ということが再確認できました。
こうなってくると気になるのは神の目的ですね。世界のループのその先に何を求めているのか。
ループを続けること自体が目的なのか、あるいはループを繰り返して目指している"何か"があるのか…。
「紅茶はあるかい?」
ジュイスさんとビリーがいきなり会敵!
衝撃展開でしたね〜。秋捕獲編が終わったばかりなのに読者のことを休ませてくれません笑
ワープ先はかなり寒そうなところなので、ビリーはUMAウィンターの攻略中なのかもしれません。
どんな新情報が明かされることか。
ビリー裏切りの直後から言われていた「普通に協力した方がよくない?」という疑問への答えが来ると嬉しいです。
No.054 希望
ビリーの傭兵時代の仲間、テラー。
名前のもじりと機械で喋ってることから、自分の口で話すことができない「UNTELL-不話-」の否定者と予想。
傭兵時代の仲間ということは、ビリーも元傭兵なんですね。アンディと同じだ。
No.048の階層で墓参りしていたのも傭兵仲間の墓だったのかな?
「お前はいつでもウィンターを殺せる」
ウィンター、そんな簡単に攻略できるUMAだったの?
北欧神話のラグナロクには「世界が終わる前に冬が続く」みたいな内容があるので、ウィンターの討伐は失敗すると思ってました。
二人はすぐ近くで会話しているのに、ウィンターが全く反応しないのが不気味ですね…。刺激しないと攻撃してこないUMAなのかな?
「古代遺物はすべて神が神を倒すために作った武器」
意外なセリフでしたね。否定者たちに試練を与える一方で、自分を倒して欲しいと思っている…?
一つ考えられるのは、神もアンディのように死ねない存在で、否定者に試練を与えて自分を殺せるぐらい強くなってほしい…みたいな可能性。
神ですら何かしらの理に縛られていて、それを否定者に壊してもらおうとしてるのかもしれません。
これじゃないにしても、少なくとも神には何か目的がありそうです…。
ところで、ビリーが神殺しを目標としておきながらアークを最優先してるのは、やっぱりタチアナのためなんじゃないかな…?(ビリタチを諦めない)
ジュイスさん、惚気ですか?
見たことないくらい口が緩んでますよ笑
アン風のカップルは絶対なんですが、ヴィクトルとジュイスにも幸せになって欲しいのが悩ましいところです…。
ヴィクトルの「惚れた女が苦しむ様を見たい男がどこにいる」と対比になる「ただ好きな人の笑った顔が見たくてな」という台詞が素敵でした。
No.055 己が理で
スポイルの小物ムーブが酷い…笑
ジュイスさんに脅されて涙ぐんでるのとか、「ぷ」とか、「オレみてーに脅されてるクチか?」って無自覚に自分のこともディスってるのとか…。
バーンの言葉を訳しながら会話を進めてるのも、完全にポケモンのニャースと同じ役割ですからね。
あ、でもジュイスさんのことを「姐さん」呼びなのは同志だと思います笑
概念系UMA?現象系UMA?
まさかバトルをしながら設定開示までしてくるとは…。油断してました。さすがアンデラ。
UMAは神が人間を苦しめるために生んだ
古代遺物は神が神を倒すために作った武器
う〜む。見事に矛盾してますね。
人間を苦しめたいのか味方をしたいのか…。
敵の神と味方の神の2人いるみたいな予想もあるようです。
ジュイスさんが涙を流してる心にくるものがありますね。こんなに感情を前面に出してくるなんて…。
ビリーが本気を出さないのは何か隠した目的や考えがあるからだと思うんですが…。
その考えの先にあるのはビリタチであってくれよ?
No.056 信じているから
ビリーのセリフと回想。
セリフと回想が一致してないと思われるところが沢山ありました。
「お前達は俺が神を倒すために必要な弾だ」は、ユニオンメンバーと仲良くしている回想と重ねているので、同じ時間を過ごすうちに心を許してしまったことの裏返し。
「それ以上でもそれ以下でもない」は、しっかり間をとってタチアナと重ねているので、ビリタチの裏返し。
「奴らが来たおかげで俺の弾倉は埋まった」は、タチアナと風子が仲良くしてるシーンと重ねているので、タチアナを風子に任せてユニオンを裏切ることができた…と解釈できると思います。
あと、本筋とは関係ないんですが、ジュイス、ニコ、ジーナ、ビリーが楽しそうに話してるシーンが大好きです笑
特にジーナ。体全体で感情を表現してるの滅茶苦茶かわいかったです。
「お前の正義を見せてみろ」
ここの見開きがカッコ良すぎるぜ…。
クソデカフォントって一人一回までじゃなかったんですね笑
不正義を発動したにも関わらずビリーがジュイスを撃ったのは、ビリーもジュイスのことをまだ仲間と思ってるからですよね。
とりあえずそれが確認できただけでも良かったです。
その次の「使えなかったんだ お前が俺を信じているから」は解釈が分かれるところですね。
1つ目の解釈は「ジュイスはビリーのことをまだ仲間だと信じている。ビリーがジュイスに不正義を使うと、ビリーがジュイスに殺されそうになってしまう」
2つ目の解釈は「ビリーのコピー能力の発動条件は『対象に嫌われること』。ジュイスがビリーを信じているので、ビリーはコピー能力で不正義を使えない。」
個人的には、2つ目の解釈をしています。
現時点だとどっちが正解かは確定はできないですが…。
No.057 精彩(チンツァイ)
シェンの回想からスタート。
シェンの妹、メイちゃんが初登場しました。
自分はボロボロの服を着ているのにメイちゃんには綺麗な服を着せているあたり、かなり大事にしていたようです。
「兄ちゃんは世界で一番強いから」と言っているように、シェンの「天下無双」という夢のオリジンはメイちゃんだったんですね。
性格ゆえに色々と疑われがちなキャラですが、バックボーンが明かされたことでキャラの印象が少し変わりました。
ただ、あの…。
もうメイちゃんは亡くなっているんだろうな…と雰囲気で分かっちゃいますよね。
以前、シェンが人を崖から落としてしまう回想がありましたが、あれはメイちゃんだったのかもしれません。
メイちゃんとムイちゃんの名前が似ているのも気になるところ。
シェンとムイちゃんの過去や、シェンとファンの因縁?など、色んな気になることがサマー討伐編では明かされそうです。
古代遺物を無断で使用してたムイちゃんにシェンから罰が与えられます。
いや、これは罰ゲームというよりシェンムイですね…笑
シェンの野郎、これを罰ゲームと称してるとか確信犯でしょ笑
「逆だって分かっててもボクは傷つくんだからね!!」
いやいや、嬉しくてニヤついてるでしょ。顔を覆ってるその手をどけてみなさいよ笑
サマー討伐編スタート!!
ファンに成長させられたサマーの分体といきなりバトルです。
紅蓮三日月で撃破からの花火!
映えますね〜。アニメで見たらもっと映えると思います!(気が早い)
No.058 龍の目
ファン襲来。
久しぶりに敵らしい敵が来ましたね〜。
リップとかビリーは、もはや敵として見てないですし、ファンには貴重な純粋悪として頑張って欲しいところです。
古代遺物「死亡遊戯」
古代遺物の名前は映画やゲームのタイトルが元ネタになってることが多いですが、今回はブルース・リーの映画が元ネタのようです。
死者を弄ぶ能力は外道ポイントが高いですね。
シェンは、兄弟子が殺されてたことについて「どうだっていいよ」と言ってますが、目元が影で隠されてますし、悼む気持ちが全くないわけではないんじゃないかな。
もちろん、過去の達人と戦えた喜びがかなり大きいのは事実でしょうけど。この戦闘狂め笑
さて、ファンの正体について。
最有力は師匠説ですね(というかこれ以外知らない)
「座り方が同じだから」というのがヒントになってるようです。
これは…もう当たりじゃない?これが偶然なはずないでしょ。
ファンの能力については「UNFUNCTION-不機能-」説を推してたんですが、ファン=師匠だと「UNFADING-不老-」説が有力になってきそうです。
かなり高齢のはずの師匠が存命であることを説明するのに丁度いい能力ですからね。
「未だ名の無い俺の拳」というセリフからは、自分の道を極めるのに寿命が足りず…という筋書きも何となくイメージできそうです。
No.059 鉄山靠
ファンの正体が師匠と判明。
因縁+ビジュアルで敵キャラとしての魅力がうなぎ上りです。
アンデラのこれまでの敵(リップやビリー)も好きなキャラなんですが、敵としては少し「悪人感」が物足りなかったんですよ。
その点、ファンは「死体を弄び兄妹を殺し合わせる」というお手本のような外道。
おそらく目的も「自分より強いやつと戦いたい」とか私欲を満たすためじゃないかな。
同じ戦闘狂でも、シェンの夢「天下無双」の原点がメイを守るためだったのとは対照になりそうです。
不真実の詳しい仕組みについても説明がありました。
「動けなくしたり攻撃の方向を変えたり、作用の仕方が微妙に違うな〜」と気になってはいたんですが、思考速度で決まってたんですね。
ここはふわっとした設定で、考えすぎたら負けの部分だと思ってました。
否定能力はどこまで考察できるのかの見極めが難しい…。
No.060 真実
不真実の発動条件、ここで「好きな相手のみ対象」が効いてくるのか〜。
これまでは「強いやつほど好きになる」というシェンのバグみたいな性格でクリアしてきましたが、「強いけど大嫌い」という相性最悪の相手が登場してしまいました。
改めて考えると、この能力かなり扱いづらいですね。
ファン、ガチの外道。
毎回言ってますけど、ファンは敵としての魅力が溢れてます。
特に大義があるわけでもなく、ひたすらに己の欲を満たすために他人を虐げるの、これでこそ悪人ですよ笑
アンデラ世界で一番ラスボスに相応しいキャラだと思います(ラスボスではない)
アンディの紅渦拳の火力がエグい。
大砲みたいな威力が出てますね。これを受け止めるファンもエグい。
殴りかかる瞬間のページもすごくカッコ良かったです。
ここからはアンディと風子がメインで戦う流れ。
シェンが不真実を使えないのは痛いですが、因縁があるのはシェンの方なので、何とかして参戦して欲しいですね。
No.061 興味
アンディ VS ファン
ファン、否定能力なしでコレは強すぎなのでは?
いくら不老で武道を極め続けてるとはいえ、アンディも回想編で140年くらい不死戦闘を磨いたことになってるはずなんですけどね…。それを圧倒するとは。
武の達人だからという理由で納得できる強さギリギリですよ笑
ここまで強いなんて、闇競売のときにアンディとファンが闘っていたらと考えるとゾッとします。瞬殺されてたんだろうな…。
思い返してみると、あのとき、タチアナがUTエリアを開放したのは図らずも最善手だったんですね…。
特殊な否定能力ならともかく、純粋な武道で闘ってくるなら、触れさせないだけで負けはなくなるので。不可触、強い。
アンディの不死も攻略されてしまい、まあまあマズイ状況になったところで、シェンが戦闘に復帰。
「お前が育てた不運」と書いて「お前が育てた馬鹿弟子」と読ませるの良いですね〜。
単行本おまけ
プロフィール、キューブの説明、古代遺物の説明、ムイちゃん中国語勉強記と、7巻も豪華なおまけでした。
プロフィールで気になったのは、相変わらず体重が誤魔化されていたことです。
公転の有無で支障が出るからボカしてるんじゃないかな…と予想しています。
興味深いのは、金斗雲の検証で円卓メンバー全員の心が清いと確かめられたこと。
検証時期が2020年7月ということは、アンディと風子がユニオンに加入するメンバーということです。つまり、ボイドやジーナも含まれますね。
で、一番大事なのは、ビリーです。
裏切り者ではありますが心は清い…。良かったです。
ムイちゃん中国語勉強記、平和。
イチャつくな(いいぞもっとやれ)
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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