呪術廻戦11巻「渋谷事変-開門-」感想
ネタバレあり。未読の方はご注意ください。
呪術廻戦11巻の感想です。
基本的に毎週のジャンプ感想で書いていたものを再編集したものになります。
表紙
11巻の表紙を飾るのは、ナナミンこと七海建人!!
い…いかつい!
目を合わせちゃいけないタイプの怖い人ですよ笑
とてもじゃないけど、呪術未読の人にこれを見せて「脱サラした作中屈指の常識人だよ!」と紹介しても信じてもらえないでしょうね…。
表紙公開直後のツイッターでは、「ナナミンのつけてる時計が高級時計のデザインと似ている!」と話題になっていました。
サラリーマン時代の上司に買わされたんでしょうか?
あの上司、そういうの押し付けてきそうな顔してましたよね(偏見)。
89話 渋谷事変⑦
Cカラー!!
ほんとに最近の芥見先生の仕事量が不安すぎるので、今回はシンプルイズベストな感じで良かったです。
編集さんも流石に体調に気をつけてはいるとは思うんだけど…。
「大量虐殺のペースを上げ五条悟に判断を迫る」という呪霊の作戦だけで十分お腹いっぱいなのに、領域展開、解除、獄門彊と怒涛の流れ。
とても一話分に詰め込む情報とは思えないですね。密度が凄い。
呪術のナレーションはおしゃれですね。
九相図戦の時の黒閃のナレーションとか特に大好きです。
今回もキレッキレでした。
五条悟も直前まで気付けなかったみたいだし、流石に獄門彊は決まったと思います。
ただ、「獄門彊すら読者に対するブラフで、本当の狙いは天逆鉾で確実な死を狙ってるんじゃないか」って考察を見かけたぐらいなんで、ほんと全く先が読めないですね〜。
90話 渋谷事変⑧
扉絵
頭の上の輪っかと血の縫い傷が示唆的ですね。
柱のアオリの「死して尚、その身を現世に繋がれた、怒れる呪詛師!人を嗤った心は今・・・」なんて、本編を読み終わった後にこれを見たらまんまネタバレですね笑
本編を読む前だと「一旦死んでから何かしらの手段で本人の人格を残しつつ生存した」と捉えることもできないことはないのか?
偽夏油
まさか夏油が偽物だったとは…!
こうなると気になってくるのは偽夏油の正体ですね。
九十九さん説と加茂憲倫説が有力なようですが、私は加茂憲倫派です。
「肉体を転々とできる」という言い方から既に数回は肉体を取り替えてると思われるので、九十九→夏油の一回だけの肉体の乗り換えではなさそうです。
加茂憲倫から何人かを経て、九十九、そして夏油へと乗り移っていったのではないでしょうか。
それにしても、ここでプロトタイプの作品からずっとボスキャラとしての格を保ち続けてきたキャラが消えるとは…。
夏油という魅力のあるボスキャラを手放してしまったのは、作品的にかなり手痛い損失な気がします。
寄生野郎がどれだけ格を上げられるのか?
虎杖との遭遇に期待ですね。
五条封印
過去篇が、五条の戦闘スタイルにも、夏油の正体判明にも、獄門彊の開門にも関わってくるの、構成力が神がかってるとしか言いようがない。
めちゃくちゃ綺麗にハマってるな。
読めば読むほど、あのタイミングで五条過去編をやった意味が分かってきます。
乙骨憂太とメカ丸
「乙骨憂太か 私はあの子にそこまで魅力を感じないね」
乙骨の前振り!?次の見開きで登場か!!??
と期待を胸にページをめくると、いるのはメカ丸でした。
あ…。いや嬉しいよ。
嬉しいんだけどね笑
逆に言うとこのタイミングで出てこなかったので、乙骨登場は渋谷事変後になりそうですね。
虎杖との初絡みに注目です。
メカ丸の肉体は確実に死んでると思われるので、今後も出てくるとしてもメカ丸本体ではなくミニメカ丸だけでしょうね。
「意識だけ生き残った」みたいなのはやらないとは思いますが(それができたら実質不死になるので)、「魂の後に肉体が宿る」なんて言ってる輩もいますし、可能性はゼロじゃないかもしれない。
91話 渋谷事変⑨
肉体と魂
真人の「魂に肉体が形作られる」と矛盾する現象への答えがまさか「違う術式では世界も違う」だったとは…。
これがアリならもう何でもアリじゃないですか?笑
真人はおそらく本当に魂を知覚していますし、今までの物語の中で真人の考えに反する現象は無かったと思うので、偽夏油の解釈違いという可能性の方が高いかな。
メカ丸の保険
3箇所に忍び込ませておいたとのことですが、虎杖以外の2箇所はどこだろう?
発動条件が「五条悟封印後」であることから、虎杖のように五条悟封印を阻止できる位置にいるとメカ丸が予測したキャラについてると思います。
となると、今回の作戦に参加している中でメカ丸との接触があった者。
ん〜思いつかんっ(思考放棄)
完全にメカ丸の私情になるけど、三輪ちゃんにつけてたら良いな〜。
冥冥さん
メカ丸にシロと断定されて「何故?」って聞くときに口元笑ってんだよな…。怪しい…。
呪詛師が「冥々だな?」と確認しているのも、排除すべき敵としての確認ではなく、「殺してはダメ」の確認なんじゃないかな。
怪しいと思ってた人がシロと断定されると、より怪しく思えちゃうのは何なんですかね笑
92話 渋谷事変⑩
伊地知さん
「伊地知さんは流石に生きてるでしょ」と言いたいところですが、芥見下々のことなので安心できないですね(負の信頼)。
伊地知を刺した呪詛師に指示を出してた白髪おかっぱは、前にも出てきたことのあるキャラだそうです。
完全に忘れてたので初登場だと思い込んでました笑。
呪霊達は基本的に人間を全員殺すスタンスなので、この白髪おかっぱを含めた呪詛師達は偽夏油の配下という理解でいいのかな?
ミニメカ丸
ミニメカ丸の隠し場所ですが、もう一つは地下鉄の天井でした。
一つ目が虎杖だったので、人物限定と思い込んでしまっていましたね。
確かに内通者として作戦の内容を知っているなら、五条悟封印予定地に隠しておくのは納得の選択です。
残り一つは三輪ちゃんであってくれ…!
真人「虎杖殺しちゃお」
虎杖が死んで一番得をするのは、呪霊のことを嫌ってる偽夏油ですよね。
元々特級呪霊達とは手を組むだけの関係だったし、あまりにも強大すぎる宿儺が復活すると、偽夏油の何らかの元々の目的に支障をきたしそうです。
もしかして虎杖殺害へと誘導してる?
ただ、これは「二陣営の勢力がイーブン」って言ってるのとは辻褄が合わないんですよね。
「既に呪霊側が有利」と伝えた方がスムーズに虎杖殺害に誘導できるはずなので。
まだ何か裏がありそうです。
93話 渋谷事変⑪
94話 渋谷事変⑫
95話 渋谷事変⑬
猪野さん
猪野さん、七海リスペクトガチ勢じゃないですか。
冷静かつ合理的に対処する精神は素晴らしいけど、それに実力が伴っているかが微妙。
虎杖と伏黒の方はメタ的に生存が確定してるので安心してバトルを観れますが、こっちは観ててドキドキしますね。
七海は術式は準一級と評価してたので安心してもいいのかな…?
「禅院甚爾」
「禅院甚爾」はビビりました。
孫が飲み込んだのはパパ黒が吸っていたタバコかな?
DNAの摂取が降霊の条件かもしれない。
ただ、パパ黒の喫煙描写は無かったはずなので普通に違うかも。
術式のネタがなんであれパパ黒の身体能力が本当に再現されているなら普通にピンチ。
流石に猪野さんはまだ死なないよね?(芥見下々への信頼がない)。
これはついでですが、世間的には「伏黒甚爾」ではなく「禅院甚爾」であることが判明しました。
伏黒・虎杖サイド
一方、虎杖伏黒サイドもかなり不気味。
帳の護衛を任されているだけあって呪詛師のレベルが高いですね。
こいつの術式が「ダメージ軽減」なら何も考えずに殴り続けたら勝てるんだろうけど、「ダメージ無効化」ならネタを解明しなくちゃいけないです。
相性的に虎杖・伏黒と猪野さんのスイッチをやるかもしれないね。
96話 渋谷事変⑭
五条悟
特大ブーメランが刺さる五条悟w
偽夏油が今になって計画を進め始めてるのは、真人たち特級呪霊と宿儺の器である虎杖の出現が計画に必須だからだと思ってたんですけど、そもそも五条悟がこれらの誕生を引き起こしてた説が出てきましたね…。
世界を狂わす存在ハンパねえ。
あと、五条悟「誕生」じゃなくて「爆誕」なのに笑いました。
これは芥見先生も笑いながら書いてるでしょw
降霊術
ジョニオタのお婆ちゃんは自分に降ろすこともできることが判明。
それなら何でパパ黒を自分ではなく孫に降ろしたんでしょうか?
身体能力が降ろす前の人物のままだったら「年をとって動けなくなったから」で説明がつくけど、パパ黒を降ろしてるということは身体能力は故人のものを使える筈なんですよね。
一つ思いついたのは「身体能力は降霊術で再現できるけれど、それを使いこなすには依代側にも相応の能力がいる」っていう説。
ドラゴンボールのギニュー戦をジャンプラで読んでて思いつきました笑
脱兎
うさぎさん達可愛いですね。ほっこり。
うさぎのダメージは入るのに高所からの落下や虎杖のパンチが効かないってことは、粟原の術式は致命傷の無効化かな?
あんまりしっくりこないですけど。
「やる気がないならそろそろ殺すぞ」ってセリフにもヒントがありそうな気はするんですけれど、何も思いつかないです…。
まあ伏黒は分かってるみたいなんで別にいいかな。
97話 渋谷事変⑮
猪野サイド
猪野さんがパパ黒のことを知らないのは意外でした。
世代的にパパ黒と直接の面識がないのは当然なんですが、"完全に呪力のない稀有な存在"として高専で勉強したりしないんですかね。
天与呪縛の代表的な例として教科書に載ってても良さそうなもんですが。
「パパ黒の本来の力を引き出すには依代にも相応な能力が必要で、無理に全力を引き出そうとすると体が壊れる」のように何らかのリスクが降霊にあると予想していたんですが、描写を見る限り何も無さそうです…。
ん?これ猪野さん、かなりやばいのでは?
顔を隠すフードが外されたということは術式も使えなくなったということでしょう。
もう駄目そうです(絶望)。
粟坂の術式
粟坂の術式は「致命傷の無効化」と予想していましたが大外れ。
まさか顔にヒントがあるとは思いもしませんでしたね〜。
どこに考察のヒントが転がってるのか分からないです。
しかも、ただのあべこべではなく「上限と下限を調節する」というシステムになってるのが、論理バトル感を出していて好きです。
初見では複雑に感じますが、空気抵抗にまで言及するほど設定をしっかり作り込んでくれていると読者も信頼して考察ができますね。ありがたい。
帳の基を持っているのは粟坂なので、これで"術師を入れない帳"は上がるでしょう。
ただ、二人は五条先生の元に向かうより先に猪野さんのフォローに向かうはずなので、伏黒親子の再会が見れそうです。
単行本おまけ
じゅじゅさんぽ『外出自粛』
まさかここに時事ネタが反映されるとは笑
3人がオンラインで楽しく遊べてるようで何よりです(なお伏黒の顔)。
まあコイツら同じ寮に住んでるはずなので、本当は毎日会ってるんだろうけど笑
特典ポストカード
アニメのキービジュアルが描かれたポストカード!
アニメの絵は原作に比べて少し明るい印象があります。
原作と同じ暗さでアニメをやったら、流石に画面が酷いことになるんでしょうね笑
10月の放送開始が待ち遠しいです。
いつか言おうと思って放ったらかしになっていた設定
壁抜けが出てきたのって1巻ですよね?
放ったらかしにしすぎだよ芥見先生…笑
呪霊達の遊びにはちゃんと意味があったんですね。そういうネタだと思ってました。
いや、これ後付け設定なのかも(疑心暗鬼)
地下鉄路線、東京民以外は「はぁ…なるほど」って感じです。
ミミナナ、もちろん覚えてますよ!
蝗GUYの等級は「準一級以上の強さを持つ2級」とのこと。ややこしいな。
基準には「術式を持っているかどうか」があるらしいですが、尻尾の毒は術式じゃなくて固有の性質ということでしょうか。
準一級相当の呪霊を難なく祓えるとは虎杖は本当に強くなりましたね。
オガミ婆と粟坂のプロフィール、二人ともしっかりクズで安心しました。
あとがき
言い訳と関係ない話が半分を占めるあとがき、流石です!!
漫画家さんの少し長めの文章って良いですよね。
当たり前かもしれませんが、漫画が面白い方は文章も面白いです。
巻末の恒例になって欲しいんですが、毎巻考えるのはやはり大変なんでしょうか?
ここまで読んで頂きありがとうございました。
面白かったらスターをつけたりシェアをしていただけると嬉しいです。
また別の記事でお会いしましょう。