【2020年16号】週刊少年ジャンプ感想 表紙:ハイキュー!!
ネタバレあり。未読の方はご注意ください。
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ハイキュー!!
第386話 自由
巻頭カラーの使い方が贅沢w ノヤっさんの現在が明らかになりましたね。イタリアでカジキとってるなんて、そんなバカな笑。一見ネタっぽいのに、これが後半には真面目に効いてくるのが凄い…。
今週のメインは山口の『強いって自由だ』というセリフ。山口は日向の自由自在なプレーに対して言ったんだろうけど、直前にノヤっさんのコマが入っているのでこちらにも意味がかかっているんでしょう。ノヤっさんもまた「強いって自由だ」の体現者ということ。
武田先生のセリフで『何だってできる』とありましたが、これもバレーだけに限った話じゃないんですよね。ハイキューはバレー漫画ではあるんですが、バレーが一番とは言わない。バレーの先にあるものが何であっても物語がそれを肯定してくれている気がします。
宮兄弟のエピソードの時も思ったことですが、部活を題材にした漫画で、部活のその後にここまで誠実に向き合ってるのは凄いことだと思います。
おまけ チーム「元気」
ONE PIECE
第974話 "いざ、鬼ヶ島!!"
赤鞘九人男も全員処刑されそうだったし、しのぶも真実を叫んでるし内通者なんていなかったのか?
— シマ (@shima_manga) February 17, 2020
内通者はカン十郎でした。
唐突の告白で度肝を抜かれました…。
今回私が感じたのは、"悪役への嫌悪感"というより"得体のしれないものへの恐怖"といった方が正しいと思います。というのも、カン十郎が内通者だったこと自体への驚きよりも、仲間を騙し抜いていたことに満足している様子の異常性の方が印象として強かったので。
「赤鞘の中に内通者はいない」と判断するための材料だった筈の釜茹での一斉処刑を、「本人も死ぬつもりだった」という答えでぶっ壊してきたのもインパクトが強かったです。
4200人の侍と船は無事!?
さらっとキッドが『向こうの港にバカみてェに船と侍が集まっていたが』と発言しています。しかし、赤鞘九人男の反応を見る限りでは、誰もこのことは知らなかったようです。
狂死郎=博ジローが、赤鞘の中に裏切り者がいることをオロチから聞き、裏から侍達に指示を出していたとかでしょうか。それだと策略家と呼ばれていたはずの錦えもんが情けないですが…笑。
鬼滅の刃
第198話 気付けば
「満身創痍」という言葉がこれほど似合う状況は無いですね。
あの善逸すら弱音を吐かず、伊之助も無言で戦っている。この戦いの中で既に何度も限界を越えているんだけれど、彼らの本当の限界=死が近づいてきているような気がして怖いです。痣の出ている柱はともかくとして同期はマジで勘弁してくれ。
何とか追い詰めている状況ですが「これだけでは終わらないんだろうな〜」くらいの覚悟はあります。無惨が日光で死なない展開とか考えたくもないですけど、そうなりそうですね…。
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ぼくたちは勉強ができない
問151.[x]=機械仕掛けの親指姫編①
いや、これは無理があるんじゃないだろうか…。
- うるかへの想いにどう整理をつけたのかが分からない
- 違う過程があったから違う現状になってる筈なのに、その過程が省略されている
以上の理由で自分は違和感を感じました。来週以降の展開で少しずつその違和感は払拭されていくとは思うんですが、今週はいくらなんでも唐突な導入だったんじゃないかと思います。
僕のヒーローアカデミア
No.264 One's Justice
このサブタイはゲームからの逆輸入ですね。もちろんかかっているのはホークスとトゥワイスのやりとりでしょう。
ホークスのしていることが"正義"なのは間違い無いですし、トゥワイスが"悪"に加担しているのも間違いないんです。だけど、何故かトゥワイスを責める気にはなれないんですよね。ホークスも読者も。何故ならトゥワイスは「良い人」だから。
『これがヒーローか?』と問われたときのホークスの表情が、絶対的な正義などないことを自覚していると認めてしまっているように感じました。
Dr.STONE
Z=143 RYUSUI VS SENKU
アメリカまでの長期航海が開始。
今回の航海は長期間の割に起こりうるイベントが嵐ぐらいしかなく、面白さをキープするのが難しいと思っていました。何なら嵐を乗り越える回だけやって、いきなりアメリカ到着!でもおかしくなかったんじゃないかと。しかし、航路の決定という要素を使ってキャラの性格や特徴を復習していこうという大胆な試みが始まりました。多分序盤のインタビューもそういう意図だと思います。
これが上手いことできてると思うのは、どちらが勝っても特に問題はないところです。なんだかんだ言ってますが、未来の安全と現在の安全のどちらを優先するかというだけで、どっちを選択しても間違いでは無いんですよね。でも、千空も龍水も自分の考えの方が合理的だと考えて本気でぶつかっている。馴れ合いの戦いじゃなくて本気の戦いの中でこそ見えるキャラの魅力もあるんじゃないでしょうか。
チェンソーマン
第62話 ちょうめちゃくちゃ
藤本先生サブタイつけるのサボったでしょw
岸辺先生と三兄弟の弟、ビーム、吉田ヒロフミの活躍でデンジが逃走成功。と思いきやトーリカが3本目の釘を刺して絶対絶命?という怒涛の展開。確かにこれはちょうめちゃくちゃだ笑
こんなに状況はややこしいんですが、戦闘描写はかなり分かり易かったです。ずいぶん前に「チェンソーマンのコマ割りは映画を見ているみたい」なんて言ったんですが、今週は「漫画らしいコマ割り」だった印象。もちろん今週になって自分が気づけただけで、ずっと前からやっていたのかもしれませんが。
戦闘に巻き込まれてコベニちゃんの車が徐々に壊されていくの、理不尽すぎて笑えますw
アンデッドアンラック
No.009 我々は否定する
ユニオンの紹介と世界設定の開示が同時に楽しめる欲張りセット回でした。
ボスの能力について少しだけ考えます。アンディとタチアナに共通するのは「攻撃したくない相手に攻撃しようとしていること」。愛を否定する「非愛」の否定者とかどうでしょう?
ジーナとの会話で明らかになっていたことですが、この世界には現時点で星は存在しません。今回の『UMA 銀河(ギャラクシー)を追加する』から察するに、「UMAの追加=理(ルール)の追加=概念の追加」ということなんでしょう。UMAと理の関係性はなんとなく分かってきましたが、否定者と理の関係性はまだ分からないですね。UMAバーンと否定者不燃(アンバーン)のように、UMAと否定者は対になっているようです。
他にも今回の情報からは色々と妄想・考察が広がりますね〜。そして、この情報量の今回すらも設定回にはとどめずに一気にクエストまで話を進めています。相変わらずテンポが良すぎで凄いですねw。
呪術廻戦
第99話 渋谷事変⑰
七海が伊地知を病院に連れて行かずにこっちに来たということは…つまりそういうことなのか?いや…まだ諦めないぞ、俺は。
圧倒すると予想していた野薔薇さんですが、想像以上に苦戦のようです。『強いだけで勝てる世界じゃないんだよ』主人公側が不利な時にこれをやれると凄い盛り上がるんですが、敵側にこれをやられると実力を発揮できない悔しさでやりきれないですね…。
この呪詛師は交流会のときに「柔造に刀からも手を握ってもらえと言われたからこうしてる」みたいなことを言っていたんで、手がついているのはただのデザインかと思い込んでたんですが術式に関係がありましたね。遠隔操作&遠隔探索あたりですかね?ネタが分かってしまえば対処はそれほど難しくないでしょう。
アクタージュ
scene105. サイド乙
サイド甲のアクシデントと被らせるように泣き崩れる羅刹女。
ラストの解釈はこんな感じで良いんでしょうか。
牛魔王への想いを殺し合いに身を投じることで誤魔化そうとする
→牛魔王への想いを誤魔化すのを止められる
→牛魔王をどうしても愛してしまう自分を受け入れる
羅刹女の救いと花子さんの救いが重ねて表現されています。しかし、羅刹女と同じ解釈で救われたということになると、花子さんの夜凪父への想いが肯定されたことになります。これは…夜凪景との関係的にまずくないですか?『あなたのお父さんが好きで不倫していました。今もその気持ちは変わりません。ごめんなさい』は許されないでしょ…。
もちろん創作への想いの話をしてる可能性もなくは無いんですが、ここは夜凪父への想いの話をしてると捉えた方が自然だと思います。
ん〜。すっきりするようなしないような終わり方のサイド乙の公演でしたが、とりあえず王賀美さんの日本での生存ルートが生まれたところは素直に評価したいですね笑。
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