漫画研究室

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【参考】補足アンケートの集計結果

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鬼滅の刃」公式サイト|集英社 https://kimetsu.com/comics/

鬼滅の刃の単行本を購入されている方を対象にアンケートを取りました。

アンケートの宣伝はツイッターと当ブログで行い108名の方から回答を頂きました。ご協力ありがとうございました。

 

なお、この記事は1回目のアンケートを補足するためのアンケート結果についての記事です。1回目のアンケートの集計結果はこちらの記事をどうぞ。

アンケートを基に考えた、自分なりの予想はこちらの記事をどうぞ。 

 

 

単行本を買い始めた時期

アニメが鬼滅の売上に大きく影響していることは明白なため、単行本を買い始めた時期でアニメの「放送前」「放送中」「放送後」 の3つにグループ分けをして、買い始めた時期ごとの購入者の構成を比較します。

アンケート回答者の購入開始時期ごとの構成は以下の通りでした。

 

青:放送前 赤:放送中 黄:放送後

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売り上げの伸びから考えると、放送前よりも放送中・放送後の方が多いはずなのですが、アンケート結果では逆になっています。

このようにアンケートには偏りがあることを念頭に入れて、この記事のアンケート結果を見ていただければ幸いです。

 

性別 

「女性人気が高い」と言われているのが、本当に正しいかどうかを検証するために質問しました。

青:男性 赤:女性 黄:その他

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女性の割合が高い傾向が見られました

また、放送前→放送後になるにつれて、女性の割合が高くなる傾向が見られました。

ただし、回答者の偏りの可能性もあります。

 

年代

購入者の年齢層を調べるための質問です。

青:〜10代 赤:20代 黄:30代 緑:40代 オレンジ:50代〜

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鬼滅を主に購入しているのは、10~20代のようです。

 

また、10代と20代を合わせた割合が、放送前→放送後で増えています。

「若者世代がアニメをきっかけとした爆発的人気を支えている」と言えそうです。

 

鬼滅の魅力

「購入し始めた時期によって鬼滅を評価するポイントが違うのではないか」と考え、複数選択可でこの質問をしました。

 

青:放送前 赤:放送中 黄:放送後

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「切ないストーリー」「仲間のキャラクター」「セリフのセンス」は、購入時期によらず高い割合で選択されました。

 「展開が早いところ」「熱いバトル」は、放送前→放送後になるにつれ割合が高くなっています。

「セリフのセンス」は放送前の方が割合が高くなっています。

 

やはり、鬼滅を評価するポイントの傾向は、単行本を購入し始めた時期によって微妙に違うようです。

 

 

単行本を集めている現在連載中の作品数

「放送中・放送後に鬼滅を買い始めた人は、普段から単行本を購入している作品数は少ないのではないか」と推測して質問しました。

 

青:0作品 赤:1~5作品 黄:6~10作品 緑:11~15作品 オレンジ:16作品〜

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放送前→放送後になるにつれ、「0作品」や「1~5作品」を選択した割合が高くなっています。

「放送中・放送後に鬼滅を買い始めた人は、普段から単行本を購入している作品数は少ないことが読み取れると思います。

 

鬼滅に初めて触れた媒体

鬼滅のストーリーに初めて触れた媒体を質問しました。

 

青:ジャンプ本誌 赤:単行本 黄:アニメ

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当然ではありますが、放送前から購入し始めた人のほとんどは、ジャンプ本誌から鬼滅に入ったようです。

 

アニメ放送中・放送後に単行本を購入し始めた人では、約6割が単行本を購入する前にアニメを視聴していました。

このことから『話題→興味を持つ→単行本を買う』という流れの人よりも『話題→興味を持つ→アニメを観る→単行本を買う』という流れの人が多かったことが分かります。

 

アニメを見た方法

青:テレビ 赤:両方(テレビ・配信サービス) 黄:動画配信サービス 緑:見ていない

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アニメ放送中・後に単行本を買い始めた人では、動画配信サービスを利用して視聴された方が多かったです。
動画配信サービスの普及が鬼滅の大ヒットに一役買ったことは間違いないでしょう。

 

また、アニメを「見ていない」と答えた方は非常に少なかったです。アニメが単行本の売り上げに大きな影響を与えていることが読み取れます。

 

アニメの良かったところ

「アニメを見て単行本の購入に踏み切った人が多いということは、アニメから伝わる何かしらの魅力が大ヒットの要因に違いない」という仮説に基づいてとった質問です。

 

青:放送前 赤:放送中 黄:放送後

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全体的に「作画」」「バトル」「呼吸のエフェクトなどの演出」を選択した方が多かったですが、購入時期による回答の傾向を読み取ることはできませんでした。

強いて言うならば、主題歌は、放送前→放送後になるにつれ評価が高くなっています。

 

 

 

単行本を買った理由

「放送中・放送後に購入し始めた人では、『話題になったから』買った人が多いのではないか」という仮説を立て、単行本を購入した理由を複数選択可で質問しました。

 

青:放送前 赤:放送中 黄:放送後

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アニメ放送前では「ジャンプ本誌で読んで面白かったから」という割合が高かったです。

 

アニメ放送中・放送後では「アニメが面白かったから」「アニメの続きが読みたかったから」という回答が最も目立ちました。

また、「話題だったから」「友人・家族に勧められたから」「友人・家族に借りて興味を持ったから」「二次創作を見て興味を持ったから」の割合は、放送前→放送後になるにつれ高くなっています。話題や口コミなどに影響されて単行本を購入する方が徐々に増えているようです。

 

おまけ:原作とアニメのテンポ

「原作やアニメのテンポが速いこと」が鬼滅の魅力の一つだと思って、選択肢に入れていたんですが、自由記述欄などで「むしろテンポは遅い」という意見をいくつか頂いたので、ツイッターで追加のアンケートを取りました。

 

 

原作では「早い」と答える人が、アニメでは「遅い」と答える人が多い結果となりました。しかしどちらも回答がそこそこ拮抗しているため、展開の早い/遅いが大ヒットに大きく寄与したと考えることは出来なさそうですです。

 

まとめ

  • 女性人気が高い
  • 主な購入層は10代〜20代
  • アニメをきっかけとした急激な伸びを支えているのは10~20代
  • アニメ放送後に鬼滅の単行本を購入し始めた人は、他の単行本を買っている作品数は少ない
  • 「どこが魅力か?」系の質問では、回答が満遍なく伸びてしまいヒットの要因を特定することが難しい
  • 『話題→興味を持つ→アニメを観る→単行本を買う』という流れの人が多かった
  • 展開の速い/遅いはあまりヒットに関係ない

 

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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また別の記事でお会いしましょう! 

 

アンケートを基に考えた「売れてる理由の予想」はこちらの記事をどうぞ。