漫画研究室

ジャンプ作品の感想や考察を書いている個人ブログです。ジャンプ感想を毎週更新中。ワートリ感想を毎月更新中。呪術廻戦・アンデラの単行本感想を随時更新中。

【2021年26号】週刊少年ジャンプ感想:開眼×クソデカフォントのアンデラ・Cカラーアオのハコ・地味に面白いアメノフル

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週刊少年ジャンプ2021年26号 集英社

今週のアンケートは、「アンデラ」「アオのハコ」「アメノフル」で送ろうと思います。

注意
ネタバレあり。
未読の方はご注意ください。




アンデッドアンラック 65話

人気投票結果発表!!

アン風のワンツーフィニッシュという文句のつけようがない結果でしたね。
安野先生が3位は少し意外でしたが、投票時期と活躍時期が被ってたからかな。そう考えると納得です。
4位以降も割と順当で、大きな波乱はない人気投票だったように思います。


ここから本編の話。

ムイちゃんの開眼&クソデカフォント!!

そういえば、ムイちゃんは糸目キャラでもありましたね〜。すっかり忘れてました。
糸目キャラの開眼という絶対盛り上がるやつに、アンデラ名物クソデカフォントを組み合わされたら…それはもう面白いに決まってるじゃないですか笑

「不真実の能力がムイちゃんに移るかも」という考察自体は以前からありましたが、想像を遥かに超える理想的な能力移動でした(能力移動直後に誤って味方を傷つけることになる展開すら覚悟してたので)

不真実の発動条件は「対象を好きになる」なので、シェンの妹の仇であるファン相手に発動するのは無理だと思ってました。ムイちゃんが「否定者になれたことを感謝する」ということで発動条件を満たすのが綺麗な展開すぎて感動しましたね。

今思えば、アンディに不真実を使った無意識のフェイントも、「ファン相手には不真実を使えない」というイメージを読者に植え付けるブラフだったのかもしれません。


シェンの「ファン アンタは強いよ きっとこの世で一番 でもね ただ…それだけだ」という台詞も大好き。

天下無双を夢と語り、同僚すら犠牲にしてヴィクトルと戦おうとするなど、"強さ"に執着していたシェン。
かつての自分を否定するセリフで、シェンが"本当の強さ"を知ったことが分かります。めっちゃ良い。

アオのハコ 7話

Cカラーかわいい〜!
別にえっちなイラストじゃないからこそ、少しドキッとするところがあります。こういうので良いんだよ。こういうのが良いんだよ。


ここから本編の話。

猪俣、1年にしてメンバー入りですか。
針生先輩には負けたらしいですが、普通に強いですね。凄い。
「やっぱ悔しい」とか、バドに真摯に取り組む姿勢に好感しかないです。


針生先輩の「悔しいのはこっち」「だって最後…」は、千夏先輩から猪俣への視線に気づいたということでしょうか?
少し気になってたクラスメイトの女の子が、実は男子と同居してて、そいつのことを意識してる。まあまあの地獄です笑

試合の後半で追い上げられた…と解釈できなくもないですが、この間の取り方はそういうことじゃないと思うんですよね。
いずれにせよ悪い人じゃなくて良かったです。関先輩じゃなかった笑


放課後、先輩に「ついてきて!」と言われるシチュエーション、羨ましさしかないな…。

運動神経抜群なのにサーブだけポンコツなのも可愛いし、こんな先輩に「見てたよ」とか「大丈夫だよ」とか言われたらもう好きになるしかないですよね…。
わかるぞ猪俣、応援してるからな。


そしてラスト。
「『気にしてないかもしれない』かぁ そう見えるんだ」

…!?
つまりこれは…そういうことでよろしいですか!?

よしッ!はよ付き合えッ!!

アメノフル 6話

面白い。
なんで自分が面白いと感じてるのか分からないけど、地味に面白い。

4話くらいから漠然と面白いな〜とは思ってたので、このあたりで一回アンケート送っておきます。


今回良かったのは、新キャラですね。
生意気なボンボンと思いきや「かまそうと思って…」

愛すべきキャラでした笑

「嫌なやつと思いきや…」を引っ張らなかったり、新キャラと主人公がスムーズにペアになったり、全体的にストレスフリーで読みやすい作品だと思います。




呪術廻戦 150話

禪院姉妹の巻頭カラー…!

良いですね…。
生前はお互いがお互いへの想いを見せなかった二人が、子供のころのように笑顔で手を繋いでるのが最高です。
「それでも絶てぬ"縛り"へ──」というアオリも好きです。これが単行本には収録されないのは勿体無いくらいですね…。

イラスト単体として見ても、夕日の光の感じが綺麗で好きです。


ここから本編の感想。

禪院家vs真希、躯倶留隊を相手に無双です。
ここまで圧倒的な多対一の戦闘をジャンプで見るのは久しぶりですね。最近だと、無惨の鬼殺隊の一般隊士虐殺以来じゃないでしょうか。

準一級以上の実力をもった炳相手にも完勝。真希さんマジでめちゃくちゃ強くなったな。

(話は逸れますが、蘭太の術式がドラゴンボールチャオズに似てるって思った方いませんか?
相手の動きを止めるなんてよくある能力なんですが、なぜか見た瞬間に「似てるな〜」と思い浮かんだんですよね。背が低いのも共通してるからかな?)


ただ、ここまで身内を虐殺していると、このあとの真希さんの立場が不安なところです…。人間性がアレとはいえ味方勢力のはずではあるので、上層部から死刑宣告されたりしそうだなと。

これまでは真依を助けることをモチベーションに禪院家の当主を目指していたはずなので、「全部壊して」がモチベーションになった今の真希さんがどこを目指すのかも気になるところです。


「『 炳』筆頭 禪院直哉」
この肩書きで登場は強キャラ感…が本来するはずなんですが、負けそうな気しかしない直哉は流石です笑

あれだけ東京でボロ負けしといて、どういうメンタルでこの態度取ってるんだろう笑


下書き掲載など、芥見先生の進行が不安ですが、無理はしないで頂きたいです…。

ONE PIECE 1014話

「お前も"ジョイボーイ"には…なれなかったか…!」

カイドウが気になる発言をしていますね。
ジョイボーイって「なれるもの」だったのか。個人名というより役職名を指すのかな?

少しひねくれた読み方ですが、このセリフを「将来的にはルフィがジョイボーイになる可能性もある」と受け止めることもできそう。


海に落ちたルフィの復帰については、海王類説が一番あり得そうだな〜と思ってます。モモの助が"声"を聞く描写もありましたしね。


錦えもんがカン十郎にトドメ。
迫力満点のカッコいいコマで敵を倒すシーンのはずなんですが、どことなくスッキリしない感じです。敵のはずなのに仲間だった頃の記憶が蘇ったり複雑なんですよね…。

「舞台上じゃ…親友だったもんな…!」と言っているように、偽りの親友ではあったんでしょうが、お互いがお互いにとって親友だった過去は否定できないんでしょう…。

僕のヒーローアカデミア 314話

ナガンの過去…。

手を汚す仕事をしてるときじゃなく、汚れた手を子供に向けたときに限界を感じたところにナガン本来の優しさを感じました。
彼女も裏切りたくて裏切ったわけじゃない。むしろ、真っ当な感性を持ってるからこそ、ヒーロー社会を裏切らざるを得なかったという事実が重いです。

どうして敵になってしまったのか、ならざるを得なかったのか、という理由が分かったことで、ナガンが一気に好きなキャラになってきました(いくらなんでもAFOを支持するのはどうかと思うけど)


「世界のほとんどはグレーで不安や怒りが渦巻いてる…」

終章に入ってからの展開で読者も感じていた”善悪の曖昧さ”というモヤモヤした問題をデクが言語化してくれました。

「だからこそ そこに手を差し伸ばさなきゃ」

さらに、何をすべきかハッキリ言ってくれました。
このグレーには、ヒーロー社会の犠牲者であるナガンも含まれるんだろうな…。


ナガンは「ハリボテ教育の賜物だ」なんて言ってますが、「ヒーローは!命を賭してキレイ事実践するお仕事だ!」なんですよね…。

Dr.STONE 198話

”永遠の命”に対するリアクションが、クロムと現代組で全く違うのがが面白いですね。

確かに、クロムみたいに先入観なしで考えると、不老不死なんて夢の技術に思えるからな…。自分も現代の価値観を持った状態でドクストを読んでるので、クロムのリアクションには少し意表をつかれました。

あと、前回までの自分の考えは、現代組の考えとも微妙にズレてましたね。
自分は不老不死を生命倫理の問題として捉えてたんですが、作中のキャラは資源の限界社会制度の観点から考えていました。なるほど、そっちか。


遂にロケット作り!
元々、世界各地に街を作るとか言ってたのはどうするんだろう?


ここまで読んで頂きありがとうございました。
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