漫画研究室

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ワールドトリガー216話感想「遠征選抜試験⑭」水上敏志「どう考えても一人でやったほうが有利やな」

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ワールドトリガー216話 葦原大介 集英社

ワートリ216話の感想です。
2021年12月3日発売ジャンプSQ.1月号掲載の前半。

戦闘シミュ演習の初戦。
対戦相手は水上隊、もとい全ユニットを単独で操作する水上敏志です。訳が分からない。

▼ワートリ感想バックナンバー▼

情報を取捨選択して効率的に判断する能力

やはりユニット数が多いですね。普段の2倍です。
しかも、それらを同時並行かつ連動して動かさなければいけないので、隊長とオペの負担は2倍どころではないでしょう。情報量が多すぎます。
1人で捌いてる水上は…何?

もう一つ情報量についての話をしておくと、各ユニットの射程早見表が表示されていました。
ステータスが数値化されている分、普段より判断の基準は明確にできそうです。が、むしろ情報量が多すぎる気もします。このユニットの射程は8だから…と細かく考えてしまうと脳がオーバーショートしますね。

「情報を取捨選択して効率的に判断する能力」が求められている…とかでしょうか?




戦闘とか設定についての細かい話

バッグワームの撹乱がありました。
「荒船が片っぽ攻撃手になってる場合もある」という諏訪さんの指摘は、普段からB級中位ランク戦で戦っている関係性ならではの着眼点ですね
というか、荒船は普段のランク戦でバッグワームのON・OFFだけで対戦相手を撹乱できるんですね。強い。
ROUND2では披露してませんでしたが、実は常套手段だったりするのかもしれません。

スナイパーは射程を振り回して索敵。ランク戦とは違う定跡ですね。これを初戦で考案+実践してくる水上敏志のエゲツなさよ。

建物に「高さ」の設定があることが明かされ、ルールが作り込まれていることが一層分かりました。「高い場所に上ると視界が広くなる代わりに足元が見えにくくなる」という設定も現実を反映しています。
本当にゲーム作れそうですね。ゲーム会社さん、お願いします。

戦闘シミュ演習の戦術について

初期位置が固まっていて全員が似たような動きをしていますし、普段のランク戦のような小隊単位の戦闘ではなく、中隊単位の戦闘のような印象でした。
「戦闘」というより「戦争」に近かったのかもしれませんね。個々の兵隊の活躍よりも指揮官の判断が戦局に貢献していました。

そのため、普段より盤面を広く見る必要があって、それが水上有利に働いていたように思います。「将棋が得意」は伊達じゃなかったです。
「完全に相手の不意をつく」読みがエゲツなかったです。完封でした。
相手の不意をつくことが有効だったのは、普段のランク戦と違って「これマズイかも…離脱しとこう」というギリギリの離脱ができないからですね。何か起こってからの「臨機応変」ではなく何か起こる前の「予測と対応」が求められています。


「どう考えても一人でやったほうが有利やな」
そんなわけあるか。お前だけだよ。

次回に向けて

修・香取・諏訪さんユニットのベイルアウト直前の表情が緩くて可愛らしかったです。
次のページでは、宇井ちゃん本人が和やかな表情になっていましたね。あちゃあ…という感じが好きです。

今月は2話掲載だったので217話の感想に続きます。