漫画研究室

ジャンプ作品の感想や考察を書いている個人ブログです。ジャンプ感想を毎週更新中。ワートリ感想を毎月更新中。呪術廻戦・アンデラの単行本感想を随時更新中。

【2020年39号】週刊少年ジャンプ感想 新連載:仄見える少年

f:id:mangalab:20200831120547j:plain
週刊少年ジャンプ2020年39号 集英社

注意
ネタバレあり。未読の方はご注意ください。


2020年8月31日発売の週刊少年ジャンプ2020年39号の感想を始めます!!


次号の感想はこちらからどうぞ。



仄見える少年

2018年近未来杯受賞作の連載化!

原作は後藤先生、作画は「トーキョー忍スクワッド」の松浦先生です。
「トーキョー忍スクワッド」の原作は別の先生でしたが、コンビ復活的な感じですかね。事情は分からないですが、先生たちの間でも色々あるんでしょう。知らないですけど。


作画の松浦先生は「アクタージュ」の宇佐崎先生のアシスタントをやってたことでも有名ですが、そのツテで「アクタージュ」のアシスタントさんたちが「仄見える少年」に移動できてたら良いですね…。
タイミング的にあり得ないのかな?どうなんだろう?

何だったら宇佐崎先生がアシスタントとして入る可能性も無きにしもあらず?
かなり可能性は低いでしょうけど、一応モブに注目しときます笑


巻頭カラー、絵うまっっっ!!

いや絵が上手いことは勿論知ってたんですけど、松浦先生の塗りの特徴と巻頭カラーの絵の雰囲気との相性が良いですね。
画力が高いだけじゃない惹かれる巻頭カラーだと感じました。


「霊怪」という単語はオリジナルですが、設定自体には既視感がありますね。

ただ、その既視感のおかげで、序盤の説明のテンポが良くなっていて、さらに後半に追加できる設定も多くなってるので、既視感も悪いことばかりじゃないんだなと気付かされました。


主人公が中途半端なクズじゃなくて、しっかりクズに振り切れてるのが良いですね笑
でも、やるべきことはやっててカッコいいので嫌いになれない。むしろ好感度は高めです。

ヒロインは「引き寄せ体質」と「純粋善」のザ・ヒロイン機能を二つ搭載。
性格とか内面に関してはこれから詳しく描かれるんでしょうが、ラストの涙をうるますコマだけでも推せます。


全体としては、クセがなくて読みやすい「普通に好きな漫画」という印象でした。

こういうのが今後どうなるのか一番予想しにくいタイプなんですよね…。
特徴がない作品は、持ち味がじわりと出てくるか空気のまま去っていくかのどっちかなので。
とりあえず3話くらいまでは様子見します。


Dr.STONE

ルーナとカルロスがこちらに寝返りましたね。
やはり前回のカルロス連行は伏線だったようです。

「裏切り」という普通ならキャラが薄情に見えてしまいそうなイベントなのに、魅せ方でむしろキャラを掘り下げて好感度を高めてるのが凄いですね。
いや、もう凄いとかは今更か…笑


敵陣営の秘密兵器も味方陣営の空母+戦闘機も一気に完成。
テンポが早すぎて笑うしかないです。千空も地味に復活してるし笑

ただ、テンポは早いのに「急いでる感」が全く出てないのが不思議です。

「このキャラたちならこのぐらいのテンポで進めてくるだろう」という信頼があるからでしょうか。
上杉暗号を4コマで察するのを読者が自然に受け入れるキャラとかゲンだけですからね?笑


僕のヒーローアカデミア

いきなりの「100%ワイオミングスマッシュ」にビビりました。

リューキューの「消失弾を」をという言葉を聞いて、100%の反動で体が動かなくなるリスクを冒してでも確実に戦いを終わらせに行った感じでしょうか?
相澤先生の個性がないと一気に不利になるから妥当な判断なんでしょうが、失敗した代償は大きそう。


ん!?相澤先生の「合理的に対処」って足を切り落としてるんですか!?
初見では完全に見落としてました…。

ということは「抹消」の個性は消えてないんですね。
ただし顔が潰されてしまったので、死柄木の個性を封じ続けるのは結局は難しくなってそうです。

轟も到着しましたし、ここからが第2ラウンドって感じでしょうか。


BURN THE WITCH

Cカラーが優勝。

自分が久保先生のCカラーを見るのは多分初めてですね。ジャンプを読み始めたときにBLEACHはもう完結してましたし、読切も実質巻頭カラーみたいなもんでしたし。
白黒のイメージが強かったんですが、こういうパステルカラーみたいな淡い色も使うんですね。


次号予告で察しましたが、巻末コメントによると全話カラーつきのようです。
豪華ですね〜。嬉しい。

そういや、Cカラーがあるのに扉絵みたいなページがありましたね。
先週もやってましたが毎回やるつもりなのかな?


アニメの声優発表。
毎度のことながら声優知識が皆無のためググってきました。

麦人さん:愚地独歩、タマゴ男爵、カセキ
小林さん:杉本佐一、レゴシ
清水さん:吹替えメインの声優さん?
田中さん:大河出演!?

上の2人は声を聞いたことがある方でした。イメージしやすいです。
下2人の声は全く分からないですね〜。


ドラゴンの種類や裏の新聞など、世界観にもだいぶ慣れてきました。
そして何より、3人の絡みを見ているだけで楽しくなってくるくらいキャラのことを好きになってきました。

特に、朝ののえるちゃんの「良さ」は半端ないですね笑


敵キャラがニニーの知り合いだったのも、話が分散しすぎなくてありがたかったです。
冒頭は「メイシー・バルジャー」「エリー」がごっちゃになって混乱してしまいましたが笑


話をストーリーに変えると、メイシーのドラゴンは偶然の事件で、本来の仕事は偽の仕事だったってことですかね。
バルゴを連れ出させてトップオブホーンズの人が始末する的な。

名前は…ブルーノ・バングナイフですか。カッコいいですね。


全4話のうちの2話でここまでですか…。
正直なところ「あんまり話進んでなくね?」と感じてます。

別に詰め込みを望んでるわけではないですし、むしろ今ぐらいのペースのまま普通に長期連載して欲しいんですけど、短期連載ということもあり話がどこまで展開するのかがどうしても気になります。

ここまでの感じから察すると、ザ・敵キャラみたいなのは出さずにトップオブホーンズとの戦いに終始する感じになりそうですね。



チェンソーマン

ここ数話の展開でチェンソーに対する自分の感情が狂ったのか、マキマに対して怒りも悲しみも特に感じなかったです。
デンジの過去も「そんなもんか」という感じ。

むしろマキマの説明だけはスラスラ頭に入ってきました。

これは完全に感覚麻痺ですね。


マキマの行動にもちゃんと意味があったんですね。
そっかポチタとの契約ですか…。
それを破棄させるためにデンジ(と読者)を絶望に落とし込んだんですか。
そっか。

はぁ……………………。


次回からどうなるんでしょう。
「契約不履行でポチタの心臓をデンジから離し、チェンソーの悪魔を手中に入れる」がマキマの目的ということで良いんですかね。

結構ヤバい状況ではありますが、父親を殺したときのデンジの影がチェンソーの形みたいな謎も出てきたので、全てがマキマの思い通りに行くわけでもなさそうです。



もし、次回これでデンジが復活したら死ぬほど笑う自信ある。

f:id:mangalab:20200831123848j:plain
チェンソーマン25話 藤本タツキ


灼熱のニライカナイ

え?…先週のヒキは?

海底散歩を楽しみにしてた人は結構いたと思うんですが、突如中止からのバトル展開へ。


七瀬さんの水着を出して男子読者を釣りたかっただけなんですかね?
特に意味のない七瀬さんのコマもありますし。

七瀬さんが可愛くて普通に嬉しかったですが、少し肩透かしを食らった気分ではあります。


あとは、ちょっと設定がごちゃついてきましたね。

「海機捜」とか言ってるのは、もしかしてMIUにのっかってるのかな?笑


呪術廻戦

宿儺の斬撃は2種類

「解」が斬撃を飛ばすやつ
「捌」が真っ二つにするやつ

という解釈で合ってますかね?

一般人はバラバラになってるように見えますが、「捌」でコマ切れにされてるんだと思います。


伏魔御厨子の見開きはもはや絵画ですね。

この前の宿儺vs漏瑚の絵といい、最近の芥見先生は作画に本気を出しすぎです…。ほんと凄い。


そもそも領域展開自体が選ばれし者だけの大技ですが、宿儺の伏魔御厨子は「別格中の別格」と言える特徴を持ってて良かったです。

渋谷事変だけでも、五条、陀艮、伏黒と「まるで領域展開のバーゲンセールだな…」状態になってましたしね笑


宿儺vs摩虎羅
「解」で攻撃→対応される
「捌」で攻撃→「解」と同じ斬撃として対応される
「開」で攻撃→勝利

ん?これ領域展開は別にする必要無かったんじゃ……?笑

これについては、「初見の技で一撃必殺するためのステータス上昇のために領域展開した」という考えがあるみたいです。なるほど、これっぽいですね。


伊地知を刺し京都交流会にも現れた呪詛師=重面春太

なんでこんなに便利な情報を今まで教えてくれなかったんだよ…。
どれだけコイツのために文字数を無駄にしたと思ってるんだ……。


虎杖、宿儺がやったとはいえ、民間人を自分の手で虐殺してしまったのはこたえるよね…。
最後の虎杖の表情を見てると辛いです。


何はともあれ、これで渋谷事変集結?
否、冥冥vs偽夏油がまだ描かれてないですし、真人はずっと迷子です笑


夜桜さんちの大作戦

祝!連載一周年!!

Cカラーが良いですね〜〜。
兄妹の髪や技がカラフルでバランスも凄く良いんだと思います。作品関係なくイラストとしてみても好きな一枚ですね。


ストーリーは、「主人公の覚醒→兄妹の連携技→黒幕が父親」という普段はチラ読みの自分ですら盛り上がらざるを得ない怒涛の展開でした。

今のシリーズは2ヶ月前くらいからやってますが、これを1周年にぶつけてくるとは…!タイミングがピッタリでしたね。


アンデッドアンラック

Cカラーはアニデラの画風。

あ、アニデラってのはアンデッドアンラックのアニメのことです。まだアニメ化してませんけど。
アニメの色の塗り方っぽいなってことです。


否定者狩りの移動手段のカインが思ったより化物でした。

見た目はシャチに似てますがサイズがかなり大きいので、シャチのUMAとかなのかもしれませんね。


あと、クリードとファンはしれっと生存してました笑

ただ、クリードの左腕は欠損しているようです。
直接の描写はありませんでしたが、おそらくUTエリアにやられたんでしょう。
エジプトでの再登場のコマでは、左腕が丸ごと銃のようになってました。

詳しい説明はいずれあるでしょうし、今回はあまり深く考えないでおきます。


ラトラが「絶対に死なない」と言い切ったのに、リップ生存ですか!?

身体が子供になってるのが気になるところです…。本当に一回死んだけど、そのあと超技術・古代遺物・UMA・否定能力のいずれかで復活した感じですかね。

「次へ行ける」というセリフもリップの復活に関係してきそうです。


戦闘終結からのまとめ的な会話、丁寧なのにテンポが良いとかいう矛盾を発生させてて気が狂いそうになります。

タチアナちゃんは「心配→照れ→キレ→悩み→しぶしぶ」と、普段より表情が豊かで可愛すぎました。


チカラにユニオン加入を無理強いせず、しっかり考える時間をとってあげたの良かったですね。
さらに、時間の経過を表現するために、チカラのユニオン加入の前にリップとのやり取りが挟まれています。この順番が逆になるだけで印象が全く異なってしまうような何気ない工夫ではないでしょうか。


「否定者としてどう生きるか」というアンディのセリフ。
闇競売突入前にも似たような話がありましたし、このシリーズのテーマは「否定者としての生き方」だったのかもしれないですね。


「心臓抉った位じゃ…」
リップの傷の位置は心臓じゃないですよね?心臓はもっと中央よりで下の方のはず。
アンディさん、胸骨圧迫をするときは気をつけてね。

ただ、アンデラに関してはただのミスなのか伏線なのか分からないから困るんですよね…笑


銃の古代遺物をゲット。
ヴィクトル戦でも風子は銃を使ってましたが、あのとき限定じゃなかったんですね。

そういやヴィクトル戦のCカラーで風子は銃を持ってましたが、あれも伏線だったのかもしれません。


ラグナロクのイメージでは人体が発火してますね。
まさかの不燃さんが最重要キャラだったんですか?冗談みたいに言われてたのが有力な説になってしまったの笑えますね。

水没しているようにも見えたり、神と思わしき人物が黒かったり、他にも気になる点が多いですね。
やっぱりモチーフと考えられる北欧神話の勉強した方がいいのかもしれません。面倒くさいですけど。


「次へ行ける」というセリフから、ループ説はほぼ確定でいいでしょう。
ちなみに自分は「ゲームオーバーで世界がリセットされる説」を推しています。

これから派生して考えると、リップが「次へ行ける」と言ったのは、セーブポイントみたいな古代遺物を持ってるからかもしれませんね。


唐突の公式シェンムイ供給に慌てました。ありがたい。
エジプトということは古代遺物「リベリオン」を探しに行ってるんでしょう。

トップとフィルは中国にいるとのことですが、中国関連の既出情報はなかったはずです。
何してるんだろう。てかトップくんサングラスかけてない?何してるの?笑


否定者狩りの正式名称は「UNDER」と判明。
しれっと「UN」から始まる単語ですね。こういうところが好きです。


リップのセリフに出てきた「不公平」「公平」という言葉。

わざわざ「不」から始まる単語をリップが使ったのには何か意味がありそうです。アンダーのリーダーの否定能力が「不公平」とかなのかもしれません。


「3ヶ月後 世界はひっくり返り平等になる」

今がおそらく9月中旬ぐらいなので、3ヶ月後は12月中旬でしょうか?

次のクエストの締め切りは11月31日ですが、仮にクエストに失敗したとしても100個目の理追加が12月1日にあるだけのはずです。

アンダーはユニオンのクエストとは関係なく、何かやらかすつもりなのかもしれませんね。


破壊神マグちゃん

流々ちゃんも変人だったの…!?笑

どうしたんだろ?急に壊れちゃいましたね笑
錬くんがいるとツッコミしなくて良いからボケに回ったのかな。

普段ツッコミ側のキャラクターがボケに回るとギャップで面白いですね〜。


漁師さんがマグちゃんをナチュラルに受け入れてくれたり、不可抗力とはいえ船が壊れたのに怒らないでくれたとか、本当に細部まで「優しさ」の行き渡った世界ですね。
この漫画で殺伐としてるのは作品名だけです…笑


今回のオチ担当はナプタークでした。

本当に使い勝手のいいキャラですよね笑
全てのヘイトはナプタークが引き受けてくれますし、そのヘイトはナプタークの自滅芸で処分してくれます。

つまりナプタークは最終処分場だった?


僕とロボコ

幽白ネタは幽白を読んだことがないから分からないですし、「HEAD-CHA-LA」ググるまで知らなかったですし、「やっぱりパロディを楽しむには教養がいるな〜」と思いながら読んでたんですが、お堂の鬼が出てきて何だか安心しました。
最近の読者に優しい鬼滅パロディですね笑

ゴーストバスターズ」はあまちゃんを観てたおかげで分かりました笑
最近の小中学生は、あまちゃんすら観てない世代なんだろうか…?時の流れって怖いですね。



ここまで読んで頂きありがとうございました。

スターをつけたりシェアをして頂けると更新の励みになります。

また別の記事でお会いしましょう。