漫画研究室

ジャンプ作品の感想や考察を書いている個人ブログです。ジャンプ感想を毎週更新中。ワートリ感想を毎月更新中。呪術廻戦・アンデラの単行本感想を随時更新中。

ワールドトリガー第210話感想「遠征選抜試験⑧」"キャラらしさ"が伝わる意見と評価

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ワールドトリガー第209話 葦原大介 集英社

2021年7月2日発売ジャンプSQ.8月号掲載・ワートリ210話の感想です。

同時掲載の前話(209話)の感想はこちらからどうぞ。
mangalab.hatenablog.com

それでは、感想&妄言を始めます!

注意
ネタバレあり。
未読の方はご注意ください。




トリオン切れの修

修、トリオン切れへの対処がスムーズ。
当真にも評価されているように、誰でも思いつくような対処法ではありますが、慌てずにスッと対応できるのが修っぽいですね。

根付さんが「このくらいは当たり前にできてもらわないとねぇ…」と言ってるときの唐沢さんの表情が良い味してます。
これは理解者ポジションの表情ですよ笑


ところで、修の写真作戦がアリなら、他にもルールハック的なことができそうですね。
今回の宇井さんがやってたみたいに、7時以降に問題を解くこともできますし、チームで問題を分担したり、難しい問題は協力して解いたり…。

問題を解く能力そのものだけじゃなく、効率良く進めるための工夫ができるかどうかも審査されているのかもしれないです。

王子2番隊の個性的な意見

イコさんw

試験はお祭りじゃないですよ!
これを「本人は至って真面目です」のテンションで言ってるイコさんも流石ですが、それを本部に提出してしまう王子も攻めてるな…笑


同じコマには他の隊員の回答も映ってますね。
帯島ちゃんは「自分の本当の実力を認識させるため」、辻先輩が「弱点を克服させるため」と回答しています。
自分の課題に自覚的というか…。ストイックですね。

特に、帯島ちゃんはもう少し自分の実力に自信を持っても良い気がします。
遊真に「強くなるよ おれが保証する」と言われたのは、将来性の話だけじゃなく、既に実力がある証明でもあるので…。
卑屈にならず真っ直ぐに育ってほしいものです(誰目線)

辻先輩は頑張って女子苦手を克服してください笑


こういう風に、回答ひとつをみてもキャラの個性が現れてるのが、ワートリの面白いところですね〜。

染井華という人選

将来的なボーダー幹部の育成に気づいてる隊員は、それだけで幹部に適性がありそうだし、それを評価してる隊員にも適性がありそう。

ここで一番深く考察できているキャラとして染井華にスポットライトが当たるのがワートリって感じですね。

トップランカーどころか戦闘員ですらないオペレーターですよ?
主人公達との絡みは皆無ですし、とてもメインとは言いがたい立ち位置のキャラなのに…。

サブキャラがしっかり活躍して、しかも読者が違和感を感じずに受け入れるだけの説得力がある、というワートリの凄さを再認識できる話でした。

生々しすぎる意見と評価

「隊員が死亡して部隊の再編成が行われた場合を想定した予行」

向こうの戦場で命のやりとりをしていた遊真とヒュースがこれを考えるのはまだ納得できるとして、これを評価してるメンツがヤバイです…。

当真、嵐山、木崎、クローニン、迅

嵐山さんは入隊時に覚悟ガン決まり記者会見がありましたし、レイジさんはお父さんが亡くなってますし、クローニンは祖国が滅んでますし、迅さんは第一次大規模侵攻で地獄を見てるはず…。

「死」が「起こりうる」ことを知ってる人ばかりですね…。

この中で唯一、当真だけにはそういうイメージが無かったんですが、もしかして第二次大規模侵攻で家族を亡くしたり、遠征でエグいものを見てる?
あの明るい性格で闇を抱えてるかもしれないの怖いよ…。


小南先輩のマイナス評価だけが和みです。
バカ!!!!!

ディスプレイの新情報

運営本部のディスプレイに「早番・遅番・夜勤」とありますよ!

ボーダーが3交代制で回しているのは、BBFのQ228で既出の情報ですが、こうやって作中に登場するのは初めてだと思います。ちょっと感動ですね。


もっと気になるのは「C級選抜」と「羽鳥隊」。
どちらも初出ですね。


C級選抜は、優秀なC級隊員が混成部隊を組んで防衛任務に就くシステムかな。
B級が選抜試験で不足してるはずなので、それを補うための取り組みだと思います。
新3バカや夏目さんが防衛任務をしている様子が見れたらいいな…。

重箱の隅を突くようですが、C級隊員のトリガー制限について少しだけ気になります。
C級のトリガーは一種類しか搭載されていない上、緊急脱出も搭載されていないはず…。
流石に防衛任務なら正規のトリガーを支給してくれるのかな…?


羽鳥隊は…どういうこと?

これまで登場したことのない部隊名だったので、C級から昇格してきた新しい部隊かな?と思ったんですが、松代隊に羽鳥というオペレーターがいたらしいです(BBF情報)。

独立したか隊長が代わったようですね。

「B級下位は流石にこのまま登場しないのでは?」なんて言われがちですが、こうやって裏でストーリーが進行してるということは、今後の登場に期待してもいいのかもしれません。

初日の暫定順位

諏訪7番隊は、修が解答できなかったのも影響して最下位。
香取がずっと文句を垂れながらやってたので、修のトラブルがなくても低い順位だったかもしれませんが…笑


上位は、水上9番隊と古寺6番隊。

古寺6番隊については、根付さんが言っているように、特別課題の時間制限が効いてそうです。

水上9番隊については、「そもそもメンツが優等生だったから」という理由でも納得できるんですが、途中で古寺6番隊を追い越しての1位なので他にも理由がある気がします。
それこそ、軍師・水上がルールハック的なことを指示してるのかもしれませんね笑


下位に沈んでいる歌川1番隊と若村11番隊は、文字が読めない近界民の遊真とヒュースが所属しているのが原因じゃないかな。
次回には描写がある…かも。


ここまで読んで頂きありがとうございました。
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