漫画研究室

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ワールドトリガー第211話感想「遠征選抜試験⑨」古寺の電話の目的について真面目な予想とブッ飛んだ妄想

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ワールドトリガー第211話 葦原大介 集英社

2021年8月6日発売ジャンプSQ.9月号掲載・ワートリ211話の感想です。

各隊の順位へのリアクション、夕食準備の様子、古寺から諏訪さんへの電話が描かれました。
それでは感想&妄想やってきます。




初日順位へのリアクション

香取のアンガーマネジメント

これは、かわいいですね。
ここで怒りを堪えられるなんて香取も成長してるんだな…と感慨深いものがありました。

感情をコントロールできている点はA級の審査員にも評価されそうです。

歌川隊と若村隊の遅れ

現時点では下位に沈んでいる遊真所属の歌川隊とヒュース所属の若村隊。

この2部隊が出遅れている原因についてですが、「近界民の二人は文字が読めないから」というところまでは予想の範疇でしたが、「補助のオペレーターの作業効率も落ちる」という理由も加えて提示されました。

なるほど。言われてみれば納得ですね。
これまで筆記テストについては個人戦という認識でしたが、チーム戦というイメージが強くなりました。

そこまで浮いてなかった漆間

無遠慮な本音を言ってしまうキャラなので、他のメンバーと上手くコミュニケーションできるか不安だったんですが、「何とかなるかもしれないな」と楽観できる今回の会話内容でした。

虎太郎のことを下の名前で呼んでたのが良かったですね。
そういう距離感で人付き合いできるんだとビックリしました。

ヒュースのカンニング

前回の予想通り、試験問題の協力はアリっぽいですね。

予想以上に面白かったのは、ヒュースが「カンニング案」に辿り着いたアプローチです。既に行った行為とその評価を元に評価基準を推測するのは合理的ですね。

あと、遠征を見越して特殊な解決策が求められていると考えたのは、アフトクラトルの一員として遠征に参加した経験からの発想なのかもしれません。

夕食準備の様子

千佳の持ち込み

「ごはん好きなんです」

だからといって普通は遠征選抜試験に持ち込まないよ…?

ギャグみたいですが、食料が不十分な状況なので、米の持ち込みは結果的に大正解でしたね。他の部隊はパンを焼いたり工夫しないといけませんが、二宮隊はそうした手間をスキップできそうです。

あと、二宮さんの「焼肉のとき」発言にざわついてるユズルが微笑ましかったです。

おれも手伝いますよ!

太一「おれも手伝いますよ!」

ザキさんがドキッとしてるの面白かったです。
ののさん「手が要るときゃ呼ぶから座ってろ」と自然に断ったのはファインプレイ。

鍋を吹きこぼす六田さん。

並列処理が苦手なのでは?なんて言われてますね。
そういえば漆間隊の隊員が一人だけなのも、六田さんの並列処理能力が低いとすれば辻褄が合います。あり得そうですね。

とはいえ、普通こんな何気ないシーンに伏線を張りますか?
ワートリって感じですね…。

電話の目的について真面目な予想

古寺から諏訪さんへの電話。
折角なので、その目的を少しだけ予想してみたいと思います。


まず、古寺が個人成績表を見てから電話をかけているので、古寺の訊きたいことは個人成績表の中にあると思われます。

個人的に個人成績表を見て気になった点は2つ。

  1. 通常課題の得点の比率が高い(合計の8割程度)
  2. 個人差が大きい(130点以上)

「個人差の大きい通常課題の重要性が高い」ということは、高得点が取れる隊員の解答を共有するという戦術の効果が大きくなります。
例えば、古寺6番隊だと、高得点を取っている古寺と木虎が解答に専念し、他の隊員は二人の解答を写すと効率が良さそうです。

おそらく、古寺はカンニングの有用性に気づいた上で、上層部にカンニング戦術がどう評価されるかについて諏訪さんと相談したかったのではないでしょうか。若村が悩んでいたのと同じ悩みですね。


相談相手に諏訪さんが選ばれたのは、「年長で運営の考え方を汲み取ることに長けている」と考えられたからでしょうか。
実際に、15万円支給の裏を読んでいたり、若村が臨時隊長に選ばれている理由に察しがついていたりと、それらしい描写もあります。
(もちろん、読者の知らない個人的な繋がりがあるという可能性もあります)


このカンニング戦術の可否についての相談」というのが本命の予想です。

電話の目的についてブッ飛んだ妄想

さて、ここからは憶測で突き進んでいきます。

まず前提となるのは、BBFの成績グラフと課題得点の相関関係です。
お手元のBBFの278・279ページ「成績グラフ」をご覧ください。

成績グラフで同程度の成績とされている古寺と木虎が、今回の課題でも同程度の点数を取っています。奥寺と三浦も同じくらいの成績で同じくらいの点数です。

このことから、成績グラフと課題の点数には一定の相関関係があると思われます。


これを踏まえた上で、諏訪7番隊メンバーの成績を確認してみましょう。
BBFには、香取、修、諏訪さんの成績が載っています。

諏訪さんは、奥寺・三浦と同程度(300点相当)
修と香取は、奥寺・三浦と木虎・古寺の中間あたり(400点相当)
隠岐と宇井さんの成績はBBFには載っていませんが、流石に木虎・古寺と比べると低い成績というイメージです。

つまり、修のトリオン問題を解決できたとしても「諏訪隊は隊員の能力の問題で高得点を取ることがそもそも難しい」という懸念が考えられます。
逆にいうと、古寺6番隊のような成績優秀者が所属する部隊にとっては、「課題得点」が大きなアドバンテージになっているといえます。「課題得点」に格差が予想される状況というわけですね。


ここまでを前提として、八百長作戦」を考えてみました。

八百長作戦とは、「成績上位チームが成績下位チームに課題の解答を提供する見返りとして、戦闘シミュレーションで勝ちを譲ってもらう」という説です。

成績上位チームは、確定したアドバンテージである課題点数を下位チームに分けることで、獲得できるか不確定な戦闘シミュレーションの点数を獲得できます。
課題点数が同じでも戦闘シミュレーションで差がつくので順位が抜かされる心配はありません。

成績下位チームは、獲得できるかどうか不確定要素の高い戦闘シミュレーションの点数を諦めることで、確実性の高い課題の点数を獲得することができます。

課題得点と戦闘シミュレーション得点の交換。win-winですね。
古寺が諏訪さんに電話をかけたのは八百長を持ちかけるため…というのが「八百長説」です


ルール的にどうなのか、古寺の性格的に採用するのか、戦闘シミュレーションの点数にそれだけの価値があるのか…など無数にツッコミどころはありますが、考えてるうちに楽しくなってきたので文章にしてみました。

かなりブッ飛んでる自覚はありますし、この妄想が的中することは99.99%ないでしょう。
まあ…楽しくなっちゃったので。ご容赦いただければ。


ここまで読んで頂きありがとうございました。
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