【呪術廻戦考察】内通者は夜蛾学長。九十九と高専の同期で30年前からグル説
注意
94話(11巻収録)までのネタバレを含みます。
この記事では、夜蛾学長が高専生だった約30年前から内通者をしているのではないかという考察をしていきます。
高専上層部に内通者がいる可能性
内通者である与幸吉(メカ丸の本人)の居場所に突入する直前に、歌姫は内通者の内「1人は学長以上の上層部」であると発言しています。
まずは本当に上層部に内通者がいるのかを考えていきます。
少年院への一年派遣
五条の言うように少年院への一年派遣は危険すぎます。何者かによって仕組まれた派遣であることは確実でしょう。この時点では五条は内通者の存在に気付いていなかったため、保守派の嫌がらせだと思っているようです。
しかし実はこの一件に偽夏油と特級呪霊達が関わっていることが明らかになっています。
また漏瑚の疑念を持った口ぶりからは、宿儺の実力を試すことは特級呪霊の提案ではなく偽夏油の提案であることが分かります。つまり、内通者が通じているのは特級呪霊ではなく偽夏油の方である可能性が高そうです。
また、本来対処にあたるべき特級の五条先生が出張中だったというのも違和感を感じるところです。上層部にいる内通者が五条のスケジュールを把握して邪魔されないタイミングを狙って事件を起こしたのではないでしょうか。
八十八橋への一年派遣
次に上層部の内通者による関与が疑われるのは、八十八橋への一年派遣です。
この任務は少年院と異なり当初は実力相当の任務であるとされていました。ですがたまたま向かった任務で、宿儺の指を取り込んだ呪霊と遭遇しさらに受胎九相図の二人ともばったり会うなんてことが偶然と言えるでしょうか。
こちらも呪術師の派遣先の振り分けに決定権を持つ人物が内通者であることの根拠となりそうです。
なお、偽夏油が戦闘終了直後に連絡を受けていますが、これは八十八橋の戦いを監視していたメカ丸からの連絡のようです。
伏黒と特級呪霊の戦いの1シーンがありますし、虎杖・野薔薇vs血塗・壊相を見ていても不思議ではありません。
内通者は夜蛾学長
ここからは、内通者が高専上層部にいることを前提として、その中でも夜蛾学長が内通者である可能性が最も高いことを示す根拠を紹介していきます。
五条vs漏瑚のシチュエーション
五条が漏瑚に襲撃されたのは、夜蛾学長との約束に向かう途中でした。
漏瑚がこのタイミングで襲撃したのは他の術師の加勢を警戒したからですが、あらかじめ五条が一人になる時間を知っていなければそんなことは不可能です。事前に偽夏油経由で内通者から五条のスケジュールを入手していたのではないでしょうか。
その後の描写を見る限り、夜蛾学長との約束とは一緒に夕食を食べることだったようです。夜蛾学長と五条の夕食の約束を知っている人間などそれほど多くはないでしょう。それこそ、学長より上のクラスの人間が二人の食事の約束を把握しているというのはあまりに不自然です。となると最も怪しいのは夜蛾学長本人でしょう。
交流会編での特級呪霊への対応
特級呪霊と呪詛師の襲撃による異変に気付いた夜蛾学長はすぐに天元の護衛に向かっています。
確かに結界の要である天元様の安全を確保するのは大事なことですし、あの場にいた人間の中で最も適した人物は夜蛾学長で間違いありません。五条悟は生徒の保護に行く必要がありましたし、冥冥の能力が役に立つのは索敵です。さらに京都校の二人は天元様の居場所のような東京校の内部事情には詳しくないはずだからです。
とは言え、真人が宿儺の指と九相図を盗み出すことに成功しているのを見過ごしているのは失態と言わざるを得ません。これらの特級呪物と天元様の居場所が離れているため持ち場から動けなかったからと考えることもできますが、逆にあっさりと盗まれているのは夜蛾学長による手引きがあったからと考えることもできそうです。
1番の理由は五条悟が疑っていないこと
そして何よりの証拠は五条が疑っていないことです。
上に挙げたように多くの証拠が揃っているにも関わらず五条はまだ夜蛾学長が内通者であることに気がついていません。
内通者が未だに判明していないのは五条が信頼している夜蛾学長を無意識のうちに容疑者から外しているからではないでしょうか。
以上の根拠から夜蛾学長が内通者ということは間違いないでしょう。
夜蛾学長が内通をする理由
では夜蛾学長は何故内通者をやっているのでしょうか。
まず考えられるのはメカ丸のように身体上の弱みにつけ込まれて交換条件で内通者をやっている可能性です。しかし夜蛾学長はメカ丸のように身体的ハンデを負っていません。その可能性は低そうです。
また、メカ丸が「我ながら最低」と評していたように内通を続ければ凄惨な世界が生まれてしまうことは明らかであり、弱みを握られているくらいでここまで内通を続けているとは考えにくいです。
となると夜蛾は単なる内通者ではなく、偽夏油や九十九と共通の目的を持つ仲間ではないでしょうか。同じ思想を持っているのならば内通者をしていることに簡単に説明がつきます。
夏油の闇落ちへの関与
ここからは夏油傑の闇落ちに夜蛾学長も関係していた可能性を考えてみます。
まずは夏油が負の感情を一人でため込む要因となった単独行動ですが、これは同学年に限らず他の術師と組ませるだけで解決できたのではないでしょうか。わざと夏油の単独行動を増やしていた可能性があります。
さらに怪しいのは九十九の登場のタイミングです。普段は海外をブラブラしているはずの九十九が、何故最悪のタイミングで高専にやってきて最悪のアドバイスをすることができたのでしょうか。これは高専内部の誰かが九十九に連絡を取ったから可能だったのではないでしょうか。
以上のように夜蛾学長は九十九と同じように夏油の闇落ちを誘導している可能性があります。このことから11年前には既に内通者をしていたと考えられます。
また、それより更に以前から内通者であった可能性まであります。そもそも高専卒業後に学長の座まで上り詰めたのは、偽夏油や九十九に上層部でしか知り得ない情報を伝達するためだったとは考えられないでしょうか。
九十九と夜蛾学長が同期説
夜蛾の年齢は2018年作中現在で47歳であることが明らかになっています。
一方九十九の年齢は明らかになっていません。ここでは夜蛾学長と同じ年齢と仮定して過去編での見た目と当時の年齢に違和感がないかを検証していきます。
東堂と出会った時
九十九と東堂が出会ったのは東堂が小学校3年生の時です。現在は高専の3年生ですので9年前ということになりますね。現在47歳と仮定すると、当時は38歳。少し若く見える気もします。
夏油と接触した時
夏油と九十九が接触したのは2007年。作中での現在は2018年ですので、11年前ということになります。現在47歳とすると当時は36歳。こちらも少し若く見える気がします。
どちらも見た目より年齢が若干高い気がしないでもないですが、歌姫もあの見た目で31歳ですので(貶してない。むしろ褒めてる。許して。)芥見先生の描く女性が若く見える傾向にあるということで許容範囲と言えそうです。
夜蛾学長と九十九が高専で同期だったとすると、夜蛾学長が学生の頃から偽夏油や九十九と仲間だった可能性はぐんと高まります。九十九の年齢が明かされるのが楽しみですね。
まとめ
- 上層部の内通者は夜蛾学長
- 夜蛾学長は偽夏油や九十九と同じ思想を持っている
- 夜蛾学長が内通者をやっているのは高専時代から
ここまで読んで頂きありがとうございました。