漫画研究室

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【2020年49号】週刊少年ジャンプ感想 巻頭カラー:チェンソーマン

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週刊少年ジャンプ2020年49号 集英社

注意
ネタバレを含む感想です。
未読の方はご注意ください。



🥇僕のヒーローアカデミア

サブタイは「ダビダンス」

1ページ目で見たときは意味が分からなかったんですが、次のページをめくった瞬間に「荼毘ダンス」に脳内変換されて、「うわ…やりやがったな…!」と。

荼毘=燈矢自体は有名だったので、それ自体に特に驚きは無かったんですが、魅せ方が凄い…!


荼毘が色々と言葉を並べた後の「過去は消えない」のページのインパクトは本当に凄かったですね。
今までのエンデヴァーの描写を全て飲み込むようなインパクトでした。

結局、この一言に尽きるんだな…。

轟家訪問とか、一連の修復エピソードが無に帰すどころか、むしろマイナスに作用してしまってるのが残酷です…。


「見ろやくんがエンデヴァーの闇を"見ている"」という最ッ高にキマった皮肉とか、「地獄で息子と踊ろうぜ!!!」のルビが「こっち」「おれ」とか、最高すぎる演出。

最低で最高だ。


🥈チェンソーマン

巻頭カラー、泣かせにきてますね…。

「さよならは言わない 必ずまた会えるから」とありますが、期待してもいいんですかね?パワーはともかく早パイも?

あ、でも、このアオリを書いてるの林編集なのか…(負の信頼)


コベニちゃん、驚くほど今のデンジと喋らせるのが刺さるキャラですね。
いつから今回のやりとりを考えてたんだ…?

この作品は「バカ」なところが面白いし、結構「バカ」を肯定してきた作品だと思ってたんですが、今回はそこに斬り込んできた感じ。

クァンシも言ってたけど、バカなおかげで幸せなことも、バカなせいで不幸なこともあるんですよね…。


ちょっと引っかかったのは、「誰かの言いなりになって生きるのが普通」ってところです。

そういう面が全くないとは言わないけど、コベニちゃんやデンジほど他人の言うことに従わざるを得ない人生を送ってる人なんて殆どいないのでは?


あと、グッズ紹介のページが既に面白いの強すぎました…笑

「コイツを手に入れて安穏の日常を血みどろに染めろ!!」とか宣伝文句としておかしいですって。

人気投票上位キャラの缶バッジも酷い。
いや、何となく予感はしたけどコベニカーもあるんかよ笑


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🥉仄見える少年

いきなりホラー仕込んでるの卑怯だよ…!

いや、でも良い。好き。
最初にフックがあると、期待感が高まりますよね。


何で隠れんぼ?と釈然としてなかったんですが、今回の説明で納得しました。
そういや危険察知は招き手の性質とは別物なんだっけ。

どうやってバトルに応用するかは分からないけど、伊織と哀別さんが合流したときには面白いものが見れそう。


失踪者の人数の矛盾に気づくコマ、ガバ読みであればあるほどハッとさせられて効果的なので、ガバ読み読者の勝利です(ちゃんと読みましょう)


犠牲者の口がこじ開けられる衝撃、静かな大ゴマ、不敵に笑う因縁の敵(少女)、普段やる気をださない伊織の全力…。

ラスト数ページの加速度的な盛り上がりが良いですね〜。
次週センターカラーも納得です。楽しみ。


Dr.STONE

チェルシーへの現状説明が読者の確認タイムにもなっていて、ガバ読み読者的に凄くありがたい。

この漫画はこういう気配りが結構あるので、爆速で物語が展開するときでも、しっかり付いて行けるんですよね。


ゼノが逃走に協力的すぎない?とか言われてましたが、違いますね、これ。

ただひたすらに目の前の科学を楽しみすぎて自分の立場を忘れてるだけだ笑


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マッシュル-MASHLE-

相変わらず見開きとかバトルはカッコいいですが、魔法が使えないことがバレる流れとかは結構雑で、変にシリアスになりすぎてないの良いですね。

むしろ、今回はかなりギャグ寄りでしたね。これはマッシュルにしか許されない笑


ヒロアカとか呪術とかチェンソーとか人の心を捻じり潰す漫画が最近多いので、こういう気楽に読めるバトル漫画の価値が相対的に高くなってる気がします。
マッシュルとか夜桜とか。あと、あやかしもそうかな。


夜桜さんちの大作戦

バトル展開入ってから普通にカッコよくてビビってたけど、ここまで連続して面白いと作品自体の評価も変わってきますね…。

瀉血のコマの静かな覚悟の感じとか、見開きで相手の技を貫通して天照という技名通りに太陽の光が見える演出とか、かなり好きです。


唐突の「あたりまえ」押しが強かったのは少し笑っちゃいました。
お母さんはともかく、六美が「あたりまえ」なんて言うシーンこれまであったっけ?

ただ、「『あたりまえ』を守る」という太陽の覚悟は、想いの強さを感じました。

ボイコミで1話の復習ができたからかな?


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呪術廻戦

不義遊戯も無為転変も本来だったら映える技なんだけど、2つ同時に使われると、どうしても画面がゴチャゴチャして何が起こってるのか読み取りづらいな…。

タイマンのときが読み易すぎるが故にちょっと気になっちゃいました。
やっぱり集団戦の描写は難しいのか。


真人マジか!?
宿儺が反応するより前に仕留めるつもりなのか?

真人の策が成功した場合(というかメタ的にまず成功する)、東堂の生死が危ないはずなんですが、あまり危機感が無いですね…笑

Twitterで感想を見ていても誰も心配してない…。
どういう信頼だよ笑


ラストの見開きが最高。
コマ割りとか構図とかセリフとか全部です。

展開的に盛り上がるのはもちろん、ここのページの使い方が最高に最高なんですよ…!


アンデッドアンラック

安野雲、良い感じにイカれてる実力者で事情通とか、好きにならざるを得ないキャラですね…。

アンディで欠損を見慣れてるせいで見逃してましたが、冷静に考えると躊躇なく自分の左腕を斬り落とすとか狂ってます…。

痛感覚どうなってるの…?


安野雲の能力を整理すると…

  • 姿が消える(ように見える)のは、自己対象の「UNKNOWN-不知-」の能力
  • 具現化の能力はペンの古代遺物
  • (具現化できるの一つだけという条件から)君伝の原稿を描いた古代遺物は別にある

ってな感じですね。


UMAオータム、スポイルと比べてキャラデザも能力も魅力的です。
「読書の秋」「本の虫」などモチーフにも遊び心が隠されてます。

あと、最近ジョジョの4部を少しずつ読んでるんですが、岸辺露伴の能力に似てる気がしました笑


いきなり紅蓮弾!?

再生速度が遅くなるデメリットの大きい技なので、少し違和感のある攻撃ではありましたが、安野雲の紅火山弾を盛り上げるためのフリと分かって納得。

物理的に圧迫して血を溜めることで威力を高めてるようですね。
発想力がエグい。さすが漫画家。


安野雲の語りがカッコ良すぎる…!
言語センスが半端ないですね。

「成長に必要なのは…」はあらゆることに通じる名言だし、「否定者が理に縛られてどうすんのさ」は綺麗に定義と意味が重なっててオシャレ。


僕とロボコ

ママさんバレー回って…笑
すぐに何をやるか察しましたよ…笑


全読者が息を飲んだであろう横断幕の演出をネタにしてるし、なんかジャンプの構図見たことある気がするし、「ドン」でコマ割りしてるし、まんまナレーションをパクってるし…。

挙げ句の果てには原作が登場しました笑


最新刊、発売されてます(違う)



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