漫画研究室

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主にジャンプ作品の感想・考察、たまにイベントの体験談などを書いてます。

【呪術廻戦考察】偽夏油と九十九由基は共通の目的を持つ仲間

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TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト

94話までのネタバレあり。

この記事は偽夏油と九十九由基が共通の目的を持つ仲間ではないのかという考察です

 

夏油の闇落ち

まずは偽夏油と九十九由基に何かしらの関連があることが分かる事実を一つ紹介します。それは夏油の闇落ちへの関与です。

 

九十九と夏油

天内理子の護衛任務から1年後の夏、度重なる任務で夏油傑は精神がかなり参っており、術師として非術師を救うことに疑問を感じていました。

そんな夏油に九十九はこんなアドバイスをしました。

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呪術廻戦 第77話

これは一見、夏油本人の意見を尊重したアドバイスに思えますが、明らかに誤っている過激な思想を否定せずに一つの選択肢として肯定すらしている危険なアドバイスです。非術師を見下す選択を捨てなかった夏油はその後、九十九の言葉に押されるような形で誤った道を突き進むことになるのです。

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呪術廻戦 第78話

九十九はこの発言で夏油を呪術高専と敵対、殺害されるように仕向けたと思われます。

 

偽夏油と夏油

次は偽夏油と夏油の関係についてです。渋谷事変において五条悟に正体を明かした偽夏油は、夏油の肉体を乗っ取ったことについて「夏油の呪霊操術とこの状況が欲しくてね」「おかげで楽にこの肉体が手に入った」と語っています。

このセリフから、偽夏油が夏油傑の肉体を計画的に入手・利用しようとしていたことは明らかです。

 

少なくとも夏油の闇落ちに関して、偽夏油と九十九由基の行動には偶然と言えない関係があることがお分かり頂けたでしょうか。

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ここからは偽夏油と九十九の目的が共通していることを考察していきます。この考察の過程でも二人が仲間であるという仮説が確度を増していくと思います。

 

 

 

呪霊の生まれない世界

偽夏油の「新しい世界」

はっきりと偽夏油の目的や理念が語られたことはありませんが、作中での発言や行動からかなり多くのヒントが読者に与えられています。その中でも最も直接的なものがこちら。

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呪術廻戦 第90話

「新しい世界」という言葉から、偽夏油が今とは異なる秩序の世界を作り上げようとしていることが読み取れます。

そしてこの「新しい世界を作る」と似た思想を持つ人物がいますね。そう、九十九由基です。

 

九十九の「呪霊の生まれない世界」

九十九は生前の夏油との接触時に「呪霊の生まれない世界」を目指していると語っています。

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呪術廻戦 第77話

彼女によると、呪霊は人間から漏出した呪力から生まれるため

 ①全人類から呪力をなくす
 ②全人類に呪力のコントロールを可能にする(=全人類を術師にする)

のどちらかで呪霊は生まれてこなくなります。

 

九十九が本命視してるのは②とのことでしたが、具体的にどのような方法を考えているのかは明らかにされていません。ちなみに夏油傑が生前に目指していたのは、非術師を殺戮することで術師だけの世界を作り上げる②の方法でしたね。

  

これは余談ですが、夏油を仲間に引き込むのではなく肉体を乗っ取ってしまったことから、偽夏油と九十九の思想と夏油本人の思想は相容れないものだと考えられます。実際、夏油は術師の命は敵であっても大切にしていましたが、偽夏油はあっさりと鞣造(ハンガーラック)を見捨てたりしています。

 

 

 

偽夏油の今までの言動との整合性

では、偽夏油の「新しい世界」と九十九の「呪霊の生まれない世界」は一致するのでしょうか。

偽夏油の口からはまだ「呪霊の生まれない世界を作る」ことを明らかにする発言はありませんが、それを伺わせる言動がいくつかあります。

 

特級呪霊達との立場の違い

偽夏油は登場以来、見かけ上は特級呪霊達の「人間の時代を終わらせ呪霊の時代を作る」という目的に沿ってアドバイスする形をとっています。ではこの呪霊達の望む「呪霊の時代」が偽夏油の目指す「新しい世界」なのでしょうか?

もちろんそれは違います。偽夏油はそもそも呪詛師ですし呪霊の望む世界では彼の存在は許されていません。そして更に決定的な理由があります。漏瑚vs五条悟のときの花御との会話後に放ったこの発言です。

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呪術廻戦 第16話

特級呪霊達と現時点では協力関係にある偽夏油ですが、心の中では呪霊達のことを見下しているようです。これはどちらかと言うと九十九の言う「呪霊の生まれない世界」を目指す思想と合致すると言えそうです。

真人を呪霊操術で取り込もうとしている

このことが読み取れるのは、真人vs与幸吉(メカ丸)の戦闘時です。真人が簡易領域でダメージを負った直後に、偽夏油は「場合によっては今この場で・・・」と呟いています。

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呪術廻戦 第81話

この言い方だと「後でやる予定だったことを今やってもいい」というニュアンスを感じます。この場面で「今やってもいい」と考えることとはなんでしょうか。

 

まずメカ丸関連ではないことはすぐに分かります。この戦闘でメカ丸を逃すことは渋谷事変の失敗を意味するため絶対に有り得ません。未来がない人間に対して、「場合によっては今この場で・・・」と発言をするのは考えにくいです。

となると考えられるのは真人関連です。ここで考察のヒントになるのは、メカ丸の簡易領域による攻撃が効いてすぐの発言ということです。つまり、「後でやるつもりだったこと」に真人の弱体化がプラスに働くのだと考えられます。これを念頭に置いて考えると、ダメージを負い弱体化した真人を呪霊操術で取り込むことを考えていた可能性が高そうです。

 

それではなぜ真人を取り込むことが「呪霊の生まれない世界」を作る目標と整合性があるのでしょうか。

真人の「無為転変」は人間の魂に触れることで肉体の形を変える術式です。そしてこれは単に人間の見た目を変えるだけでなく、呪力に関することを弄ることもできることが明らかになっています。

 

九十九が「全人類から呪力をなくす」方法の説明をしたときに禅院甚爾が例に出されましたね。彼は天与呪縛によって完全に呪力を持っていない稀有な存在です。

「天与呪縛」「真人」と来れば思い出す人物がいませんか?そう、与幸吉(メカ丸)です。彼は真人の無為転変によって天与呪縛を解除されました。

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呪術廻戦 第79話

これは逆に無為転変によって天与呪縛を課すこともできることを意味しているのではないでしょうか。そうであるならば全人類を禅院甚爾のように呪力を持たない人間に作り変えることが可能なはずです。

 

次にもう一つの「呪霊の生まれない世界」を作る方法である「全人類に呪力のコントロールを可能にする」の実例は順平です。

順平は真人と映画館で出会ったときから既に呪霊は視認することが出来ましたが、術式は母親の凪が殺害され呪術師に恨みを抱いてから会得したものだと考えられます。無為転変であるとの描写はありませんが、おそらくこのシーンは無為転変を施している描写でしょう。

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呪術廻戦 第26話

真人の無為転変は非術師の呪力のコントロールを可能にすることも出来そうです。

 

以上のように、これまでの真人の無為転変の使い方はかなり「呪霊の生まれない世界」と関連しています。これはただの偶然ではなく偽夏油が真人に無為転変を試させて実際に「呪霊の生まれない世界」を作るのに役立つかをテストしているのだと思います。

偽夏油は最終的に自分の意のままに無為転変を使うために真人を呪霊操術で取り込むつもりなのでしょう。

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まとめ

  • 九十九と偽夏油は仲間(偽夏油の正体が九十九である可能性については更に多くの要素を検討しなければいけないため保留)
  • 真人の無為転変で「呪霊の生まれない世界」を作ろうとしている。

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