漫画研究室

ジャンプ作品の感想や考察を書いている個人ブログです。ジャンプ感想を毎週更新中。ワートリ感想を毎月更新中。呪術廻戦・アンデラの単行本感想を随時更新中。

【2021年16号】週刊少年ジャンプ感想:ヒロアカ表紙&巻頭カラー&終章開幕

f:id:mangalab:20210322183821p:plain
週刊少年ジャンプ2021年16号 集英社

グリーンで統一された表紙がカッコいいですね〜。

今週のアンケートは、🥇ヒロアカ🥈アンデラ🥉呪術廻戦で送ろうと思います。

注意
ネタバレを含む感想です。
未読の方はご注意ください。




僕のヒーローアカデミア No.306

巻頭カラー、アニメ記念っぽくはない雰囲気のイラストでした。

テレビはアニメ5期をイメージしてるんだと思うんですが、壊れているテレビばかりで雰囲気が暗いです。アニメ記念らしくないですね。

あと、デクがAFOが映ったテレビを、死柄木がオールマイトが映ったテレビを抱えてるのも意味深です。普通に考えると逆ですよね。デクとオールマイト、死柄木とAFOの組み合わせになるはず。

何か意味があるのかもしれません。知らんけど。


ここから本編。
トップヒーロー3人の記者会見。

エンデヴァーやホークスの謝罪はベストに近い形だったと思います。とはいえ「はい、そうですか。これからも頑張ってください」とすぐに切り替えられるはずもなく。

流れを変えたのは女性記者でした。
記者にあるまじき質問(暴言)でしたが、むしろエンデヴァーのすべきことが明確になったので結果オーライ。
根付さんの仕込みかな?笑

f:id:mangalab:20210323101847j:plain
ワールドトリガー第84話 葦原大介 集英社

エンデヴァーの決意表明「みんなで俺を見ていてくれ」が良かったですね…。このタイミングで炎を灯すのカッコ良すぎかよ…。
ビルボードランキングのときの「俺を見ていてくれ」から随分と言葉の重みが増しました。


OFAの秘密が同級生にも明らかに。

お茶子の「ばかやろう」は、頼ってくれないデクへの怒りというより、デクを支えてあげられない無力感から出た言葉じゃないかな…。


ラストの見開き─「終章開幕」

「でっけー敵」は1話冒頭と同じセリフですが、デクの目から光が消えてんだよな…。

f:id:mangalab:20210323103021j:plainf:id:mangalab:20210323103052j:plain
僕のヒーローアカデミアNo.1 No.306 堀越耕平 集英社

闇落ちまではいかないと思いますが、精神状態が少し不安なところです。
流石にオールマイトやグラントリノあたりの大人と相談しての行動…のはずと信じたい。


デクのいる場所は、ニューヨークにあるクライスラー・ビルディングってとこらしいですよ。

構図もバットマンのパロディになってるらしいです。

こういう描写に気づける人って凄いですね…。これが教養というやつですか。


アンデッドアンラック No.056

ビリーのセリフと回想。

セリフと回想が一致してないと思われるところが沢山ありました。

「お前達は俺が神を倒すために必要な弾だ」は、ユニオンメンバーと仲良くしている回想と重ねているので、同じ時間を過ごすうちに心を許してしまったことの裏返し。
「それ以上でもそれ以下でもない」は、しっかり間をとってタチアナと重ねているので、ビリタチの裏返し。
「奴らが来たおかげで俺の弾倉は埋まった」は、タチアナと風子が仲良くしてるシーンと重ねているので、タチアナを風子に任せてユニオンを裏切ることができた…と解釈できると思います。

あと、本筋とは関係ないんですが、ジュイス、ニコ、ジーナ、ビリーが楽しそうに話してるシーンが大好きです笑
特にジーナ。体全体で感情を表現してるの滅茶苦茶かわいかったです。


「お前の正義を見せてみろ」

ここの見開きがカッコ良すぎるぜ…。
クソデカフォントってお一人様一回までじゃなかったんですね笑

不正義を発動したにも関わらずビリーがジュイスを撃ったのは、ビリーもジュイスのことをまだ仲間と思ってるからですよね。
とりあえずそれが確認できただけでも良かったです。


その次の「使えなかったんだ お前が俺を信じているから」は解釈が分かれるところですね〜。

1つ目の解釈は「ジュイスはビリーのことをまだ仲間だと信じている。ビリーがジュイスに不正義を使うと、ビリーがジュイスに殺されそうになってしまう」
2つ目の解釈は「ビリーのコピー能力の発動条件は『対象に嫌われること』。ジュイスがビリーを信じているので、ビリーはコピー能力で不正義を使えない。」

個人的には、2つ目の解釈をしています。
現時点だとどっちが正解かは確定はできないですが…。


ジュイスさん、ムーブで生還。
腕が落ちたシーンとか読んでて怖かったので、生きて帰ってきてくれて何よりです。

ジュイスさんが使ってたバーンの加工物の刀が奪われましたが、これ地味に不味い気がするんですよね〜。

北欧神話で燃える剣は攻略必須アイテムじゃありませんでしたっけ?
最後のコマで強調されてるからには、何か意味があるんじゃないかな〜と思ってます。


呪術廻戦 第143話

虎杖が赤ん坊の頃の記憶─。

偽夏油、本当に虎杖の産みの親だったのかよ。いよいよ胸糞ですね。
九相図のときみたいに血を混ぜたとか遺伝子を細工したとかそのぐらいだと思ってました…。

腸相が「思い出せあったハズだ オマエの父の額にも縫い目が」と聞いても、虎杖が思い出せなかったのはそういうことだったんですね…。そっちかよ。母かよ。

f:id:mangalab:20210323105059j:plain
呪術廻戦 第24話 芥見下々 集英社

このセリフで意識が父親に誘導されていたので、この可能性は盲点でした。


偽夏油と香織さんの関係は解釈が分かれてるところですね。
「偽夏油が亡くなった香織さんの死体を乗っ取ってる説」もありますけど、個人的には「香織が亡くなったあとに後妻として偽夏油が仁に接近した説」を推してます。

根拠としては、偽夏油が香織の身体を乗っ取って生き返ったように見せていると仮定すると、息子の妻が生き返ったにしては倭助の拒絶反応が弱い気がします。あと偽夏油と虎杖の容姿も似てません。

となると、やはり「香織が亡くなったあとに偽夏油が仁の後妻になり悠仁は仁と偽夏油の間で産まれた」という解釈が妥当かなと。

f:id:mangalab:20210323160310p:plain
呪術廻戦 第143話 芥見下々 集英社


乙骨、やっぱり味方でしたか。

「よかった〜〜(へなへな)」はこっちのセリフだよ笑
ここ1ヶ月くらい、「流石に味方だろ…いや敵でもおかしくはないよな…」でドキドキしっぱなしだったので良かったです。

「君は悪くない」は、自分の境遇との違いを強調した上での言葉だったので、乙骨は罪悪感を背負ったままなのかもしれません。


虎杖が救われたのは、「君は悪くない」でも伏黒の「俺達のせいだ」でもなく、「まずは俺を助けろ」という言葉でした。

この言葉で救われるのが虎杖らしいな〜。
これでこそ虎杖…。


死滅回游、なんか普通に長編になりそうですね。。
一気にルールが発表されました。

気になるところがいくつか。

  • 術式剥奪以外に罰則がないのなら、津美希が術式を剥奪されるのは普通にありがたいのでは?
  • 結界は何箇所あるのか
  • ゲーム離脱や終了の条件を追加することはできるのか?

与えられた術式次第のゲームな気がしますが、偽夏油は弱い術式のやつには興味がないんでしょうね。
与えられたのがボタンを縄に変える術式だったらどうするんだよ…。




Dr.STONE Z=190

カセキとジョエルのリモート友情は熱い…んですが、どうもイマイチ乗り切れてないです。

というのも、石化装置が北米で完成しただけで、南米側の解決策は示されていないんですよね。


そもそもコハク達が通信機を破壊したのは、ゼノを人質として一方的に利用するためだったはず。
スタンリーが交渉に乗ってこない以上、ゼノを人質として利用するのは難しいと思います。

仮に北米組の反乱が成功したとしても、南米側の現状は何1つとして変わらないのでは?


考えられるとしたら、北米の石化装置で南米まで石化すること。

ただ、チェルシーとルーナだけ巻き込まないような距離を北米側から設定できるのか?
いくら千空でもそこまでは計算できないんじゃないかな…?

一応、「日本に居残りしてる仲間に託して北米と南米全体を石化させる」という可能性もなくはないと思います笑


高校生家族 第31話

狂気…!
これを狂気と言わずしてなんという…。

「子どもだっているんだっっ!!」を実の子供が言ってるの初めて見ました。この時点でもう大好きです笑

全体的な流れとしても、「お前の母さんが好きなんだ→お母さんが欲しいだけなのかな?→おゆうぎかい」で一度上げてから一気に叩き落とされましたね〜。


ギャグ漫画の中だと、今週は高校生家族がブッチ切りの優勝です笑
ただアンケートの枠が足りない…。


SAKAMOTO DAYS DAYS16

久しぶりの日常回。
アクションだけじゃなくコメディという武器もあるのでこの漫画は本当に強いな…。

パパが娘のランドセルを買いに行くという微笑ましいエピソードのはずなんですが、なぜか治安が悪すぎる笑
「殺すぞ」くらいの暴言はともかく、肘を入れたり椅子で殴りつけてくるババアはヤバいって。坂本さんがこんなに負傷したの初めてかもしれないですね笑

殺し屋の方がまだモラルあるんじゃないか?笑


落ち武シャーク

妖怪を退治する役所の漫画。
こう要約するとありがちな設定なんですが、「創作妖怪」という設定は初めて見ました。

この設定自体は好きだったんですが、残念ながら他の要素に埋もれてそこまで目立ってなかったですね…。
外来種対応とかいる?これだけで1エピソード作れそうな”強い”設定なので、本筋から意識が逸れてしまいました。

多分ですが、連載を視野に入れて世界観をかなり作り込んでるんじゃないかな。
女性キャラに過去があることを匂わせてきたり、製作委員会という組織を出してきたり。このあたりも露骨に連載狙ってる感じでした笑


ただ、面白くなかったか?と聞かれると、それはまた違うんですよね。
読切らしくない面白さというか。
…そうですね。スピンオフ作品の第1話とか他誌からの出張連載の読み味に近かったと思います。


アイテルシー #8

うーん。これは。

2話以降積み上げてきた信頼が前回で揺らいで、今回でグシャッと崩れてしまいました。
説明が欲しいところに説明が来ず、早すぎる展開に感情がついていかない…。


大平伸人が生き返った理由の説明がなかったのは、この際諦めましょう。でも、右近が死ぬのは流石にね…。

前回の時点だと全く死ぬ気配がなかったし、すごく唐突な感じがしました。
素人の考えですが、「もう手遅れだ」を前回に入れとくだけでも印象はかなり違ったんじゃないかな…?

スピード感と内容の兼ね合いってやっぱり難しいんだろうな。


無智との遭遇

ジャンプ・ショート・フロンティアの作品。
ざっくりまとめると「未知で危険だと思っていた宇宙人は実は初めから友好的で、友好的に見えなかったのはこちらがそういう風に接してなかったから」みたいな話でした。

やっぱり15ページというページ数には無理があるんじゃないかな。
テーマがストーリーの中に収まりきってない印象があるんですよね。オチのために会話を少なくせざるを得ないとはいえ、モノローグでほとんど全部を説明しちゃってます。

もちろん「作中で明言せずに読者にオチに気付かせる作品が好き」という僕の好みに合わなかったのも大きな要因にあると思いますが…笑



ここまで読んで頂きありがとうございました。
はてなスターや告知ツイートにいいねを頂けると嬉しいです。更新の励みになっています!