ワールドトリガー第190話「弓場隊③」ワ民によるワ民のための感想・考察
※ネタバレ注意。未読の方はご遠慮ください。
次回の感想はこちらからどうぞ。
ジャンプSQ2020年2月号収録190話の感想&考察です。
それではどうぞ!
「戦え。そして証明しろ。」
これは「選ばれてから言え」でお馴染み(?)の二宮さんが表紙を飾る13巻の帯コピーですね。二宮隊との決着が近づいているこのタイミングで、もう一度これをアオリに使ってくるの「編集さん、グッジョブ!」って感じです。
これまで玉狛第二が戦ったB級の隊長が勢揃いなので、「戦って証明することが各隊で違う」と捉えることもできるダブルミーニングになってるんですよね。例えば弓場隊の「神田が抜けても戦える」とか。お洒落。
間宮隊と吉里隊がいないのに「これまで戦ったB級の隊長が勢揃い」とは何事だとお怒りのB級下位推しのあなた!
左上のアオリもよく見てください。
「時に頼もしく!時に手強く!」だからね…残念!
巻頭カラーの並び順の法則予想(3パターン)
結論から言うと「これ!」となるものは思いつかなかったですね。
一応考えた案を3つ紹介します。
①ポジション対比説
赤:攻撃手 青:狙撃手 緑:銃手・射手 黄色:万能手
来間先輩と香取の位置が逆ならこれが正解なんですけど。惜しい。
②ランク戦組み合わせ説
黄:2・3ROUND 青:5ROUND 紫:6ROUND 赤:7ROUND 緑:ファイナルROUND
複数回登場してる部隊の位置付けが曖昧な上に、結びつけもちょっと強引かな…。
③視線・関係性説
赤:主人公とラスボス 青:元メンバー 緑:ROUND3の熱戦 黄:友達
全員に対応があるわけじゃ無いのが弱点ですね。
一人こっち向いてるやつまでおるし
海にダメ出し
特に恨みは無いですが、南沢海君の戦闘についてダメ出ししていきます。
まず1つ目は、帯島ちゃん&弓場さんからの逃げ方。
二人相手はキツイので逃げるのは正しい判断だと思いますし、弓場隊にはないグラスホッパーで上側への機動力を活かしてるのは良いと思います。屋根に上がるスピードは海の方が上です。
ただ、犬飼先輩が同様に弓場さんから逃げるときのことを思い出してください。犬飼先輩は障害物を使いながら逃げに徹しました。
それに比べて海は馬鹿正直に空中に上がっただけ。しかも障害物のない空中は弾トリガーの長所である集中砲火が最も効果を発揮する場所です。
家の隙間に逃げるなど障害物を利用した逃走を試みた方が良かったでしょう。弓場隊が二手に別れたからあの場はなんとか耐えれたとはいえ、あのまま追われていたら秒で落とされてたと思います。
2つ目は、帯島ちゃんと戦っているところに遊真が現れたときの対応。
「修来てるかもな〜(共闘したいな〜)」の作戦は見事。だけど、一点でも多く点が欲しい帯島ちゃんの覚悟を読みきれなかったですね。共闘する雰囲気を作ったのは海だけど、それを逆手に取られたというお粗末な結果でした。
チームでただ一人生存してる海がまだ点を取れる可能性があるのは帯島ちゃんだけだろうし、ここでは生存するための共闘ではなく貪欲に点を取りにいって欲しかったです。
生駒隊はそもそもランク戦への臨み方が他の隊とは違うので仕方がない部分もあるのかもしれませんが。
玉狛の作戦 残り3点の取り方
ここでは、玉狛の3人が解散するまでに立てた作戦・狙いを考察していきます。
まず、一つ目の作戦は外岡の狙撃を釣ることだったでしょう。その後すぐに誘導弾で攻撃を仕掛けたことから、あわよくばここで1点取ろうとしていたと考えられます。
ただし、遊真の「千佳のが当たったか?」が少し意外そうな口ぶりなのでここで必ず1点をとるとまでの意図はなかったと思います。
もう一つの作戦は帯島ちゃんと海を両方落として2点取ることだったと考えられます。残ったメンツの中で一番点が取りやすい2人が揃って浮いてるのは好機だったと言えるでしょう。
海は帯島ちゃんに取られてしまいましたが、帯島ちゃんだけでもきちんと落としてくれるはずです。遊真とどこかに潜んでいる修が連携することでどれだけダメージを食らわずに倒せるか&どれだけ短時間で倒せるかがポイントになってくると思います。
ここで気になるのはなぜ玉狛は犬飼先輩の方ではなく海の方を狙ったのかです。
このあと生存点をかけて二宮隊と戦うならば全員揃わないように犬飼先輩だけでも先に落としておきたいはずです。それにも関わらず玉狛が犬飼先輩を追わなかったのは
生存点を狙う気が無いからではないでしょうか。
犬飼先輩vs弓場さんの戦いに割って入るよりも、海vs帯島ちゃんの戦いに割って入る方がリスクをかけずに2点取ることができます。
玉狛が必要としてる4点まではそれで残り1点。ヒュースを欠けた状態とは言え、3人が揃っていれば二宮隊からでも1点くらいなら取れるという目論見だったのではないでしょうか。
しかし実際には海の分の得点を取れなかったため、帯島ちゃんを落としたとしても残り必要な点は2点。弓場さんと犬飼先輩のどちらが勝つかは分かりませんが、最終的には玉狛と二宮隊の一騎討ちになるでしょう。
二宮隊から2点はかなり厳しいですが、生存点が無くても足りるのは大きいですね。
最終的に二宮さんを倒せなくても構わないシチュエーションを確実にとりにいったと言えそうです。
二宮さんのホーネット
このタイミングで意表をつくような合成弾を撃った事については、他の方が考察されていた
「外岡は緊急脱出、隠岐は狙撃直後で位置バレ、千佳は誘導弾直後で位置バレ、その他バッグワームを使って姿を消しているのが修だけで不意打ちのリスクが低いから」
にほぼ同意見です。(てかこの考察ほんとすごい)
隠岐も完全に意表を突かれ、シールドを張ることもなく落とされてしまいましたね。
強いて自分で気づいたことを挙げるなら、ホーネットを視線で誘導するためにわざわざ屋上に上がって撃ってることですかね。
確かにこれは狙撃のリスクが大きそうだ。
スナイパー達の地味にスゴいところ
各部隊のスナイパーの今号の描写から「地味にすごい」と思った部分を挙げていきます。
外岡
・狙撃が失敗した瞬間にイーグレットを解除→トリガーの枠を空けてシールドをすぐ出せるように準備
・瞬時に玉狛の術中に自分がハマったことを認識、読者に説明
・隠岐の狙撃に反応してシールド
両防御しなかったのはアイビスだと思わなかったからでしょう。読者視点では隠岐がアイビスを持ってきてるのはヒュースに撃っていたので分かっていましたが、そういや弓場隊はまだ把握していなかったですね。
隠岐
長期間潜伏(読者も完全に存在を忘れていた)
海の方角を屋根上から偵察してアドバイス
グラスホッパーを使った追尾弾への落ち着いた対処
弾から逃げ切れないと分かると、すぐにバッグワーム解除してシールドを張る。
遮蔽物も使って逃げ切ると、すぐにバッグワーム再起動
千佳
狙撃を釣った瞬間に一瞬でシールド展開(バッグワームがまだ消えきってないほど)
追尾弾撃ってからバッグワーム起動するまでに若干時間が空くのは「まだまだだな〜」という気がしますね(何様)。
帯島ちゃん普通に強い説
ランク戦前に遊真に手も足も出ないまま負けてしまったせいで、帯島ちゃんのことを過小評価してたみたいです。戦いぶりを見る限り小技なんかも絡めてたりとかなり強い。
遊真が戦闘スタイルが熊ちゃんに似てるなんて評してましたが、こっちの方が本職の万能手だけあって手慣れてる感じがします。武器絞ってない分ポイントは低いんだろうけど、マスタークラス相当の実力があると思います(海も片手だとキツイと言ってたし)。
今までに出てきた帯島ちゃんの有能描写まとめ
・一人時間差攻撃
・弾を散らして角度をとった攻撃
・海は自分に任せてと言える気概
・海のセリフから思惑を読み取る頭脳
・ノールック射撃
B級の万能手の中だと香取の次くらいの実力はあるんじゃないかな。
そもそもB級に万能手少ないってのはあるけど。
以上。ワートリ感想&考察でした。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
また別の記事でお会いしましょう!