漫画研究室

ジャンプ作品の感想や考察を書いている個人ブログです。ジャンプ感想を毎週更新中。ワートリ感想を毎月更新中。呪術廻戦・アンデラの単行本感想を随時更新中。

【2021年45号】週刊少年ジャンプ感想:ヒロアカ 329話・ドクスト 213話・夜桜さんちの大作戦 101話

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週刊少年ジャンプ2021年45号 集英社

2021年10月11日発売・ジャンプ2021年45号の感想。

今号のアンケートは「ヒロアカ」「Dr.STONE」「夜桜さんちの大作戦」で送りました。

僕のヒーローアカデミア 329話

空中で相対するスターアンドストライプと死柄木。

見開きがカッコよすぎました。目が止まるとかそういう次元すら超えていて、これを見た瞬間に「アンケートを送らないと」と思うくらいのインパクトがありました。


スターアンドストライプ、あのAFOに「奪れたらあとは消化試合」とまで言わせるとはヤバすぎですね。どんな個性なんでしょう。ワクワクします。

「小細工を意に介さない」というセリフからはパワー系が思い浮かびますが、OFAと丸かぶりなので考えにくいかな。
サーの「未来予知」や相澤先生の「抹消」、エリちゃんの「巻き戻し」のような概念干渉系の個性と予想しておきます。


ところで、死柄木の完成は3日後の筈じゃなかったんですか?
不完全な状態で「ここで勝てなくても相手の実力を把握できればいいや」的なノリで来たのかな?

あと、あまり考えたくないですが、既に完成しているという可能性もありますね。
「3日後」の情報元となったのはAFOの電波通信でしたが、電波通信すらヒーローに傍受されることを前提としたブラフだったのかもしれません。裏の裏の裏ってこと?






Dr.STONE 213話

前半のゲーム作りだけでも充実してるのに、メデューサ暴発とかいう衝撃展開をくっつけてしまう構成。単品でも満足できる2つのエピソードを合体させてしまうドクストの欲張りなところが好きです。

「今回はアンケートを獲る回にするぞ」と狙われているのがよくわかりました。そして見事に思惑通りアンケートを送ってしまったわけです…。


コンピュータが完成。ファミコンレベルの性能でこれだけのサイズになるんですね…。
「ドーナツ1万個と磁石何十万個」を用意した手芸組の偉大さを痛感すると同時に、これと同じ性能を小型で発揮できる半導体の偉大さを痛感しました。科学って凄い。

AIが「人智を超えた未知のもの生み出した」というチェスのエピソードも面白かったです。
物語的には、このエピソードが「ゲーム作り」と「石化装置の暴発」をスムーズに繋げる役割を果たしていたんですね。「人智を超えた未知のものが欲しい」という慢心が暴発の前フリになっていたのか。う〜ん、科学の厳しさを突きつけられました。原子力とか思い出します。


石化装置が明らかにこれまでとは違うルールで発動しました。誰も何も言っていないはずなのに…。
とんでもないイベントをここまで温存してましたね。

まず考えられるのは「真空で保管しようとしたのが良くなかった」という可能性です。ただ、真空容器に入れる描写自体は以前にもあったんですよね。

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Dr.STONE 210話 稲垣理一郎 Boichi 集英社

「容器に入れただけで真空にはしてなかった」という苦しい言い訳もできなくはないですが、他に原因があると考える方が無難だと思います。

気になるのは、暴発直前に鳴った「カタッ バリン!」という音。
これ、真空容器が壊れた音じゃないですかね。そもそも真空中だと音が伝わらないですし。
真空容器が壊れてから発動したと仮定すると、「何m何sec」の声で発動するという前提は崩さなくて良くなります。
石化装置にホワイマンの声を再生する機能がついているとかで説明できるかな?

それでも「なぜ真空容器が壊れたのか?」という疑問は残ってしまいます。う〜ん。お手上げ。


まあ、ドクストなので華麗に謎を回収してくれることでしょう。
この作品には無限の信頼があるので、このくらいなら慌てずに作中での解決を待てます。

夜桜さんちの大作戦 101話

兄妹VS父親

「もって5分」なんて盛りすぎだろ…と思ったんですが、本当にラストの見開きで全員が倒されていてビビりました。
夜桜兄妹の惨敗という状況が見慣れないので、そもそも「負けた」という実感があまり湧いてきませんね。そんなボロ負けする?これまで作中最強格だった凶一郎もいるのに?開花使ったの?と戸惑いだらけです。

相手がラスボスとはいえ、ここまで実力差があるとは予想外でした。兄妹全員が開花の上位互換「万花繚乱」を習得してレベルアップするのかな?


あと、実力だけじゃなく、得体のしれなさも良かったです。
「子供達…大きくなったなあ…!」のページが気持ち悪かったです。リアルすぎて反射的に「キモい」と思ってしまいました。

理屈じゃなく本能でも「コイツ嫌いだな…」と思わせるのは、ラスボスに必要な格の一つかもしれません。


つぼみとお義父さんの関係についても新情報。
二人は生物学的に同一人物らしいです。
最初は、ただのクローン設定と理解していたんですが、他の方の感想で「接木」というキーワードを使っている方がいて、すごくしっくりきました。

ソメイニンの由来にもなっているソメイヨシノは、全て同じ一本の木から接木されて日本各地へ広まったものです。これもクローンですね。「桜」と「クローン」は意外と親和性の高い設定でした。
ラスボスの出自にまで「桜」というモチーフを一貫しているのが良いですね。

核心に迫る設定が明らかになってきた一方で、ライト読者の自分には全体像を把握するのが難しくなってきました。情報整理のために一旦読み返さないといけませんね…。


ここまで読んで頂きありがとうございました。
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