漫画研究室

ジャンプ作品の感想や考察を書いている個人ブログです。ジャンプ感想を毎週更新中。ワートリ感想を毎月更新中。呪術廻戦・アンデラの単行本感想を随時更新中。

【2021年44号】週刊少年ジャンプ感想:夜桜さんちの大作戦 100話・アンデラ 81話・ヒロアカ 328話

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週刊少年ジャンプ2021年44号 集英社

今号のアンケートは「夜桜さんちの大作戦」「アンデラ」「ヒロアカ」で送りました。
夜桜2周年おめでとうございます。

夜桜さんちの大作戦 100話

久しぶりに夜桜をアンケート1位で出しました。
今号の夜桜は、本編に加えて2周年記念・表紙・巻頭カラー・番外編・ボイスドラマのキャスト発表など、イベント盛り沢山でしたからね。

それにしても2周年ですか。あっという間ですね。
連載初期は他作品との兼ね合いでギリギリ生き残っていましたが、本格的にバトル展開が始まってからは中堅として定着した印象です。ジャンプのアンケートシステムならではの推移だと思います。


ボイスドラマ。声優に詳しくない自分でも分かるような豪華なキャスト陣でした。かなり力を入れてますね。
ところで夜桜のアニメ化はどうなるんでしょう?そもそもやるのかな?
アニメ化が直近で発表されるなら、キャストはボイスドラマでなくアニメで発表されていたはず。少なくとも直近でのアニメ化の可能性は低いかもしれません…。


本編。過去や秘密が明かされるだけの情報回と思いきや、お義父さんがいきなり襲来。ページをめくった瞬間に見開きで登場するのは強キャラの特権ですね。
ラストの兄妹勢揃いで「お引き取り下さい」もカッコ良かったです。

お義父さんの能力について少しだけ。
巻頭カラーの1つ前のページでは、身体が桜の花びらのように散る様子が描かれていました。登場シーンでは、反対に桜の花びらから身体が形成されているようです。ワンピースの自然系みたいな能力ですね。
今回のような潜入だけでなく、相手の攻撃の回避や、相手の背後をとった攻撃など、色々な応用が考えられます。


100話β。
日常回の雰囲気でした。夜桜はコメディ回をやることも多いので、あまり番外編という感じはしなかったですね。
アイさんのゴリアテコスプレなど基本的には和みましたが、凶一郎がアイさんのトラウマを抉っているのだけはドン引きしました。何やってんのコイツ。




アンデッドアンラック 81話

お互いに不死という状況を利用してグロめのバトルになりました。
目潰しの応酬とか良かったですね。

腕が斬れるくらいの欠損描写は見慣れていますが、皮を剥がして筋肉が丸見えになるのは流石に目を引かれます。アンデラを読んでいて「グロい」と感じたのは久しぶりでした。


もちろん、グロのインパクトだけでなく、バトルの中身も良かったです。
能力が交差しあうハイレベルなロジックバトルという感じですね。
不均衡での圧死をブラフにして桜化を狙ったやつとか好きです。

ビリーのコピー能力について、アンディは6つが最大数と推理しています。
個人的には、ビリーが不正義を使えなくなったのは、コピー能力の条件「嫌われること」を満たさなくなったからという説を信じていましたが、能力のストック数制限の可能性が高くなってきました。
もしかしたら、「6」という制限数はビリーの武器のレボルバーの装弾数をモチーフにしているのかもしれませんね。


ビリーの使用した能力は「UNCHANGE-不変-」
それを見たアンディが「変わろうぜ ビリー」

ジーナ戦での「変わろうぜ ジーナ」を再現する胸熱すぎるセリフでした。
これはアンディも粋ですし戸塚先生も粋ですね。

このまま再現が続くなら、ビリーも「変わる私は好きですか」とデレるということ…?

僕のヒーローアカデミア 328話

タルタロス壊滅の回想からスタート。
さりげなく「約1ヶ月前」と全面戦争から終章までの経過時間が明かされました。明かされたのは今回が初めて(のはず)です。
かなり短い期間で社会が崩壊していたみたいですね。街の荒廃した様子から「少なくとも半年くらいは経過しているだろう」というイメージを持っていました。

タルタロスの職員は全滅していた模様。
たしか士傑高校の肉倉精児のお父さんがタルタロスの職員だったはず。残念ながら、肉倉の父親も亡くなった可能性が高そうです。
キャラ本人が死亡する方が辛いのは言うまでもないですが、キャラの家族や友人の死亡が仄めかされるというのも、独特の辛さがあります。間接的に空気が暗くなるタイプの辛さですね。


さて、本当のタイムリミットは残り3日と判明。
前回のオールマイトの口ぶりから、残された日数が少ないことは予想できていましたが、いざ具体的な日数が判明すると動揺してしまいます。
このあと、他のエピソードが挟まれる余地もなく、すぐに最終決戦に突入しそうです。
となると、作中のキャラに残された時間と同じように、読者がヒロアカを楽しむのに残された時間も僅かなのかもしれません。


お偉いさんの会議。
ヒーローの国際派遣が難航していた理由に「各国の治安」が挙げられていたのが良かったですね。リアリティがあります。
フィクション漫画を読んでいて自然に出てくる発想ではないですが、言われてみれば「確かにそうですね」としか言いようのない理由でした。フィクション作品でありながら、世界観がリアルに作り込まれているのがヒロアカの面白いところの一つです。

ヒロアカ劇場版「WORLD HERO'S MISSON」に登場した海外のトップヒーロー「サラーム」と「ビッグ・レッド・ドット」が本編に初登場しました。しっかり映画から繋げてきましたね。
WHMが海外ヒーローを違和感なく登場させるための布石としてバッチリ機能しています。

見開きで登場したのは、ヒーローの本場・アメリカのNo.1ヒーロー「スターアンドストライプ」
強烈な新キャラが登場しました。体型とコスチュームに堀越先生の性癖が遺憾無く発揮されていますね。気が強いガチムチがお好みのようです。
とりあえずオールマイトのことは尊敬しているようですが、日本のプロヒーローとどのように接してくるのか注目です。


脱線になりますが、少し気になっているのは、キャプテン・セレブリティのこと。
キャプテンはヒロアカの公式スピンオフ「ヴィジランテ」に登場するアメリカのプロヒーローです。

実力も日本との縁もありますし、再来日してくれるんじゃないかと期待しているんですが、今のところ本編では音沙汰なしです。
そもそもヴィジランテのキャラをヒロアカ本編に登場させるつもりがないんでしょうか?


ここまで読んで頂きありがとうございました。
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