漫画研究室

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呪術廻戦16巻「渋谷事変-閉門-」感想:渋谷事変の終結と人気キャラの登場

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呪術廻戦16巻 芥見下々 集英社

呪術廻戦16巻の感想です。
偽夏油との対決や人気キャラの登場が含まれます。3キャラくらい初(本格)登場してますね。

累計5000万部を突破したらしいですよ。
15巻のときは3600万部だったのに…。ほんと凄い人気です。

注意
ネタバレを含みます。
ジャンプ本誌で読んでいたときの感想を再編集しています。




表紙

表紙を飾るのは偽夏油!
アニメ派には容赦のないネタバレです笑

じゅじゅさんぽは相変わらずの外出自粛。早く元に戻ったら良いのですが…。

作者コメント、呪術が売れた分だけ持ってかれるお金も増えてるんでしょう笑

第134話 渋谷事変(51)

情報量…!?
久しぶりに考察要素が進んできたと思いきや、急にペース上がりすぎですって。気になるポイントが沢山ありました。


まず、偽夏油の「急にらしいことを始めてしまったなと思って」というセリフ。これは、学生時代は優等生だった(素行を除く)夏油の身体で夏油らしく真面目に術式の解説をしてるからでしょうか?
趣味が悪いな。


真人を「うずまき」に使った?
無為転変で"新しい世界"を作るために取り込んだじゃないんですかね。

「術式の抽出」の意味がよく分かりませんが、真人から抽出した無為転変を偽夏油が使えるようになるのかもしれない。
それは流石にチートすぎるか?


真依さんカッコいい…。
第一印象がアレだったので、あまり好きじゃなかったんですが、これは認めざるを得ないカッコよさ笑
能力バトルに通常兵器を持ち込むとか全人類の夢と言っても過言ではないですからね(過言)。

交流戦のときの拳銃は地味でしたが、今回の狙撃銃は派手で良かったです。
次は戦車でお願いします(無茶振り)


三輪ちゃんのモノローグが「ミニバスでキャプテンを…」から始まるの、呪術廻戦のモノローグが最強なことを再認識できる。はちゃめちゃに好き。

三輪ちゃん、「生五条悟→言うほど?→メカみわ→のせる!!」なので間違いなく最強のキャラなんですが、ここまで好感度が上がったからこそサイコパス内通者でした〜♪」になったら面白そうだなと少し期待してます笑


何気に「うずまき」を防いでくれた日下部先生ナイス!
三輪ちゃんと元々面識ありそうな感じですね。シン陰の繋がりでしょう。


やっぱり、これ伏線だったのか…。
影になってる額(縫い傷)と呪術文化財(獄門彊)

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呪術廻戦 第60話 芥見下々


あと、虎杖=九相図の九男説もだいぶ信憑性を帯びてきましたね…。

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呪術廻戦 第24話 芥見下々

偽夏油の「らしいこと」ってのは、父親が息子に説明してることを指してるのかも。親子らしいこと。


偽夏油のオリジナルは加茂憲倫より前の時代の人物のようですね。額に傷があるってことは脳が他から移植されたってことなので。
やっぱり天元説が有力なんですかね。もう他に選択肢ないですし…。

九十九さんも縫い傷がなかったですし、偽夏油と同一人物じゃないっぽいですね。もっとも同じ一味なのはほぼ間違いないと思ってますが。


あとは、偽夏油と宿儺の両方に面識がある裏梅がキーパーソンですね…。
彼女の正体が分かったら、連鎖的に偽夏油の目的とか分かりそう。


「どけ!!!俺はお兄ちゃんだぞ!!!」
全く意味が分からないのに、どかなきゃいけない気がしてくる謎の迫力笑

第135話 渋谷事変(52)

存在しない記憶、腸相は自分の術式の影響ということで納得しようとしてるけど、実際には順平や東堂にも起こった現象なので、虎杖由来というこれまでの考えを改める必要はなさそうです。

ただ、順平は高専生、東堂は親友のイメージを見たのに対して、腸相は兄弟のイメージを見たので、本当に虎杖と腸相が血が繋がってる可能性は高い気がしますね。

もし九相図じゃなかったとしても、加茂憲倫(=偽夏油)に作られた個体ということはほぼ確定していますし。


腸相お兄ちゃん、言ってることは支離滅裂なのに一応カッコいいので脳がバグる。
虎杖との会話の緊張感の無さよ笑

前の敵と共闘というよくある展開ではありますが、何気に呪術でやるのは初めてかもしれないです。


裏梅の術式は氷。
「1000年以上前から封印されていた宿儺と顔見知りだったのはコールドスリープしてたから説」あり得そうですね。

反転術式のレベルも高かったので、そっちの応用で生き延びてた可能性もありますが。


西宮、箒で空を飛ぶという西洋の魔女感があったのに、術式は日本っぽい名前でしたね。
付喪といえば、物に宿る神みたいなやつなので、箒は有名な呪具とかかもしれません。

「鎌異断」なんて技も使えたようで、釘崎戦のときはちゃんと手加減していたことが分かって安心しました笑


九十九由基!!!

ここで登場するのか!
実力的にも思想的にも展開を大きく動かすキャラクターになりそうで楽しみです。

登場自体もサプライズでしたが、個人的には九十九は偽夏油側の人間だと思ってたので、偽夏油のリアクションに一番驚きました。九十九さん敵じゃないの?

第136話 渋谷事変(53)

九十九さん、ラルゥと組んでるの?
そもそも故夏油も呪霊の生まれない世界を作ろうとしてたわけなので、協力関係になるのは分からんでもないかな。

渋谷事変では夏油一派が再登場しましたが、悲しいくらいにバラバラになってますね…。


偽夏油と九十九が一味じゃないの確定?

…ということは。
え?これ悪意ゼロで言ってたの?ヤバすぎるって。

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呪術廻戦 第77話/芥見下々/集英社

ナチュラルボーン呪詛師製造マシンかよ…。


呪力からの"脱却"は、全人類を禅院甚爾のように呪力を一切持たない人間にすることで、呪霊の生まれない世界を作ることが目的。

呪力の"最適化"は、呪力を扱えることが生存の絶対条件となるくらい厳しい世界を作ることで人類の進化を促すことが目的。

こんな解釈でいいかな。


天元の結界が必要な不可欠な理由や日本だけでしか実現できない理由はよく分からないです…笑

あと、これまで無為転変を使えば無条件で非術師を術師に出来ると予想してたんですが、それも間違いだったようです。
無為転変で術式そのものを与えることは無理っぽい。
後天的に術師になった順平も、術式自体は生まれ持っていたんですね。


伏黒津美紀!!

ここで来るか〜。

疑う余地もなく善人の"はず"の津美希が人を殺めたとき、伏黒恵はどんな顔するんでしょうね。

「少しでも多くの善人が平等を享受できるように俺は不平等に人を助ける」か…。
これはメンタル潰れそう。


「呪術全盛 平安の世」

矛盾した言葉の並びなんですが、偽夏油や宿儺にとっては平安の世で間違いないんですよね…。
皮肉が効いてて好きです。


「千年前からコツコツ契約…」ってことは、偽夏油の初代が生きてたのは平安時代なのかな?

天元本人説もあるけど、菅原道真説もあり得そうですよね。
日本三大怨霊と格は十分だし、五条先生や乙骨の先祖として名前も一応登場してます。

第137話 堅白

東京壊滅…?
想像してたより遥かに一気に終わったな…。

呪霊の存在の公表とか遷都とか色々と言ってる見開き、シンゴジラ感ありました(リアル志向な社会反応を描くことをすぐにシンゴジラという奴)


乙骨キタ〜〜〜!!!

遂に…遂にですね。
原作だと(ほぼ)未登場にも関わらず凄まじい人気を博してた前作主人公様のお通りですよ!!さっそく強キャラ感を漂わせちゃってるよ笑

リカちゃんは解呪されたと記憶してたんですが、今もいるのはなぜだろう?


呪術協会あらため呪術総監部、なかなかにクズの掃き溜め。

虎杖の死刑はともかく、五条先生の追放と夜蛾学長の死刑とか…。

自分の立場のことしか考えてない保身バカの仕業なんだろうな…。
腐ったみかんのバーゲンセール。


乙骨は敵方としての登場になりました。
今作主人公vs前作主人公の対決は熱い構図ですね〜。

師匠みたいな無難な立場にならなかったのは意外性があって良かったです。
虎杖への敵意が本物か、五条先生の処遇に納得しているのかあたりが気になります。


九十九といい夜蛾学長といい、これまで自分が敵と疑ってたキャラが次々に潔白っぽいのが明かされていきます…。
俺、考察のセンスないな笑




第138話 禪院家

禪院家、お前ら最高じゃねえか!(歓喜)
こういう醜い争いを見たかったんだよ!

国家の緊急事態、禪院家の当主問題、そこにキレる直哉の器、と一気にスケールを小さくしていくのが滑稽で素晴らしい笑

特に直哉がめちゃくちゃ良いキャラ。Twitterのトレンドにも入ってました。
尊厳をズタボロにしてあげたくなるキャラです。


直哉、伏黒に手を出すとか言ってる時点で敗北フラグしか立ってないですが、地味に特別一級という実力者なんですよね…。
ダメージを負ってる腸相が祓われてもおかしくないのが怖いです。

ん?何で俺は腸相の心配してるんだろう?笑


「直毘人→直哉」「甚壱→甚爾」というように、親から漢字を一字ずつ受け継いでるの、いかにも血筋を重視する家って感じがして良いですね。
藤原氏とか将軍家とかとやってることが同じです。


にしても、今回は情報量が多くてややこしかったですね。
正直、半分も分かってないんじゃないかな…。

真希と真依が直毘人の娘じゃないってのが、一番ビックリした情報でした。
双子の姉妹は扇の娘という記述が以前あったので、直毘人は叔父、直哉は従兄弟に当たるそうです。


「なぜ恵を禅院家に迎える契約を甚爾と直毘人が結んだのか」とか難しい点が多かったですが、遺書で「"伏黒"甚爾」と書かれてたのが少し嬉しかったです笑


「俺はもう皆と一緒にはいられない」
高専の制服も九十九に貰った服に着替えてます。
もう呪術高専一年の虎杖悠仁はいないのか…。

甘んじて処刑を受け入れるのではなく、逃げて生き延びようとしてるのはナナミンの呪いのおかげかな…。ありがとう。


第139話 狩人

棒高跳び…?と連想をしてしまった読者は僕だけじゃないはず笑

腸相と呪霊退治を超効率化してたみたいですが、そんなことやってる場合じゃないだろ。
高専には戻れないという自覚はあったはずなのに、直哉に言われるまで逃げる必要性を意識してなかったの意外でした。


直哉の術式は直毘人と同じ「投影呪法」かな?
当主の有力候補に相応しい相伝術式ですし、速くなるという特徴も一致してます。まあ、手元にフレームみたいなの出すまでは、似てる別の術式という可能性も普通にありそうだけど。


乙骨到着…!?
早いよ。まだ早い。
貴方の出番はもうちょっと後ですからね?
もうちょっと待ってて。今来られると色々とややこしい上に主人公がピンチなんですよ。


偽夏油離脱で渋谷事変自体は終わったことになってるんだろうけど、2018年10月31日の戦闘が永遠に続くな…。

いつになったら1年ズがはしゃいでる日常をもう一度拝めるんですかね?
え?もう拝めない?そんなわけないでしょ。
アニメ2クール目のED映像見たことないんですか?(震え声)


第140話 執行

直哉、死亡フラグを立てながら地雷原をダッシュしてるキャラの割に、立ち回りが普通に上手いの面白いな笑

乙骨乱入で場が混乱しそうだったのに、簡潔に状況を説明した上に乙骨と協力し始めましたよ。
え?直哉生き残るのか?(死ぬ前提を改めろ)


血筋関係なく当主に据えるぐらい貴重な相伝術式を「『穿血』以外はそんな怖ない」と評価される加茂家の皆さん可哀想。

御三家はバチバチやりあってそうだし、お互いの相伝術式は研究しあってんのかもしれないですね。


乙骨、強いな。
分かってはいたけど想像以上の呪力とパワー。これで術式なにも使ってないですからね。怖すぎます。

「五条先生より呪力量が多い」というだけで規格外ということがよく分かります。あの化物にパラメータ1つでも勝ってたなら十分化物ですよ笑

その割にのんびりしてるのは、圧倒的強者の余裕なのか本気で虎杖を殺す気はないのか…?


「まだ死ぬわけにはいかねぇんだわ」の前にナナミンの「後は頼みます」を挟むの最高でしたね〜。
言葉の重みっていうんでしょうか。ただのセリフじゃなくて虎杖の決意になってます。

ありがとうナナミン。虎杖が生きる理由を与えてくれて。


第141話 うしろのしょうめん

リカちゃん登場。
この登場の仕方は心臓に悪いよ笑

①サブタイの「うしろのしょうめん」のように虎杖の背後に現れた
②乙骨が「理香ちゃん」じゃなく「リカちゃん」って呼んでる

理香ちゃん本人ではなく「かごめかごめ」をモチーフにした式神とかなのかもしれませんね。


虎杖が乙骨と戦えてたのは手を抜いてくれてたからと思ってたんですが、普通に刀でトスっと刺してきてビックリしました。逃してくれへんのかい。

宿儺の笑みは伏黒の登場フラグか?


直哉の術式は投射呪法で確定かな。

これを使いこなしてるだけでかなり強キャラって分かりますね。
直毘人が陀艮戦で積み上げてくれた「格」をそのまま継承してるのズルい笑


第142話 お兄ちゃんの背中

腸相兄ちゃん…カッコいいよ。

呪術のキャラの思想は必ずしも正論じゃ無いことが多いけれど、珍しく腸相の兄弟論は限りなく正論に近かったと思います。
いや、正論というより理想論か。ここまで兄になれてる兄なんて現実にいないと思うので。


超新星、腸相のオリジナルだったのか。

直哉は一般的な赤血操術の知識を持っていたからこそ、九相図の体質やオリジナル技という特殊なパターンには対応できなかったんですね。
皮肉な敗因。ドンマイ直哉。


乙骨の地雷とか宿儺の地雷とか言われてましたが、踏み抜くのは腸相の地雷でしたか笑
色々と期待されてた直哉ですが、腸相の格上げイベントに使われちゃいました。
さらに、せっかく上がった腸相の格も乙骨に喰われてしまいました。

単行本おまけ

うずまきについての話とキャライラスト。

お世辞にも充実してるとは言い難いですが、芥見先生の最近の多忙ぶりを反映してるんだろうな…と。

休載したり下書き掲載したり、不安です。ちゃんと休んで。


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